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【#読書メモ】メモの魔力

NewsPicksの記事で前田さんのノートとり方を見て、”戦略的なノートの使い方をしているな”という印象を受けて読みたいと思った1冊。結果、読んでみてHow to だけに留まらない、これからメモをしたくなる良本でした。

【書籍Point!】

  1. メモには2種類ある。備忘録メモと、知的生産メモ。メモは知的生産に使ってこそ初めて本領が発揮される。付加価値を生み出すことを強く意識して、メモを使うと世界が全く変わってみえる。

  2. 「ファクト→抽象化→転用」。インプットした「ファクト」をもとに、気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、自らのアクションに「転用」する。抽象化とは本質を考えること。

  3. メモや抽象化の技法をまなんだところで、結局、「自分が何をやりたいか」ということが明確でなければ、さして意味がありません。

【目次】
序章 「メモの魔力」を持てば世界に敵はいない
第一章 メモで日常をアイデアに変える
第二章 メモで思考を深める
第三章 メモで自分を知る
第四章 メモで夢をかなえる
第五章 メモは生き方である。
終章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう

【著者プロフィール】
前田裕二さん
1987年東京都生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、UBS証券株式会社に入社。2011年、UBS Securities LLCに移りニューヨーク勤務を経た後、2013年に株式会社ディー・エヌ・エー入社。「SHOWROOM」を立ち上げる。2015年に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。


【特に気になった箇所①】

より本質なことに少しでも多くの時間を割くためにメモをとっている。本質とは、コピーではなく創造、代替可能物ではなく、代替不可能物。つまり、クリエイティブで新たな知的生産につながる思考や、自分にしか思いつかないような代替不可能性の高い思考。これら価値のある本質的思考に1秒でも多く時間を割くために、メモをしているのです。

ここを読んで頭に浮かんだのはレンガを積む話。レンガをただ積み上げている人と、建てる建築物も明確にしている人では、結果も心持ちも異なってく話に繋がるなと。書籍の中でもでてきますが、メモを同じで”備忘録”でとどめるのと、”知的生産”のために使うでは、インプットとアウトプットの質が全く異なるよなと。


【特に気になった箇所②】

「ファクト→抽象化→転用」
1.
インプットした「ファクト」をもとに、
2.気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
3.自らのアクションに「転用」する。

仕事で行っているSNSの投稿分析では、「なぜ良かったのか?」の要素を取り出して、その要素と別の軸と掛け合わせて、新しい投稿のアイデアを生みます。アイデアの規模は違うかもしれないけれど似ているなと思う。この一連のフレームは色んな事に転用できるなと思いました。

また、先日読んだ本、「なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか」解釈事実を考える話ともつながり、色んな点がつながってきてちょっとワクワクしました。


【特に気になった箇所③】

メモや抽象化の技法をまなんだところで、結局、「自分が何をやりたいか」ということが明確でなければ、さして意味がありません。まるで、特に倒したい敵もいないのに剣を持って佇んでいる戦士のようなものです。

書籍の中で紹介されているメモの技法はあくまで手段。その先の目的を持っていないと確かにうまく生かせずに終わってしまいますね。この目的をしっかり作り出すために、特別付録の自己分析1000問がついてます。メモの技法を教えるだけにとどまらず、目的を明確化させることもセットにしているとこがこの本のスゴイところだなと思ったポイントです。


【総評】

メモをどう活かせば人生にいきるかの本質が分かる本。また、本書は、メモの技法から人生の話につながりますが、後ろから読み進めていくのも良いのではないかと思いました。そうするとこんか感じになりそう。

1.自分のやりたいコトを定める(1000の質問)
→定めるためには、自分に様々な問いを課し、自分をしっかり知る。

2.やりたいコトを、パクリでなくオリジナルのアイデアでやるには、情報の本質を探るコトが出来るようになるコトが必要。
→「これ流行ってる!」→「なんでこれ流行っているんだろう?」を日常にする。そしてそこから抽象化してアイデアに転化する。

3.情報から本質を抽出しアイデアをだすには、「ファクト」→「抽象化」→「転用」のスキームが素敵。

情報を問にすると思考が深まるんだなと思った1冊でした!




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