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電動車椅子で「蹴る」サッカーがある 映画『蹴る』 中村和彦監督 永岡真理選手インタビュー

私が映画『蹴る』を観たのは、2月27日に日本サッカーミュージアムで行われた一般社団法人日本障がい者サッカー連盟が主催する上映会です。

映画のパブリシティを担当する福島成人さんのお誘いで会場案内を仰せつかり、受付や会場のセッティングを行いました。

その間、Jリーグの村井満チェアマンが挨拶に来られたり、副理事長の原博美さんは実際に電動車椅子サッカーの体験もされてらっしゃいました。

TV東京の番組『FOOT×BRAIN』の取材もこの時に行われ、タレントの佐藤美希さんは映画に出演された選手たちと一緒に電動車椅子サッカーにトライ。

すごく真剣に電動車椅子サッカーの体験を楽しんでらっしゃるサトミキさん。ちょっと前に中村慎太郎も同番組でご一緒させていただいて彼女を絶賛しておりましたが、少しその理由が分かった気がします。

3月の番組の放送では、放映時間のほとんどが『蹴る』の紹介に費やされており、番組のMCである勝村政信さんのブログも話題になりましたね。

そんなご縁もあって、6月9日に横浜市城郷小机地区センターで開催された『蹴る』の上映会にも私はお手伝いとして携わることになりました。

そして幸運なことに会場でトークセッションを行うために来場された、中村和彦監督と主演の一人である永岡真理選手にインタビューをさせていただくチャンスを得たのです。

映画を観て、私なりに感じたこと。もっと知りたい、聞いてみたいと思ったこと。そんな率直な質問をぶつけてみました。

映画『蹴る』と電動車椅子サッカーの世界。インタビューを通じてその魅力の一端を感じていただけたら幸いです。

この記事は、旅とサッカーを彩るWEB雑誌OWL magazineのコンテンツです。今回のインタビューは全文無料になっています。その他の記事は単体で購入し購読することも出来ますが、月額700円で15〜20記事が読み放題となるのでそちらの方がお得となっています。なお、今回使用している写真は、掲載許可をいただいております。   インタビュアー:澤野雅之

知らない世界を知った

中村和彦監督:監督作品『プライドinブルー』(文化庁映画賞優秀賞受賞)、『アイ・コンタクト』(山路ふみ子映画福祉賞受賞)、『MARCH』(ニース国際映画祭外国語ドキュメンタリー映画最優秀監督賞受賞)

ー 『蹴る』が公開されて3ケ月が過ぎました。選手やご友人など、周りの方の反応はいかがでしたか?

永岡真理(電動車椅子サッカー選手 以下、永岡) そうですね、映画を観た人からは、「観たよ」って言われて、その後「感動した」とか。意外と電動車椅子サッカーを観たことがない友達がいて「思ってたより迫力があった」「普通にサッカーだった」という声を聞きました。

ー 監督は上映会に足を運ばれていて、実際に映画をご覧になった方の声を聞いてらっしゃると思いますが、印象に残った声はありますか?

中村和彦(映画監督 以下、中村) 「知らない世界を知った」というのがまず一つありますよね。真理ちゃんが言ったように「そんなに激しいとは思わなかった」とか。大体想像している5倍10倍ぐらいですよ、って言っているのだけど。

あとは「サッカーだけでなく日常を描いているのが良かった」とか。恋愛の部分とかも描いたりしているので、そこが垣間見れて良かったとか。大きくいうとその2つですね。

ー 日常と言えば、映画の中で選手がお酒を飲んでいるシーンがあります。競技をする方はストイックなイメージが私は強くて、ちょっと意外でした。永岡選手はお酒をたしなみますか?

永岡 あんまり飲まないですね。飲めないことはないですけど。場合によっては、ですかね(笑)流れというか…好んで飲まないですけど、みんなが飲んでるなら飲むというような。

中村 お酒の話でいうと、わりと障害の軽いPF2の脳性麻痺の選手が飲んでいる場面は入れてたんですけど、重い方の人たちも飲む人は飲むので。

ストローで飲んだりするから、本当はそっちも入れられたら良かったなって。焼酎のお湯割りを塩入くん(塩入新也選手 代表キャプテン)とかはチューチュー飲んだりしているから(笑)

永岡 脳性麻痺の人がアルコールをとると、緊張がほぐれるメリットがある…

中村 筋緊張がね。それはありますよね。ただ単純に好きだっていうのもあるし(笑)


すごいずっと撮るんだな

永岡真理選手:横浜クラッカーズ所属。電動車椅子サッカー日本代表。SMA(脊髄性筋萎縮症)のため、生まれてから一度も歩いたことはない。

ー 映画を撮られる前と後で、永岡選手ご自身の心境の変化として良かったこと、悪かったことはありましたか?

