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田原真人の新刊「暗中模索する力」の発行支援をお願いします。

前著『出現する参加型社会』は、コロナパンデミックの中、マレーシアのペナン島で執筆した本だ。発行は、2021年3月11日。東日本大震災から10年後を発行日に選んだ。

コロナによって世界が混沌としていくのを感じながら、コロナ以前からやってきたことを整理してまとめた。考えてきたことを、全力で全部出し切って、すっからかんになった。

それから2年経った。出版の1年後に、11年間住んだマレーシアを離れて日本に帰国した。オンラインで対話しまくっていた私が、日本各地を回って、現地を身体で感じて、対話しまくる日々を送るようになった。

『出現する参加型社会』に、時代が変わるときには、同時多発的な動きが生まれてくるはずだということを書いた。それが、「出現」の意味することだと。

今、日本に何が出現しているのかを、この目で見て回りたいという欲求に突き動かされて、気仙沼、名古屋、彦根、京都、田辺、美波町、広島、糸島・・・を、1年間で回った。その間、10年間住んだ、私にとっての「生まれ変わりの地」であるペナン島にも2回帰った。日本からペナン島を捉え直すことで、様々な発見があった。

日本各地とペナン島とを巡る1年間を一言で表すと、「往復運動と再発見の旅」ということになるだろう。

私は、今、何に突き動かされているのだろうか?

自分の内側にある衝動に耳を傾けると「今、まさに、社会が変わろうとしている瞬間なのだ。動き出す合図の鐘を鳴らして回りたい」という気持ちであることを発見した。

あらゆる場所にある様々な兆しを発見して、「ほらね!」と言いたいのだ。

なんだか分からないけど、沸々と湧き出るものがあるのだ。

すっからかんになったはずなのに、言いたいこと、表現したいことが、再び溢れ出してきた。

また、本を書くタイミングになってきた。

暗中模索する力

2023年2月に、京都市立葵小学校で研究発表会があり、伴走支援してきたこともあって登壇する機会があった。

教育関係者を中心とした200名ほどの参加者に向かって、次のように話した。

「前例踏襲型の学びと、前人未踏型の学びとがある。教科学習と探究学習とがそれにあたるでしょう。前人未踏型の学びは、誰も経験したことがない未来を探求するのです。そのときに必要なのは、暗中模索力です!」

勢いで出てきた言葉だったんだけど、事後アンケートで、「暗中模索力が響きました」というフィードバックが大量に返ってきて、自分にとって大切な言葉になった。

近代社会パラダイムが崩れ落ちると、カオスが拡がっていくであろう。そこで、一人ひとりが、大きな声の人についていこうとしたり、大きな構造を頼ろうとしたりしないで、自分と時代と社会とを重ね合わせて、自分のオリジナルな人生を、周りの友達と一緒に歩んでいくためには、しっかり暗中模索するのが大事だと思う。

そこから、多様な私たちの、多様な願いの集合体としての参加型社会が出現するだろう。

多分、書きながら大きく変わってしまうかもしれない目次案はこちら。

暗中模索する力
第一章 時代の大義
・戦後社会の大義
・バブル崩壊後の大義
・アフターコロナの大義
・団塊ジュニアの役割とは何か?
第二章 崩壊の音
・311の音
・深層崩壊の音
・コロナの音
・VRの音
・ChatGPTの音
第三章 カオスの価値
・目を覚ます
・過去の延長線上ではない未来
・YAMI大学
・暗中模索する力
・起点へと遡る
・社会と繋がり直す
第四章 幸せの再定義
・どうやって幸せになるか?
・田原研究室
・つなぎ
・バイデン
・葵カレッジ
・ラップアラウンド
第五章 Industry4.0と参加型社会
・複数の世界線
・森というメタファー
・土中細菌おじさんの働き
・発信者負担とリンクとシェア
・二重生命状態
・スイッチが入る瞬間

読者の存在を感じながら書いていきたい

本を書くときに、一人で書くと、必要以上に理屈っぽくなるから、誰かと話しながら書きたい。『出現する参加型社会』のときは、平野友康さんが、壁打ち相手になってくれた。

今回は、もうちょっとオープンな形で書いていきたいと思って、the Letterを使った個人雑誌を発行することにした。

雑誌「暗中模索する力」を発行しながら、日常生活の中で、動きながら原稿を書いていって、感想ももらって、それを、書籍「暗中模索する力」にまとめていくというイメージ。この取り組みに興味を持ってくれた人は、登録してください。

発行支援のクラファンも始めます。今、ドはまりしていて、各地でやっている「暗中模索力ワークショップ」(2か月間で7回やっている)への参加権をつけます。

時代の変わり目を全身で感じ、暴走していきたい。
一緒に走りませんか?

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