見出し画像

絶滅危惧種に俺はなる

2000年以降i-podの誕生や、2010年以降にはサブスクのサービスが生まれて、
音楽の聴かれ方がCDの時代から、様変わりした2020年代。
もはやあの円盤を咥えさせる機械に、巡り会うこと自体なかなかレア。
スマホ一つで、好きな曲を好きな時に好きだなけ聴けてしまう。
困ったらおすすめの曲を次々に自動で選んでくれる。
なんて便利な世界なんだ!
そう素直に嬉しく思う反面、はて、失われたものは何だろう?なんて考える。
(無理やり難癖つけるレベルで、粗探しに等しくも。)

自分の足で探して、見つけて、手に取って、
パッケージを開けて、歌詞カードをめくって、再生のスイッチを押す。
その面倒臭い行程に、愛着が湧いて、そのじれったさに、ワクワクが潜んでいた。アーティストの思考を想像する時間が、その愛を育むと言うか、その手間の中でお気に入りが生まれていくなんてことあったよね、というのがひとつ。

また、音楽がデータとして、切り売り、量り売りが自由自在になって、
世間一般の曲なんておおよそ3分前後。
作る側もおおよそ、この3分前後の勝負に注力するのが必然。
それぞれシングル曲、単曲で勝負をして、
それらが溜まってきたらそろそろアルバム出しますか、
と、考えるアーティストやレーベルがより一般的となり、(この考え自体は何も間違っていないし、むしろ時代に順応している適応力そのもの)
また、作品が最初から最後まで聞かれる機会が減ったことによって、
一枚のアルバムで作品、みたいなことにコンセプトやこだわりを持つアルバムが、ほとんど意味をなさないと言うか、相対的にかなり減ったよね、もはや若干絶滅危惧種だよね、と思ったのがまたひとつ。
______________________________________________________

昔フランスのルーブル美術館に行ったことがあります。
初めてモナリザを見た時の正直な僕の感想は、





「モナリザ小っっっっっっさ」でした。




その絵に出会えた感動よりも、ただただそのサイズ感が記憶に残っています。
あえてなのか、いいやおそらく意図的に、
モナリザの近くには、黒板何個分レベル以上に大きい絵画、壁画の展示があり、
めちゃめちゃデカいのにそこまで有名じゃない絵と、
こんなに小さいのにめちゃめちゃ有名な絵が対比として展示されていることに、
僕はとても興味を持ちました。

でも僕は、この時どちらかと言うと、
大き過ぎるほうの絵にうわー!となりました(子供かよ)。
大きさってやっぱり凄いなー!無条件で人をうわー!ってさせることが出来るんだな、なんて思ったりもしました。

_______________________________________________________

今のBIGMAMA、自分たちは、とにかく自由でした。
新しい事務所や制作環境、タイアップに縛られることなく(これはご縁があればいつでもお待ちしております)、折角なので、今このタイミングでしか作れないものを精一杯作るべし。
1曲1曲、それぞれの曲や歌詞が絡み合って、取っ組み合って、気づいたらひとつの大きな絵を物語を描いている。音楽は目には見えないですけれど、出来るだけ大きい作品を作ってみたかったのです。

そんなことを考えていたら、今回こんな風になっていました。

怒らないでください、すみません本気でふざけています。
曲作りはメンバー全員で力を合わせてやってますが、歌詞やタイトル、言葉のそれに関して、センスを疑われるようなことがあれば全て自分の責任です。
ひとつ学校をテーマに歌詞を、最後の帰宅部の曲で家に帰るまでの物語を書き切りました。

考え方次第で、音楽でも大きなものを描けると、自分はそう思っています。
それが良いかはもちろん、音楽、楽曲次第ですし、受け手がどう思うか、です。
少なくとも、自分自身は、この作品が仕上がって最初から最後まで聞いた時に、
ミュージシャンしてて良かったな、BIGMAMAというバンドを続けていて良かったな、と、そう心から思える新しい宝物に出会えました。

______________________________________________________

全てが書き下ろし曲だからこそ出来たアルバムなのではないかとも思います。
既にライブでもプレイしているのにこのアルバムに収録されなかった曲もあります。(もしも楽しみにしていてくれた人がいたら申し訳ない)
全て財産ですし、一番いい時に出してあげたいな、くらいには考えていますので。

BIGMAMA👩‍🎓SCHOOL WARS TOUR👨‍🎓

10/28(土) KT Zepp Yokohama
11/10(金) Zepp Osaka Bayside
11/11(土) Zepp Fukuoka
11/19(日) Zepp Sapporo
11/22(水) Zepp Nagoya
11/23(祝木) Zepp DiverCity(TOKYO)

◆ぴあ
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=59210125

◆ローソン
https://l-tike.com/bigmama/

◆イープラス
https://eplus.jp/bigmama

◆楽天チケット
https://ticket.rakuten.co.jp/artist/art462794/

ツアースタートが1ヶ月後に迫ってきました。
自分たちに取って挑戦のZEPPツアー。悔いのなど1ミリも残さないように。

<裏話にも程がある、制作秘話などはこちらでこっそりと↓>

褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。