永岡 撮られる前は、普通にサッカーをやりたいからやっていて、活動したいからしててっていう感じだったんですけど。

撮られてからは、映画が完成して、自分のためだけじゃなくて、周りの人のためにも動いていきたいというか。普及にもつながるし、周りのことを考えて動けるようになったかなと思います。

ー 悪かったことは?

永岡 あんまりないですね。あ、でも撮影中…(笑)

中村 (笑)

永岡 撮影中は、別に嫌なことはなかったですけど、「あ、すごいずっと撮るんだな」というのはありました。

永岡選手が公園でデートを楽しむ、何気ない日常の1シーン。激しい試合の映像の合間に見られる、リラックスした選手たちの表情が印象的。

ー 監督はあれだけ選手の日常に踏み込んで撮られていた訳ですが、選手から拒否反応はなかったんですか?

中村 いや、ありましたよ(笑)皆さん最初はね、全然…もう一人の女子選手は、手で顔を隠したりとか。

ただそれは後半になってくれば、年月が経ってくるとそういうのはなくなったんですけど。最初はそういう人もいたりしました。

ー 撮影途中の映像とかは、選手に見せたりするんですか?

中村 いや、見せたりはしてないですね。自分でも見る余裕ない(笑)

ー では、選手は映画の完成まで、作品がどんな風な組立てになっているかを知らないまま?

永岡 知らなかったですね。完成の前まで。

中村 自分の頭の中だって完成していないのに(笑)

永岡 何も映像は観ていないです。

ー どこまで映っているかは分からないけど、撮ってもいいですよという信頼関係が監督と選手で築けたのですね。

中村 途中では自分でもどうなるか分からなかったので。転倒の場面は、冒頭で使うかなとなんとなく思っていたくらいで、後は編集しないと分からないということで、完成の直前にやっと観てもらった感じでした。

ー 永岡選手以外の選手で「あんなシーンまで映画で使って」というクレームはなかったんですか?

中村 クレームはなかったですよ。撮っているのは知っていたので。どのくらい使うのかとか、そういうのはあったかも知れないけど。

逆に、いっぱい撮っているけどほとんど使わなかった人もいるから。横浜クラッカーズとか、いっぱい撮っているけど代表中心になってしまったので。クラブチームの方は少なめになってしまった。そっちの方がすいません、という感じで(笑)

ー 永岡選手はスクリーンに映っている映像をご覧になって、意外な自分の一面を発見したところはありましたか?「こんな怖い顔してる!」とか。

永岡 ああ、そんな感じですね。「若いな~」とは思いますね(笑)

中村 今観ればね(笑)

永岡 若いしすごいなと思いますけど、そうだったんだな、と思いますね。

ー 当時は若さが出ていたけど、今はもう少し余裕がある?

永岡 そうですね。


今回の日本代表の選考について

日本代表とはー。かつてW杯直前にメンバーから落選した経験を持つ北澤豪氏は、映画の中で永岡選手の問いに答えています。

ー 6月1日にAPOカップの日本代表メンバーが発表されて、永岡選手も選出されていましたね。おめでとうございます。

永岡 ありがとうございます。

ー 映画に出演されている三上選手や内海選手も選ばれています。連絡は取りあったのですか?

永岡 同じクラッカーズのメンバーは、特に連絡はとってないです(笑)みんな仕事だったり生活があるので。代表の発表があった時は、まず協会から連絡が来るんですけど。

それが事務局に来るんですね。事務局からチームに拡散するんですけど、私、事務局長なんです。だからまず私が知って、そこからみんなに報告するんですけど、別に特に選ばれて何もないというか(笑)

ー 今はむしろ選ばれて当然、というところはありますか?

永岡 いや、ないですね。ギリギリの…余裕はないですけど。

中村 今回ちょっと特殊な選考パターンで。全国大会で優勝したチームと準優勝したチームから選ぶという形になったので。

ー それは事前に分かっていたのですか?

中村 事前に分かっていたのかな?

