190204_読書メモ_サマリー

【#読書メモ】モビリティ2.0

100年に1度の大変革と言われている自動車業界の「CASE」について学べる良書。「CASE」というキーワードは自動車業界以外にも重要なワードだと思う。


【特に気になった内容まとめ】


【目次】
1 章 2016 年、潮目が変わった
2 章 モビリティ社会の主役、ミレニアル世代
3 章 温暖化と都市化が求めるエコシステムの構築
4 章 デジタル化の波――都市データの集積者が勝者に
5 章 中国 自動車「大」国から「強」国へ
6 章 大国インドと小国スイス
7 章 デザイン主導の新しいイノベーション
8 章 「オールジャパン」をやめる


【著者プロフィール】
深尾三四郎
浜銀総合研究所調査部産業調査グループ主任研究員。1981 年生まれ。2003 年英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス( LSE )を卒業、環境政策・経済学士( BSc )を取得。同年野村證券入社、金融研究所に配属。05 年から英HSBC でのアナリストを経て、米国及び香港のヘッジファンドで日本株等のシニアアナリスト。14 年に浜銀総合研究所入社。専門はマクロマーケティングとファンダメンタルズ分析。


【特に気になった内容①】

今、自動車産業で最も重要なキーワードは「CASE 」である。これは、デジタルでつながること( Connectivity )、自動運転( Autonomous driving )、共有・シェアリング( Sharing )、電動化( Electric drive systems )の頭文字。

このキーワードは自動車産業だけに当てはまらない重要なワードかなと思った箇所。例としては、電気や水、電波などのインフラで分配の効率化に余地を残しているサービスは、このワードがポイントになるだろうなと。その上位概念はインダストリー4.0なのかな。



【特に気になった内容②】

これまで自動車ビジネスの付加価値は、エンジンを中心とした部品製造や車両組み立てだった。だが今後、ライドシェアリングの普及や自動運転技術の進展により、都市や自動車の走行データを資源とする新サービス ――「 サービスとしてのモビリティ」( MaaS:Mobility as a Service )へシフトする。

将来は、自動車の未来は移動としての機能的な価値より、車内空間の機能的な価値が競争優位性のポイントになるのかなと思った箇所。



【特に気になった内容③】

自動車の電動化は、自動車産業政策の世界的な潮流である。そこでは、EVをつくることは「手段」であり、「目的」ではない。EV をベースにデジタルなコネクティビティの中でどんなサービスを提供し、エコシステムと都市をいかに発展させていくかということが、電動化の本質である。

日本では”色々ある”ので進んでないが、ある国ではもうだいぶ前から各所で交通量のデータを取得し、その先の交通状況を複数シミュレーションして、数時間後を予測した上で、信号などの系統制御を行っている。線としての移動ではなく、ほんとの面として移動最適化が来るんだろうなと思った箇所。



おわりに

未来は個人モビリティが移動手段かつ居住空間になりそう。




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