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AIの恩恵と著作権のシーソーゲーム

AIの恩恵のひとつは、およそ個人が一生のうちに触れることのできない情報群の抽象化された内容に触れることができることだと考えている。

一方でアメリカで以下の法案が提出されたようだ。2023/12/25時点の情報。

AIに学習させる情報に対して著作権の侵害を訴えられてしまうと考えて、学習させるすべての情報が著作権フリーのものだけに限られてしまうと、触れられる人類の叡智の総量が限られてしまうのではないかと思う。著作権で守られているコンテンツも、長い時間軸で考えれば人類の叡智の一部分だからだ。それをAIに学習させられないとAIに人類の叡智のすべてを学ばせられないことになる。

ただたしかにAIを生み出す組織が営利企業だと、コンテンツを生み出す企業の競合になるので、短い目線で考えて明日を生きるために(≒企業存続や利益追求のために)著作権侵害を訴えたくなるのもわかる。

人類の叡智すべてを学ばせたAIを作り出すのが非営利団体だったとしても、それを誰でも利用することができれば誰でもそれを利用することになり、やっぱりコンテンツを生み出している組織はダメージを食らうことになる。この問題は今のところ答えがない。

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