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自分という商品を市場とフィットさせる。市場が無ければ創る。

最近キャリア相談を受ける機会が少しずつ増えてきた。
僕の少しユニークなキャリア(というかかなり歪なキャリアでも、それなりにこの社会で生きていけている事)が何かしら興味を持っていただけている理由かもしれない。(いつかその歪さをまとめてみたい)

キャリア相談といっても、たいそうな事をアドバイスしているわけではなく、最近は次のような事を伝えている。

それは、最初から転職市場に自分合わせにいくのではなく、まずは自分がやってきたこと、出来ること、やりたいこと、ありたい状態など、とにかく具体的に言葉にしてみる。
「つまり〇〇ということ」といったように抽象的に大きくくくったり、端折ったりせずとにかく具体的に。
職種や肩書きも誰かが作った単語であり、その単語が表す意味は、活動の全て説明するものではない。だから自分を無理くりその単語に押し込めることはせず、まずは具体的に自分の言葉に落としこむ必要がある。たとえ冗長でも構わない。

次に、落とし込んだ言葉に意味づけをする。
自分がやってきた事は、世の中的に、所属組織的にどんな役割を担っていたのか?自分が出来ることによって誰のどんな事を助けられるのか?なぜそんな事をする必要があるのか?なんでそれがやりたいと思うのか?どうしてこだわっているのか?その状態になった先に何を目指すのか?などなど。
自分が出した言葉の意味を更に言葉で説明できるようになるとどんどん思考が整理されてくる。

次に、意味付けをして自分の能力や価値発揮のポイント、こだわりや欲求などについて理解を深められたら、それらを発揮できる環境、実現できる環境を探してみる。ここで行うのは、具体的に言葉にしてきた情報を「つまり〇〇ということ」というように誰かが作った単語に自分の事を当てはめていく。
どういう単語に自分の言葉を当てはめれば条件を満たす環境、つまり仕事や職場にぶつかるのか。相手がどんな単語で情報発信を行なっているのかを想像して自分から合わせに行く。

幸せな事にうまく情報にたどり辿りつけば、そこからは自分のニーズを出来るだけ満たすものを絞りこむ事ができる。
逆になんの情報にも辿りつけないなら、そもそもそんな環境は存在しないのだ。
しかし心配することはない。無いと分かれば作れば良いのだ。

長々と書き殴ったが、この考えはビジネスと同じだ。自分を商品と見なし、誰かの課題を満足させる自分という製品を提供し、それが適切な市場に受け入れられている状態をつくる。そこに市場が存在しなくても、どうしても自分という製品を成立させたいのなら市場自体をつくるという行動に変えればいい。

といっても、言うは易く行うは難し。 

ただ、モヤモヤし続けるよりは、よっぽど現実的でよいとわたしは思う。

あとは自分次第。

#キャリアデザイン #プロダクトマーケットフィット

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