自己組織化する学校

学校が自己組織化する #13 学校が合わせる

不登校の生徒に対して、適応指導というものがあります。

適応指導という言葉の前提には、子どもは学校生活に「適応」すべきであり、「不適応」の子どもには、指導して「適応」できるようにするという意味合いがあるのではないでしょうか。

学校に通っている子どもが「正常」であり、学校に子どもが通わない状況は「正常ではない」から、修正しなくてはならないという考えが、多くの子どもや、親を苦しめているのではないかと思います。

私は、そもそも、不登校が約20万人いるという学校システムが「正常ではない」のだということから、考え始めたいと思います。

これは、学校システムに突きつけられた「変わるためのサイン」ではないでしょうか。

ある大企業では、10人に1人が鬱病で休職中だという話を、先日、聞きました。

「ちゃんとした大人」という仮面をかぶって、多くの人が、心や身体を壊すまで働いてしまう社会システムがあり、その社会システムでちゃんと働けるような訓練の場としての学校で、不登校が約20万人出ているという状況と向き合ったときに、子どもを学校に戻すための「適応指導」や、鬱病の人を会社に戻すための「メンタルサポート」などが根本的な解決策になるとは、到底思えません。

学校システムや、働き方のパラダイムが転換していく必要があると思います。

では、どうすれば変わるのか?

私は、それをずっと考えてきました。2018年1月にビジョンが降りてきました。

学校システムから離脱したり、旧来の働き方に耐えられなくなったりした人たちが、幸せに生きられる助け合いネットワークを作り、今、無理をしている人も加わってこられるような状況を作る。

その動きが大きくなってきたときに、旧来の学校システムや、旧来の働き方も変わらざるを得なくなり、社会システムが変容していくのではないかと思ったのです。

学校が「正解」を設定し、子どもを強制的に「適応」させていくのではなく、子どものいのちのはたらきに学校が寄り添い、不安定で不確実な状況の中にとどまりながら、一緒に考えていくような、そんな学校を作りたい。

学校の形は、子どものいのちのはたらきに合わせるので流動的でよく、「一緒に生きていく」ことが優先されるようなものでありたい。

そんな想いで、自己組織化する学校は立ち上がりました。

学校システムから離脱した子どもが、成長して、幸せに生きていけるためには、様々な繋がりが必要になると思います。

その繋がりを、一緒に創っていきませんか?

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はじめから読む https://note.mu/masatotahara/n/n06a7e8be0058

その14

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