190204_読書メモ_サマリー

【#読書メモ】HELLO,DESIGN 日本人とデザイン

デザイン思考に関するマインドセットが整うオススメの1冊!


【特に気になった言葉まとめ】

【目次】
序章 誤解だらけのデザイン思考
第1章 すべての人は「デザイナー」である
第2章 デザイン思考のマインドセット
第3章 デザイン思考 4つのプロセス
第4章 デザイン思考を実行する組織と、「個」のあり方
終章 デザイン思考 日本人最強説
おわらに:日本再興は教育からはじまる
【著者プロフィール】
石川俊祐
ロンドン芸術大学Central St.Martins卒業後、Asumi studio,Panasonic Design Company,PDD Innovation UKのCreactive Ledaを経て、IDEO Tokyoの立ち上げに従事。


【特に気になった言葉①】

「主観」こそが武器になると確信します。たとえば、多くの人を熱狂させる製品やサービスは、たいてい1人の「自分がほしい!」という熱烈な主観からはじまっています。

選択肢が無数にある時代。物事を進めるための求心力となる主観や思いはより大事だなと思った箇所。主観の原動力は自分ごと化ですかね。



【特に気になった言葉②】

「やりにくそう、嫌そう、不快そう・・・。こういったネガティブな無意識下の感情を見つけ、その解決策を考えることが、デザイン思考への第一歩なのです。」

不快探し”と”そのアイデア出し”を日常的にしてみようかなと思ったポイント。そういえば、前々職で混雑(不快)解消のための流動デザインを考えていたなと。”勝手にアイデア出し”をnoteでシリーズ化してみようかな。



【特に気になった言葉③】

どんな職種であっても、全員でリサーチする。全員で「問い」を決める。全員でアイデアを出し合う。プロトタイプをつくるときも、「プロダクトデザイナーだからあなたが絵を描く担当ね」なんて限定しません。もちろん最後の最後、リサーチをまとめるのはリサーチャーが、絵を整えるところはデザイナーが、といった部分的な分業はあります。でもそれはあくまで「上手にできるから」くらいの意味合いなのです。「分業しない」は言い換えると、「全員がすべてのフェーズで当事者意識を持てる」ということでもあります。つまり、プロジェクトをとおして「自分がみつけ/考えた/決めた」という興奮を得られ続けるということ。この強烈な当事者意識は、アウトプットの質にもダイレクトに影響します。

全員が当事者意識を持つ仕事の設計は確かに大事だなと思った箇所。これをするための必要条件は、各自がプロフェッショナルでありながらゼネラルなスキルを持ち、メンバー間でスキルの重なりを多く持ってることなのかなと思った箇所。


おわりのつぶやき

デイザイン思考の取っ掛かりとして行動観察始めてみようかな。




【その他に気になった言葉】

英語の「デザイン」は動詞でもあります。その意味は、「設計する」「企てる」「目論む」。つまりデザインという言葉は、もともと「アイデアを考える、企てる」といったニュアンスを持っているわけです。
デザイナーとは、問いを設定し、その問を解決する人である。
クリエイティブ・コンフィデンスを持つためのマインドセット
1.曖昧な状況でも楽観的でいること
2.旅行者/初心者の気分でいること
3.常に助け合える状態をつくること
4.クリエイティブな行動を信じること
いい人なんです。謙虚で、空気を読めて、周りをよく見ている。でも、残念ながら、そのスタンスのままではクリエイティブになれません。自分の創造性を信じて、アイデアを口に出したりかたちにしてみたりして、自分が自分にかけているロックを外さなければならないのです。
デザイン思考を実践するとき、マインドだけではきっと質の高い議論をすることができないし、スキルだけでは自分のロックのせいで歯がゆい思いをすることになるでしょう。この両輪を携えてまっすぐ前に進むためにも、「主観を信じ」「楽観的に」「旅行者の視点を持って」「仲間と助け合い」「クリエイティブな行動を取る」という5つのマインドセットを、常に頭の片隅で意識してください。
デザイン思考が目指すのは、まさにこの「ニーズからスタートした大発明」なのです。・・・とはいえ、たた人のニーズさえ満たせばいいというわけではありません。デザイン思考で重視するのは、「人間中心」と「ビジネスモデル」、そして「テクノロジー」の3つの要素が重なっていることです。
大切なのは、具体的な「この人」が熱狂できるものを世に出すこと。「この人」」に深く刺されば、近い属性の1万人、10万人に刺さる可能性がある。インターネットを使えば、世界中の1000万人に刺さる可能性があるわけです。
IDEOには「いかなる個人よりも全員のほうが賢い」という言葉がある。
デザイン思考 4つのプロセス
1.デザインリサーチ(観察/インタビュー)
2.シンセシス/問の設定
3.ブレスト&コンセプトづくり
4.プロトタイピング&ストーリーテリング
不満は世の中のあらゆるところに隠れている。それに共感し、課題を解決してくことがデザイン。
IDEOがリサーチの取っかかりとしてよく使うのは、「エクストリームユーザー」へのリサーチでした。一般的なユーザーではなく、プロやオタクのようなユーザー(A)とユーザーではない人(C)に話を聞くのです。AとCの人の話は、開発側に大きなきづきを与えることが多い。Aの場合は、開発者が想像もしていなかった、特殊な使い方をしていることがあります。すると、そのプロダクトに関する、隠されたニーズを発見することができるのです。Cの場合も同様です。これほどスマホが普及しているにもかかわらず、あえて使わないユーザーには、「使わない」明確な理由が存在します。
アイデア出しの7つのルールと2つの「マジックワード」
1.トピックに忠実であれ
2.ぶっ飛んてよし
3.すぐに判断/否定するなかれ
4.会話は一人ずつ
5.質より量を
6.描け、視覚的であれ
7.他社のアイデアを広げよ
「HMW: How Might We?」
「Yes,and」
Aの仕事にも「もっとかっこいいものをつくろう」「売れるものをつくろう」という向上心や職人魂はあります。長い間、そうした職人魂が日本メーカーの強さを支えてきた面もあります。でも、これはイノベーションではなく「改善」です。
IDEOでは、「このアイデアについて意見がほしいんだけお、1時間くれない?」と頼めば、たとえその人が自分のプロジェクトで忙しくても、必ず時間を見つけてアドバイスをくれます。これは、それぞれ自分の仕事を抱え、時間に追われ、売上目標やタスクが個人に課せられている一般的な企業には、なかなかない文化ではないでしょうか。


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