1904_読書メモ_サマリー

【#読書メモ】読みたいことを、書けばいい。

文章を上手く書きたいと思っている全ての人への良書。文章術における対内的な話に惹かれた本です。

【特に気になった言葉まとめ】

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【目次】
はじめに 自分のために書くということ
序章 なんのために書いたか 書いても読んでもらえないあなたへ
第1章 なにを書くのか ブログやSNSで書いているあなたへ
第2章 だれに書くのか 「読者を想定」しているあなたへ
第3章 どう書くのか 「つまらない人間」のあなたへ
第4章 なぜ書くのか 生き方を変えたいあなたへ
おわりに いつ書くのか、どこで書くのか
【著者プロフィール】
田中泰延(Twitterアカウント @hironobutnk)
1969年大阪生まれ。早稲田大学第二文学部卒。電通を経てフリーランスとしてインターネット上で執筆活動を開始。「明日のライターゼミ」講師。



【特に気になった言葉①】

読み手など想定して書かなくていい。その文章を最初に読むのは、間違いなく自分だ。自分で読んでおもしろくなければ、書くこと自体が無駄になる。

モノづくりの成功話で聞く「自分が欲しいものを作った」に似ているなと思った一文。誰かに受け取ってもらえるコトを考えるのは重要だけど、まずは自分が喜んで受け取れるものを創るコトはどの世界でも重要なんだなと。自分が喜んで受け取れないと、その先に伝えるための熱い気持ちものっからないですもんね。


【特に気になった言葉②】

結論の重さは過程に支えられる

過程には文章で構築する過程と、「誰が話したか」の文脈的な過程の2つがあるなと思ったポイント。誰かの力がなければ、書籍にも書かれている「巨人の肩に乗る」ですね。と書きながら、「巨人の肩に乗る」も「誰が」のパワーを借りてくることだなと。


【特に気になった言葉③】

「どう書くのか」
事象に出会ったとき、
そのことについてしっかり調べて、
愛と敬意の心象を抱けたならば、
過程も含めて、自分に向けて書けばいい。

これまで文章術の類をいくつか読んだけど、テクニックの前にこの流れで文章の中身を磨いていみたいなと思った箇所。なんかステキな流れだなと。


おわりのつぶやき

タイトルに惹かれて購入したけどいい本だった。文章うまくなりたい。



【その他に気になった言葉】

その理由を自分が読みたくてしょうがなくなり、面倒くさいけれども書いてみよう、という気持ちが止まらなくなったのだ。
だが、それらは文章というより、業務用の「文書」というべきものではないだろうか。しかし、いまネット上にあふれているのは「文章」のほうだ。書きたい人がいて、読みたい人がいる(かもしれない)、それが「文章」なのである。


●じつは、書きたい人がいて、読む人がいる文章のボリュームゾーンは「随筆」なのである。
●わたしが随筆を定義すると、こうなる。「事象と心象が交わるところに生まれる文章」。
●事象とはすなわち、見聞きしたことや、知ったことだ。世の中のあらゆるモノ、コト、ヒトは「事象」である。それに触れて心が動き、書きたくなる気持ちが生まれる、それが「心象」である。
つまらない人間とはなにか。それは自分の内面を語る人である。少しでもおもしろく感じる人というのは、その人の外部にあることを語っているのである。
随筆とは、結局最後には心象を述べる著述形式だということは述べた。しかしそのためには、事象を提示して興味を持ってもらわなければならない。事象とは、つねに人間の外部にあるものであり、心象を語るためには事象の強度が不可欠なのだ。

巨人の肩に乗る、というのは「ここまでは議論の余地がありませんね。ここから先の話をしますけど」という姿勢なのだ。
まずは自分だけが読者なのだから、恐れることはなにもない。もしひとりだけでも、読んで感想をくれる人がいたとしたら、自分のために書いたはずなのに、あくまで結果として、その人のために書いたことになる。

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