永岡 急な事前というか(笑)大会前に。

中村 電動車椅子サッカーの協会のHPに理由とか書いてあるので。だから、ちょっと事情が…

ー 普段の代表選考とは、またちょっと違う?

永岡 変わった選考の仕方ですね。


11人制サッカーはあまり観ない?

ー 話は変わりますが、いまちょうどフランスで女子W杯が行われています。女子サッカーはご覧になりますか?

永岡 あの、あんまり観ないです。

中村 でも4年前は一緒にパブリックビューイングで観たんです。

永岡 そうです。それは観たんです。

中村 オランダ対日本だったっけ?8Kの映像で。

永岡 監督に誘っていただいて。

ー 他のサッカーのプレーにはあまり興味がない?

永岡 TVでやっている代表戦とかはたまに観たりはしますけど。Jリーグとかはあまり観たりしないです。

ー 憧れの選手とかごひいきの選手とかもいない?

永岡 そうですね。サッカーに関しては(笑)

中村 電動車椅子サッカーをやっている選手の中には、11人制サッカーがすごい好きな人と、もちろん電動車椅子サッカーは研究するけど、一般のサッカーにはそこまで関心がないパターンとがありますね。

真理ちゃんはどっちかと言えば、あんまりサッカーサッカーじゃない方ですかね(笑)

ー 観るよりかは、プレーする方が好き?

永岡 そうですね。ただ戦術を考えたりする時、どうしても色々考え方として、11人制サッカーの戦術を観ないと分からないことがあるので。そういう時の話し合いの中では、映像を観たりとかはします。


勝ちにこだわるチームでやりたい

ー そうすると元々サッカーを好きになる原点っていつどんなタイミングだったのですか?

永岡 8歳の時に横浜ラポールで体験会をやってて。電動車椅子サッカーとかボッチャとか色んな競技をやっていて、一応全部参加したんですけど。一番面白かったのが電動車椅子サッカーだったので。それがきっかけで始めました。

ー 電動車椅子を動かしてボールを当てるのって相当難しくないですか?

永岡 その時はルールがもっと違っていて、すごい古いルールがあって。ボールが直径50cmで、バンパーも鉄じゃなくて、軽自動車のタイヤを半分に切ったやつを足の前にはめてボールを運ぶっていう。

中村 あんまりパスとかない時代ですよね。

ー 自分でドリブルするようなイメージ?

永岡 そうですね。

中村 2on1(ツーオンワン)とかって昔、ルールがなかったので、わりと密集が多かったっていう。

ー それが楽しくて、そこから練習を始められた?

永岡 体験やって、体験の期間が終わってしまったんです。それで、体験に一緒に行っていた子たちで横浜ジュニアクラッカーズっていうチームを作って、地域の大会に出場していました。

ー ジュニアを卒業しても、上のクラッカーズのメンバーに入って。

永岡 そうですね。16歳の時にクラッカーズに入って。クラッカーズは勝ちにいくっていうチームのコンセプトがあるんです。勝ちにこだわるチームなんで、そっちに行きたくて移籍しました。

ー 周りの仲間では「そこまではやりたくない」って競技から離れてしまう方もいらっしゃったのですか?

永岡 離れていく子もいましたし、そのままジュニアでやっている子もいます。レクリエーション的な感じでやっている子もいました。

ー クラッカーズは普段どこで練習を?

永岡 普段はラポールと、大豆戸小学校と十日市場小学校の体育館を借りてやっています。


背中に炎が見える

インタビュー後に、永岡選手からご恵贈いただいた本。この本の冒頭に永岡選手の「希望の轍」という前書きがあり、彼女の電動車椅子サッカーにかける熱い想いが綴られています。

ー 永岡選手がプレーする時、サッカーで闘う気持ちのようなものは、日常とは全く異なるスイッチが入るのですか?

永岡 スイッチ…そうですね。全然違うと思いますね。生活は生活で…生活なので(笑)サッカーは、うん、変わると思いますし。

中村監督がいつも言っているような「背中に炎が見える」プレーみたいなのは、まあ背中に炎が見えているかどうかは分からないですけど、そんなスイッチが入るようなプレーというのは、日常とは違いますね。

ー そのスイッチを入れるのに、例えば音楽を聴くとか、試合前のルーティンのようなものはあるんですか?

