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地元の食材を味わう!明知鉄道の食堂車で四季折々の料理を楽しもう

恵那から明智まで54分の列車旅

岐阜県恵那市の恵那駅から明智駅までの25.1kmを結ぶ「明知鉄道」には「食堂車」というグルメ列車が、月曜日を除く毎日運行されています。

食堂車は、一般客も乗車できる急行「大正ロマン号」に連結されます。恵那駅を12時25分に発車。終点明智駅まで54分の列車の旅です。

かわいいヘッドマークが付いたきのこ列車
サボのマークは戦前まで時刻表に使われていた和食堂のマーク
ロングシートの前に長テーブルを置いた簡易的な食堂車

季節毎に変わるメニュー

「食堂車」のメニューは季節毎に変わり、地元の食材を使った四季折々の料理が頂けます。

寒天列車

4月~9月に運行されるのは「寒天列車」。
沿線の恵那市山岡町は細寒天の生産量が日本一。国内生産量の70%が山岡町で生産されているそう。
「寒天列車」では、ヘルシーでダイエットにも効果的な寒天を使った懐石料理が頂けます。

小鉢には様々な寒天料理が
ところてんを突く道具は「天つき」と呼ぶそう
ところてんは三杯酢でいただきます

きのこ列車

9月~11月に運行されるのは「きのこ列車」。
地元で採れたきのこをメインに、様々なお料理が頂けます。
お料理の中には「ロージ茸」という真っ黒でとても珍しいきのこがあることも。
さらに松茸の土瓶蒸しや、おかわり自由の松茸ご飯もあり、存分にきのこ料理が楽しめます。

舞茸の天ぷら、香茸の旨煮、あみ茸のみぞれ和えなど、様々なきのこ料理
松茸の土瓶蒸し
松茸ご飯はおかわり自由

じねんじょ列車

12月~3月に運行されるのは「じねんじょ列車」。
冬の大切な食材として地元でも親しまれてきたじねんじょ料理が頂けます。
混同されやすい長芋とじねんじょ。長芋は中国から伝わったものですが、じねんじょは日本古来から山に自生していたのだそう。
摺りたてのじねんじょとろろと麦ご飯は、おかわり自由です。

地元の食材を使った料理の数々
摺りたてのじねんじょとろろは、ふんわり滑らか

その他にも、4月~5月に運行される「おばあちゃんのお弁当列車」や、7月~9月に運行される「冷酒列車」、1月~3月に運行される「枡酒列車」があります。

日本一の農村風景が広がる車窓

ついつい食べるのに夢中になってしまいますが、たまには車窓にも目を向けてみて下さい。
途中の飯沼駅は、33/1000‰という勾配日本一の駅。

阿木〜飯羽間間は「農村景観日本一」に輝いた田園の中を走ります。

帰りは自由に明知鉄道の旅が楽しめる

食堂車の乗客には1日乗車券が配布されるので、帰りは自由に明知鉄道の旅が楽しめます。
明知駅近くにある「日本大正村」や、NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」の舞台にもなった岩村の街並みを散策するのも良いでしょう。

1日乗り放題の通行手形
明知駅が最寄りの日本大正村
岩村城の城下町の街並み
岩村町名物の「カステーラ」が頂ける「かめや菓子舗」

皆さんもぜひ、明知鉄道の「食堂車」の旅を楽しんでみては!

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