「重版出来!」①

ドラマの感想です!

(気になるドラマを好き勝手感想を書きます。各ドラマ一回目は無料とし、2回目からは有料とする予定です)

ネタバレもありますので、気をつけてください!!

原作は月刊!スピリッツで連載されている松田奈緒子氏による漫画です。

脚本は野木亜紀子氏(主な作品『図書館戦争』『空飛ぶ広報室』など)。

主役は黒木華さんなんだどけ出ている人すべてがすごい!のです。

漫画雑誌が出来るまでを「出版社側」から描いたものですが、書き手(漫画家)についても丁寧にかかれ、漫画という作品が書き手と出版社との二人三脚であることを痛感します(読者もいれれば3人4脚か)。

〜ここからネタバレあり。〜

でもたもんままが思いのママに書いてますので変です笑〜

今回の話しは主人公が出版社に勤めるところからある大御所の漫画家についてでした。

主人公が新人であるため、視聴者も「漫画編集者の仕事とはなんぞや」というのを一緒に学んでいけます。

そんなスタートでいろんな小ネタが絡んでいきます。

安田顕さんが演じる安井が黒木華さん演じる黒沢のことをリアルタイムにツイートしているコメントがおもしろい!

今迄だったらそのときに感じた心の中の表現って心の声として音で表現されたり、一こま文字を足したりでしたが、「ツイート」って現代的だし、仕事でPCを常に触っている人ならではの表現だなぁと感心(実際に仕事中にそんなことしてたら怒られます。まして仕事上の事なのでものすごく怒られそうです)。

またリアルタイムで心の中を表しているのでおもしろい。

例えば

荒川良々さんが演じる壬生が彼独特の表現で会話をしてくるのを同じテンションで黒沢が対応すると

「新人コミュ力高」とか

大御所漫画家の画力の変化を「なんだか最近の絵は•••」と言っているのを

「新人ターブーを平気で口にする」など

思わず「あはっ」と笑ってしまいます

ここちよいスパイス!

そして一ヶ月の研修で知り合った書店店員(濱田マリさん:河)とのやり取りも面白い。

紹介も自然だったし、河が担当しているコーナーが「仏像特集」だったのも受けました(仏像スキなので)

またこれが今回の「大御所漫画家事件」の解決にも役立つのだから、すごい!

大御所漫画家に先輩編集者(オダギリジョー)と会いに行った時も、話しを突然切り出したとき動揺するオダギリジョーに自分がやっていた柔道にたとえ『(話しを切り出すのは)今の間合いかと』というところも面白かった。

そして、無事大御所漫画家事件は解決するのでした。

そんな今回の話しでほろっとしたところが2つ

1つめ

主人公の黒沢は金メダルを目指す柔道家でした

しかし試合中の怪我で夢をあきらめる事に

就職が決まり、古巣の大学柔道部に報告に行きます

そのとき仲間と学食を食べながら笑っているのですが、友達が

「黒沢が笑っている」と泣き出すのです

怪我で夢をあきらめ、笑う事ができなかった黒沢を知っているからこそ

自分の事のように喜べる友達の姿に2ほろっとです

2つめ

大御所漫画家が「もう漫画を書かない」と言って誰にも会わなくなります

それはアシスタントの言葉やネットでの書き込み(「オワコン」「絵がかわりすぎ」など)で自分の漫画に自信をなくしたからだったのですが

それだけではなく

「自分は漫画を通して人の尊厳とか誹謗中傷はいけないことだとかを伝えてきたつもりだったけど、それが伝わっていなかった」ことが無気力にさせていたことに4ほろっとでした

画風が変わったのは大御所漫画家が加齢とともに猫背で書くようになり、読者と自分が絵を見る位置が変わってしまったためだったことに気づき、改善できたのでした(しかもこれを機にデシタル化してしまうところはすごい!と思いましたが、「漫画を通して伝えたかった事が伝わっていなかた」という無力感はどこへ?と思ったり)

この視点の差に気がついたのは書店で仏像フェアのポップがヒントとなります。仏像の写真を高い位置にかざっていて、お客さんから見にくいのでは?と質問すると「本来仏像は見上げてみるもので、そうやって見たときに美しく見えるように手をながくしたりして作られている」と聞き、視点の差に気がつくのです。

この書店の場面で次回出てくる「営業の小泉(坂口健太郎さん)」も登場し、伏線の置き方が自然だなぁと思いました

テンポもよく、様々なひとが出てくる事で主人公の成長だけでなく見所満載なドラマだとおもいました。


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