永岡 音楽はまず聴かないですね。ジャンルによっては気持ちが上がり過ぎたり下がり過ぎたり、なんかとどまらないので。

いつもやるのは、フィギュアスケートの動画を見ていて。映像を観ていると分かるかなと思うんですけど、電動車椅子ってボールを蹴る時、結構「軸」が重要になるんです。後輪が「軸」になるんですけど。

そこがズレていると、もうブレブレなんですね。パスもいかないですし、打てないし。横蹴りだって全く上手くいかないですし。とにかく「軸」がポイントなんです。

なので、そこをしっかり整えるために、まずフィギュアスケートって「軸」じゃないですか。だからそれを見ていることは多いですね。

ー ピッチの中にいる時、闘うスイッチが入った激しい気性の部分って、ご自分ではどう受け止めていますか?

永岡 多分、私ってそういう人なんですよ。ハハハ(笑)受け入れるというか、そのままというか。

ー それが本来の自分?

永岡 それが普通。

ー 闘いを欲している?

永岡 そうですね(笑)

ー 選手によっては、プレーに専念したいので他のことに力を注ぎたくないって方もいらっしゃるかと思いますが、永岡選手が普及を意識するようになったのは?

永岡 元々そうではなくて。プレーすることしか考えてない時もありましたけど、監督と出会って撮影が始まって映画がきっかけにもなりましたし、その間にも色んな取材が入ったりとかあったので。

取材が入っていくうちに、自分の役割を見つけた感じですかね。確かにプレーに専念したいという選手もいますけど、プレーを全力でやりたかったら普及もやらないとダメかなと。

普及することによって、そのプレーの環境が整うと思うので。

フィギュアスケートとかバレーボールとかと比べれば全く知名度も低いので、そこに達するまでには普及はつきものというか、やらなきゃいけないと思います。

ー 試合の時に応援の声は、プレーしているとあまり聞こえませんか?あるとないのとでは違いはありますか?

永岡 いや、あった方がいいですね。昔はあんまり意識していなかったですけど。今はあった方が、それが力になるし。

ただその、コートがあって、2階が観覧席で応援してくれている人がワーって応援してくれてるのって、試合に集中すると聞こえないっていうか。すごい大きな声で叫ばれたら聞こえますけど。

まあスイッチ入っちゃうと聞こえないので。客観的に見てくれている人がいるだけで、良い影響になるというか、そういう感じですね。


シュートへの物語がある

ー サッカー以外で好きなスポーツは?

永岡 バレーボールは、グラチャンバレーを観てます。TVで観てますね、よく。

ー 女子ですか?

永岡 女子。いや男子も観ますけど、女子率が高いかな。

ー バレーボールの何が魅力ですか?

永岡 1回1回決めてリセットしていくところがなんかスッキリするというか(笑)

ずーっと同じことを続けてるんですけど、なんか続いてないっていうか1回1回切れるから。観てて疲れないっていうか。

中村 ある意味、サッカーって観てて疲れるかな(笑)油断していると見逃がしちゃったりするから。

永岡 バレーボールとかは、ボールセッターがいるじゃないですか。ボールセットするのも、結構サッカーには有用で、セッターによって全部変わっちゃうんです。

シュートが決まるか決まらないかも全部変わっちゃうし。ボールをセットするまでに色んな人が動いているわけだから。そういうことってたぶん共通する点で。観てる方としては観やすいんですよね。感覚的には。

ー 次にこの人がボールをどこに動かすかみたいな。そういうのって理詰めで考えてるんですか?

永岡 理詰め…まあ、感覚ですよね。ボールに触ってない人の動きとか。いくつもこう、物語というかストーリーができちゃってて、シュートをするために、シュートをする前から全部周りの選手が動いて最終的にゴールになるんで。そういうところを観る感覚が一緒かなと思います。


車椅子と旅

ー 今回インタビューを掲載させていただく媒体が「旅とサッカー」をテーマにしたWebマガジンなんです。遠征とかはあると思いますけど、そもそも永岡選手は旅あるいは旅行はお好きですか?

永岡 旅行は結構好きですよ。家族が好きなので(笑)、それにくっついていったりとか。最近は競技が忙しくてあまり行けてないんですけど。

ー お気に入りの旅行先は?

永岡 シアトルは好きですね。あとはカナダとか。そこは結構環境が良くていいなと思いました。

ー それは何の環境が良かったのですか?

