190110_読書メモ_サマリー

【#読書メモ】脳を鍛えるには運動しかない!

書籍のタイトルにちょっと怪しさが混じりますが、以前、自己嫌悪が激しい自分にオススメしてもらった”健康と運動”に関する本。要約すると運動は不健康なメンタルもフィジカルも改善され、脳にもいいというお話。運動をしたくなるオススメの本です。
「Aamazon評価:4.5/5.0」


【特に響いた内容まとめ】


【目次】
第1章 革命へようこそ―運動と脳に関するケーススタディ
第2章 学習―脳細胞を育てよう
第3章 ストレス―最大の障害
第4章 不安―パニックを避ける
第5章 うつ―気分をよくする
第6章 注意欠陥障害―注意散漫から脱け出す
第7章 依存症―セルフコントロールのしくみを再生する
第8章 ホルモンの変化―女性の脳に及ぼす影響
第9章 加齢―賢く老いる
第10章 鍛錬―脳を作る


【著者プロフィール】
ジョンJ・レイティ
ハーバード大学医学大学院臨床精神医学准教授。
神経精神医学における世界的な専門家。


【特に響いた内容①】

運動をすると、セロトニンやノルアドレナリンやドーパミン(思考や感情にかかわる重要な神経伝達物質)が増える。セロトニンの不足は抑うつに関係しているが、それ以上のことはあまりしられていない。強いストレスを受けると脳の何十億というニューロンの結合が蝕まれる事や、うつの状態が長引くと脳の一部が萎縮してしまうこと、しかし運動をすれば神経化学物質や成長因子がつぎづぎに放出されてこのプロセスを逆行させ、脳の基礎構造を物理的に強くできること、そういった事を殆どの人は知らない。

こんなにも、ストレスやうつが体に悪影響し、運動が効果的というのは驚き。


【特に響いた内容②】

1999年にフィンランドでなされた3,043人を対象とする調査では、週に2,3回運動している人は、運動をほとんどしない、もしくは全くしない人に比べて、うつ、怒り、ストレス、「ひねくれたものの見方」が極めてすくないことが明らかになった。

週2,3回って中々難しいと思いますが、
個人的に「仕事や勉強中している時の理性的な状況」と、
「運動して抑制されていない本能的な状況」の切替が効果的な気がします。


【特に響いた内容③】

運動はドーパミンを放出させる。ドーパミンは気持ちを前向きにし、幸福感を高め、注意システムを活性化させる。やる気と集中力を総括しているのだ。いくつかの研究からわかったことだが、習慣的に運動するようになると、脳のドーパミン貯蔵量が増えるだけでなく、ドーパミン受容体を作る酵素が生成され、脳の「報酬中枢」にある受容体そのものが多くなる。

運動はどれだけメンタルに好影響を与えるんですかね。運動を好きになること大事。


【特に響いた内容④

うつになると、特定の部分でその適応機能がはたらかなくなる。つまり、細胞レベルで学習が遮断されるのだ。特定の部位でその適応機能がはたらかなくなる。つまり、細胞レベルで学習が遮断されるのだ。そうなると脳は、自己嫌悪の否定的な堂々巡りに陥り、その穴から抜け出すのに必要な柔軟性も失われる。

細胞レベルで体がおかしくなっていく怖い話。ほっとくと、負のスパイラルに陥ってしまうんですね。

【特に響いた内容⑤】

8歳~11歳までのADHDの少年のうち、週2回武術の稽古に通っている子供は、普通の有酸素運動をしている子供に比べて、行動と成績がいくつもの項目で大きく改善した。武術の稽古に参加している少年は、そうでない子よりもきちんと宿題や予習をし、成績も上がり、規則もあまり破らなくなり、席を立って駆けまわることも減った。

金メダリストのマイケル・フェルプスも、水泳によって上手くいった話を聞きますね。


【総評】

この本はちょっと厚めの本ですが、すべきことはシンプルで運動をすること。運動習慣は人生を幸せに生きるために重要だなと、改めて思わされる内容。個人的にもうつが発症した時代、何とか外にでて運動をし続けて、数年して闇から抜け出した記憶があるので、運動って効果的だなと実感しているので、多くの人に読んでほしいと思った1冊。



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