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ヨーロッパと南米の育成の違い②【チームを育てる育成】

この記事は①の続きになるためそちらをご覧になると分かりやすくなっています。

前回ヨーロッパは「チーム」を育て南米は「個」を育てる育成をするといいましたが、今回はなぜそのような育成になるかなど文化の違いなどの観点も含めた書いていきます。

ユース年代のスペインは基本的に年間通して30試合ほどのリーグ戦があり、1チーム20名前後で構成されています。


そのリーグ戦には昇格、降格があり来シーズン自分たちがどのカテゴリーに所属できるかがかかっています。
上のカテゴリーに行けると毎試合のようにスカウトが見にきていて、来シーズンのチームを構成するためや将来性を見てスカウトします。


自分も実際に14歳のときに当時スペイン2部に所属していたC.E.Sabadellにスカウトされました。


ですが、チームの方針としてはスカウトされる選手を育てようではなくチームを強くして上のカテゴリーに所属させることによってチームのブランド力をあげようというものになります。たとえトップチームが強くなくても育成年代が強ければいい選手が入ってくるという仕組みです。

1シーズンの流れはプロの世代とも変わりがないためユース年代からプロと同じようなシーズンの戦い方をします。そこで問われるのはチーム内での競争ではなくチーム力です。

限りなくプロに近い環境にすることによって選手を育てるといった育成方法なのではないかと感じました。

次回はアルゼンチンでの体験を書きたいと思います。





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