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孤独死とシェアリングエコノミー・生き残るための価値観

私は離婚後、孤独死を身近に感じることがありました。

その後、Aibnbで民泊を開始して自宅に、合計で約100人以上の人に泊まってもらいました。全部で7カ月ほど滞在したゲストもいます。

ゲストがいると、とりあえず、孤独死するかもなんて想像もしません。
目の前のゲストと話して、掃除をして、シーツやタオルの洗濯して、料理を喜んでもらったり、英語でコミュニケーションをとるのに真剣だったりして、またそれが楽しかったりして、孤独など感じなくなるからです。

最初のゲストを泊めるとき、とても緊張しました。日本に留学している、イスラム教の女性2人とヒンズー教の女性1人でした。それぞれの国の国費留学生で、高い知性を持つ、美しい言葉を紡ぐ人達でした。

最初だけでなく、しばらく民泊を休んだ後も新しいゲストが来る前はとても緊張して、来る前に疲れてしまうほどです。

でも、いつも、ゲストが帰ったあとは、来てもらって良かったなと思うのです。見知らぬ人と生活をともにすることで、自分では得られない、考え方、視点を持ち、豊かな時間を過ごせた実感を残してくれるからです。

なにより、新しい人と出会い、生活を共にし、それぞれの考え方に接することができることは、そのたびに新鮮な素晴らしい経験でした。

私には、母の姉にあたる叔母がいて、もう85歳なのですが、その民泊の話をすると、

「知らない人を自分の家に泊めて大丈夫なのかい? 急に襲われたり、物をとられたりしないの? 外国の人がどんな人かわからないでしょ?」

と心配されます。いつも私のやることを励ましてくれるありがたい叔母をしてこういう印象を持つのです。

確かに一般的な日本人の価値観を想像したら、わずかな宿泊料を得られるだけで、世界のどこからでも、自宅に宿泊予約が入れられて、どんな人が来るかも、(システム内のレビューの範囲でしか)わからない。このシステムを怖いと思う人が多いのでしょう。

ただ、それは現代においては、何もしないで孤独死する場合の危険と比較して考えた方が良いのではないかと自分の経験からも、以下の統計データからも思うのです。 

孤立死と考えられる事例が多数発生している 内閣府のURLより (https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_2_4.html
死因不明の急性死や事故で亡くなった人の検案、解剖を行っている東京都監察医務院が公表しているデータによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、平成28(2016)年に3,179人となっている(図1-2-4-16)


日本全体の孤独死(この図では孤立死)はこのグラフのように年々急増しています。

民泊がきっかけとなった殺人事件が起きた場合はそれが大きく報道されるので目立ちますが、一年間を通じても、報道で見かけるのは10名以下と思われます。それが正しければ、孤立死の0.01%程度と予想できるのではないでしょうか?

現在はシェアリングエコノミーを使うことで予想されるリスクより、

社会的接点を失うことを、きっかけとして、生きる意欲を失うリスクの方がはるかに高い。

単純に死亡者数から考えても、この推測はまず間違いないでしょう。

また孤独死しそうなほどの人が民泊できるかという視点もあることでしょう。

ただ、勇気をもって、この分野に飛び込んだ方が、自分の人生を豊かなものにしてくれるであろうことは、身をもって経験した私には、統計データ以上に我がこととして理解できるのです。

それをお伝えするためにこの記事を書きました。

孤独死するか、充実した人生とできるか、ちょっとしたきっかけと勇気で方向は大きく変わるのです。全ての人がやがて死を迎えるのだから、それまで多少のリスクはあっても、より多くを感じておきたい、経験しておきたい、無理のない範囲で。

2018年6月に規制が厳しくなって、Aibnbを停止したままです。その間スーパーホスト認定ももらい。再開しようと思っています。備品等の費用のご支援いただければ幸いです。ご支援いただけた方はお知らせいただければ、宿泊費用特別オファー(その前にAibnb再開ですが)を出させてもらいます。レビューを見てもらうと、良い悪いだけでなく、どんな人と見られているかが、ある程度わかります。

一時期のゲストさんを書いていたブログです。

http://airbman.blogspot.com/



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