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令和の黒船=コードクリサリスに僕が就職した理由

こんにちは!コードクリサリスの新徳雅隆です。

今日はなぜ僕が日本語プログラム事業責任者としてコードクリサリスに就職することにしたのかを書きたいと思います。もちろん元生徒だからというのもありますが、それは理由ではありません。

僕は日本史が好きなのですが、日本史を振り返ると日本の発展は多くが日本海外からの何らかの刺激によって引き起こされてきたと考えています。簡単に一緒に歴史を振り返りをさせてください。

弥生時代

縄文時代から弥生時代にかけて大陸からたくさんの渡来人が渡ってきて、稲作を伝播し、また新しい土器の作り方も伝わってきました。そこで日本は水稲農耕が盛んになり、安定的に食物を収集できるようになった。そうなると人が集まってきて集落が形成され、コミュニティが生まれて文化も盛んになっていきましたね。ここでもやはり渡来人が大陸から様々な文化を伝播してきたという点で、海外からの刺激に対して日本がそれを取り入れて文化を発展させてきました。

大和時代から飛鳥時代

当然この時代も大陸からどんどん新しい文化を輸入してみたり、卑弥呼が大陸に使者を送ったりしてみたり、朝鮮出兵してみたりと、大陸との交信がどんどん行われ、それに付随して新しい文化を輸入してきました。先日「出雲と大和」という展示を見に行ったのですが、すでに大和の時代に日本にはシルクロードを渡ってきたと思われるローマ帝国の産物があったようで、そこからも明らかなように日本は海外からの影響をどんどん受けていたわけですね。

奈良時代から平安時代

この時代になると遣隋使や遣唐使を通じて積極的に先進的な文化を学び、日本に吸収して独自の文化を築き上げていきました。「空海」という映画がありますが、弘法大師しかり阿倍仲麻呂しかり様々な人が命がけで大陸に行って学び、命がけで日本に戻ってきて文化を形成したわけです。ここはとても重要なポイントで、かつての日本人は命がけで海外から文化を取り入れようと必死になっていたわけです。

鎌倉時代から室町時代

フビライ・ハンが蒙古襲来という形で日本に攻め入ってきますが、見たことのない武器を見せつけられて軍事面での強化という影響を引き起こしたり、甚大な影響があって国のシステムが揺らいで様々な変化と改善が施されたのがこの時期ですね。

安土桃山〜江戸時代から明治時代

積極的に海外からの文化を取り入れた一方で鎖国したのもこの時代でしたが、それこそ大人気ドラマの仁 - JIN - でも見られるように医学の発達も蘭学によってでした。また幕末ではペリーが来航して、これをきっかけとして日本の中で尊皇攘夷と開国派が生まれた。実は私の名前の由来である西郷隆盛さんが生まれた薩摩藩の志士たちは、自らイギリスに留学して海外の先進的な文化を学び、積極的に取り入れて日本を文明開化に導いたわけです。勝海舟も坂本龍馬も長州藩の志士も皆そのとき海の向こうを見たわけです。この時代でもやはり日本人は命がけで海外から文化を取り入れようと必死になっていたわけです。

これ以降の近代では鎖国が解かれ、文明開化して多くの文化を取り入れてきました。これらの振り返りから何が言いたいかと言うと

日本は海外からの文化を取り入れて文化を発展させてきた民族

であり、それが得意なはずであるということです。もう一つは

海外からのさまざまな刺激に対して柔軟に対応し、さらに新しい文化へと昇華させてきた実績が何度もある

ということです。

そして私は

Code Chrysalis - コードクリサリスは現代におけるペリー来航

だと思っているのです。

創立者のKaniとYanはシリコンバレーから日本を変えるという想いで来てくれました、Kaniはお母さんが日本人ということもあって日本に思い入れを持ってくれるということは理解できますが、Yanに至っては特に親戚が日本にいるということでもない。それにもかかわらず、日本を変えるべく精力的に活動してくれているわけです。それも、シリコンバレーのみならず世界で働いてきた経験を持って。

プログラミングを学ぶという特定の分野についても、日本でしか発達していない、日本でしか有名でないテクノロジーを学んでも結局ガラパゴスをどんどん推進するだけです。そしてこのような需要は早晩なくなるでしょう。簡単に言うとガラパゴスな仕事はどんどんなくなっていく。

そうではなくて私たち日本人の先人がやってきたようにどんどん海外から学ぶべき。世界でどういう技術が使われているのか。どういう働き方をソフトウェアエンジニアはするべきなのか。どういうスキルを身につけるべきなのか。

もう少し視座を上げて一般的なスキルでいっても、現代で活躍するにはどういうスキルが必要なのかはグローバルレベルを学んだほうが良い。というよりも学ばなければならない。日本は今のガラパゴス状態から早晩グローバルレベルに引き上げざるを得ない時代が来ます。なぜなら言語の壁というのは簡単に乗り越えられる時代になっている。僕の周りでも海外の人が日本語を勉強してめちゃくちゃ上手に話している人はたくさんいる。

日本がいまだ”鎖国している”のを示す良い例は、「英語を話せなくてもなんとかなる」と思っている人が非常に多いという事実です。早晩英語を話せないと活躍できない時代になるでしょう。堀江貴文さん、ZOZOの前澤さん、メルカリの山田さんを見てください。みなさん英語を学ばれているでしょう。彼らはトップだからというわけではないと思います。早晩英語を使いこなさなければビジネスできない時代がやって来ることを感づいているからではないでしょうか。

そして英語を学べばコミュニケーションできるわけではありません。英語は翻訳こんにゃくでなんとかなっても、いろいろな文化出身のメンバーで構成されているチームでは言語を習得しただけで会話できると思ったら甘い。そこには勉強しなければわからないエッセンスがあります。だからCode Chrysalis - コードクリサリス - はそれをカリキュラムに入れているのです。

そして僕は幸いにも令和の"ペリーの黒船"に乗っていると同時に、日本人でもある。日本の”外からの”刺激を作りだし、また内からのムーブメントを起こすこともできる。だからこそCode Chrysalis - コードクリサリス - にジョインしたのです。

少し脱線して言っておきますが日本としてのアイデンティティを失えと言っているのではありません。むしろ海外からいろいろ吸収することで日本のオリジナルの特質が浮かび上がるでしょう。むしろ海外の人はとても日本に詳しい。僕たち日本人以上にです。だからこそ学ばなければならないし、この日本という素晴らしい文化を守りたくもなります。

さいごに、これは僕一人ではできない。仲間がいて初めて成し遂げられるものです。Code chrysalis - コードクリサリス - にもすでに日本人のスタッフがいます。もちろん今後スタッフを募集することもあるのでぜひ応募していただきたいです。ですが、スタッフだけでもまたできるものでもありません。

ソフトウェアエンジニアとなった卒業生、プログラミング初心者含めこれから来てくださる方、パートナー、またこの世の中をさらに価値のあるものにしようとわくわくして一緒に活動してくださる方、つまり皆さんに、僕たちと一緒に日本をソフトウェアエンジニアリング大国にするこのムーブメントを起こしたいと思ってくださる方に言いたい。一緒に楽しく進んでいきましょう!

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