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【#読書メモ】組織にいながら、自由に働く。

本と合わせて朝渋(朝鎌?)でも仲山さんの話を聞いたのですが、働き方を自分にも他者へのアドバイスでも使える有用な1冊!


【特に気になった言葉まとめ】

【目次】
STAGE1 +「加」-自由な働き方のOSをインストールする
STAGE2 -「減」-強みを磨く
STAGE3 ×「乗」-独創と共創 仲間と遊ぶ
STAGE4 ÷「除」-何にもしばられない自由な働き方


【著者プロフィール】
仲山進也(ナカヤマシンヤ)
楽天株式会社楽天大学学長/仲山考材株式会社代表取締役。1973年北海道生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、シャープを経て、1999年に社員約20名の楽天へ。初代ECコンサルタントであり、楽天市場の最古参スタッフ。2000年に楽天市場出店者が互いに学び合える場として、「楽天大学」を設立。Eコマースのみならず、チームづくりや理念づくりまで幅広く支援している。2004年にヴィッセル神戸の経営に参画。2007年に楽天で唯一のフェロー風正社員(兼業自由・勤怠自由)となり、2008年には自らの会社である仲山考材を設立。2016~2017年にかけて横浜F・マリノスとスタッフとしてプロ契約。



【特に気になった言葉①】

働き方の4ステージ
●加:出来ることを増やす。苦手なことをやる、量稽古。仕事の報酬は「仕事」
●減:好みでない作業を減らして、強みに集中する。仕事の報酬は「強み」
●乗:磨き上げた強みに、別の強みを掛け合わせる。仕事の報酬は「仲間」
●除:因数分解してひとつの作業をしていると複数の仕事が同時に進むようにする。仕事の報酬は「自由」

自由に働くには前提条件がいる。その4段階を加減乗除で表現しているのが秀逸だなと思った箇所。自由に働くにはまず「加」でよね。


【特に気になった言葉②】

思うような働きができていないとき、ヒトはモヤモヤします。モヤモヤしているときには、「フロー図」を眺めて今どこにいるかなと考えます。フロー図は縦軸が挑戦で、横軸が能力。能力を大きく超えた挑戦をすると、ヒトは不安になります。逆に能力が高いのに挑戦しないと退屈になります。モヤモヤには2種類あって、仕事でモヤモヤを感じる時は「不安」か「退屈」になっている。これに対して、挑戦と能力のバランスがとれているとき、ヒトは夢中になりやすい

「なるほど!」と思って、このフロー図を社内の1on1で実践してみると、フロー図によって状態の基準ができ、チームメンバーが複数抱えているプロジェクトの状態が、何もないときより格段に見えるようになったオススメの箇所。


【特に気になった言葉③】

人には目標達成型と展開型の2タイプがある。展開型は、目標達成型とは真逆で、ゴールやプロセスをあらかじめ計画せずに流れに任せて進んでいくタイプ。どっちがいいとかではなく、どっちでもいい。展開型にとっては、「今ここ」を夢中で過ごす。

最近、この話どこかでみたなと思ったら「メモの魔力」でも書かれている、モチベーションの2類型(トップダウン型、ボトムアップ型)と似ているなと思った箇所(この本が出版は先ですが)。目標を立てることやないことで苦しむのでなく、展開型で楽しむという考え方もあってもいいよなと共感した箇所。


おわりに

働き方の視座を高めてくれる1冊ですね。




【その他に気になった言葉】

新しい経済の基本的単位は、会社ではなく、個人になる。仕事は、固定化した管理組織によって与えられ、コントロールされるのではなく、既存の組織外での個人事業主の集団によって遂行される。ーEランス経済の夜明け
今見えているレールの延長線上に自由な働き方のイメージがわからないという場合は、自由な働き方のOSをインストールする必要がある可能性が高いので「加」から学ぶ。自分が未体験のステージのハナシは、ピンと来ないから。
目標が高すぎて不安ゾーンだという人に、どうすればフローゾーンに近づけると思う?と聞いたら、こんなトレーニングをやれば能力があがりますかね~とか、ちょっとだけ目標を下げたら心理的に楽になって伸び伸びと仕事ができそうですみたいなハナシになりそうです。
出てきたアイデアをモトに、マネージャーは「私に何ができる支援はありますか?と尋ねます。
大成する人は、いったんハマったもので細かいところに興味を持ち続けられる人。どんどん深掘りをしたくなり、ひとつの物事に対して夢中が長続きするから大成するのです。
失敗したくないから挑戦はしない。何事も、能力が十二分に高まってからでないとやろうとしない。だからずっと退屈ゾーン。
難しい仕事をグッチたり悩んだりするかわりに、今すく遊び方を工夫しよう。
仕事=作業×意味
好みの作業をするときは、プロセス自体が目的になる。
口下手な達人セールスマンの本などをよく見かけます。もし最初から「人前で話すこと向いていない」「知らないひとと話すのはニガテ」と逃げていたら、「しゃべらない講師」とか「口下手なセールスマン」というプレースタイルを強にできることはなかったわけです。目の前のニガテ業務を深掘りしておくと、あとてよいことがある。
働く理由6種
1.楽しいから
2.社会的意義があるから
3.成長可能性があるから
4.感情的プレッシャーがあるから
5.経済的プレッシャーがあるから
6.惰性
前者の3つを動機に仕事をしているとパフォーマスが上がり、後者の3つを動機にしているとパフォーマンスが下がります。
効率化の目的は顧客接触時間を増やすこと。
落ちている仕事は「気づいた者負け」で拾う。いつか拾った者勝ちにかわるときがくる。
人には目標達成型と展開型の2タイプがある。展開型は、目標達成型とは真逆で、ゴールやプロセスをあらかじめ計画せずに流れに任せて進んでいくタイプ。どっちがいいとかではなく、どっちでもいい。展開型にとっては、「今ここ」を夢中で過ごす。
夢中3条件
1.やりたい(プロセス目的的)
2.得意(強み)
3.喜ばれる(利他的価値)
自由に働くというと「好き勝手にやれること」というイメージを持つ人が多いです。でも、それは自由ではなく、単なるわがまま。この本でいう自由な働き方とは違います。他由(他人に理由がある)を自由に(自分に理由がある)に。自由な働き方をしている人は、○○しなければならないではなく、〇〇したいという表現を使います。
やりたくて得意でよろこばれることだけをやる「自己中心的利他」を目指そう。
変化を嫌う常識人より、「変化が常態」の「変態」になろう。
T.余白の法則:スペースをつくると、埋まる。
課題=理想ー現実
加減乗除のステージによってやったほうがよいことが真逆。

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