永岡 まずバリアフリーと、あとは人柄。みんな優しいですし、親切で大らかというか、考え方がチマチマしてないというか、大きいので。そういう人がすごく好きだなって思って。

福祉環境がすごい整っていて。車一つにしてもリフター付きの車が絶対にありますし、電動車椅子も国から補助で買えたりとか。どこか建物入るのもスロープは絶対ついているし。

もちろん全部が100%ではないかもしれないですけど、少なくとも日本よりは全然進んでいるので。すごくいいなあと思います。

ー 監督、日本は遅れていますか?

中村 単純に日本ではって言えないだろうけど、それは都市にもよるんじゃないですか。もちろん日本でも、もっと遅れている所はあるわけで。

東京でも街中でエレベーターはどこだ、とか。自分はこの映画撮るまではあまり意識したことなかったんですけど。撮るようになったらバリアフリーなのかとか思うし、エレベーターに乗るとなるとすごい遠回りしなきゃいけなかったりとか。大変だってのがよく分かってきて。

まあ、パラリンピックのことで少し変わってはいるんでしょうけど。

ー 横浜はどうでしょう?

永岡 横浜は良いか悪いかと言えば、良い方だと思います。

遠征とかで地方に行くと、岡山県とかで…桃太郎の駅があって。遠征の帰りに観光しようって行ったら、電車に乗るじゃないですか。

電車乗るのにスロープが必要なんです。それも「予約してますか」って言われて。地方は予約が必要なんだと思って。なんか乗りにくくて。すぐ乗せてもらえなかったりとか。

都心だと乗せてくださいって言えば、出してくれるので乗れるんですけど。それでもやっぱり、スタッフが足りなくて電車に乗せてくれない問題は結構ありますけどね。

ー 代表のメンバーで地方の方もいらっしゃいますけど、「大変なんだよ」とか話題になることはありますか?

永岡 直接は聞かないかな…?そうですね、地元の大きな大会とかだと、ここはこういう所だから、スロープが必要だよだとか。あのホテルは狭いからやめた方がいいよとか。そういう共有はしますけど。

ー 旅先で不便があっても、あまり気にしない?

永岡 ちょっと昔はあせりましたけど、今はあんまりこう、あせらないというか。その時に考えればいいかな、とかそういう感じですね。


映画を横浜でもっとやってもらえたら

ー これからの予定、目標を教えてください。

永岡 2021年にオーストラリアで開催予定の電動車椅子サッカーW杯に出場し、日本代表として貢献することです。

そして、電動車椅子サッカーはまだまだ知名度が低い競技なのですが、応援してくださるとそれが力になるので、サポーターを増やして盛り上げていくことが目標です。

そのために、体験会やイベントなど、競技を知ってもらえるきっかけになる場所へどんどん参加したいと思っています。

ー 監督の今後の予定は?

中村 まあ、もっともっと上映しないと、というか。製作資金を回収しないといけないので(笑)まだまだ上映が足りない感じで。

ー この後の上映の予定はどこで?

中村 佐賀市で7月の12日から19日まで映画館でやるのと。13日には故郷の福岡県の大牟田市で上映するのが決まってます。あと福岡市でも15日に上映しますし、あ、7日には北海道の旭川市でもやります。

7月27日、8月3日、4日は鹿児島で上映して、新潟でも上映が始まる予定です。あとは学校とか企業とかで上映していきたいなと。これからって感じで。

『蹴る』の最新の上映予定はこちらをご覧ください。

ー 学校はどちらでやるんですか?

中村 いや、まだ決まってないです、学校は。文部科学省特選の映画でもあるので、中学校とか高校で上映をしてもらえたら。

ー 横浜の学校でもやってもらいたいですね。

永岡 横浜はもうちょっとやりたいな、というか。やっていただけたら嬉しいなあ、というのがありますね。何回かやっていただきましたけど「ちょっと観に行けなかった」とか「もう一回観たい」という人もいますし。

ー この記事を読んで下さった方で、上映会に興味を持ってくださる方が現れてほしいですね!横浜でも、横浜以外でも。そして試合にもぜひ足を運んでいただけたら、と思います。中村監督、永岡選手、本日はどうもありがとうございました!

中村・永岡 ありがとうございました!

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。『蹴る』の上映会にご興味をお持ちの方はぜひ下記フォームにてお問合せ下さいませ。また、よろしければこちらの記事、SNSでの拡散にご協力いただけるととても嬉しいです。よろしくお願いいたします。

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