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今日もフリエに逢いに行こう  ~東京Vは夜の7時~

突然ですが、『みんなの声が集まる“フリエな人たち”マガジン』、略して『フリマガ』をご存知ですか?

5月に横浜FCにジョインしたマーケティング担当の松本雄一さんが、「非公式」にnote上で始めたフリエサポーターのためのWebマガジンです。

「非公式」ということは、おそらく業務以外の時間に一人で制作してらっしゃるのでしょうが、既に9号まで刊行されています。サポーターのツイートをコツコツ拾い集めてまとめる労力は相当なもの。無理せず続けていただきたいな、とこっそり応援しています。

私がnoteにフリエのことを書き始めた理由の一つに、実はこういったキュレーションメディア的なことをクラブにやって欲しかったから、というのがあります。それが意外なほど早く実現してしまったこともあり、気が抜けた私は5月頭の投稿以降は更新をサボっていたのでした。

ということで、2ヶ月ぶりの更新です。この時期は、北海道を除けば試合開始の時間は夜になります。14時キックオフの場合はスタジアムでほぼ半日つぶれてしまうので、昼間自由に過ごせる夜の試合はちょっとお得な気分です。

この日はお昼過ぎに家を出て、お台場方面へ。日本科学未来館で開催されていた「スポーツ観戦の再創造展」をのぞいてきました。

NTTサービスエボリューション研究所が主催するこの企画。最新のテクノロジーを使い、視覚だけでなく聴覚や触覚でスポーツ観戦を楽しむ、という体験ができるものでした。

例えば下記の写真のように、テニスコートに模したボードに手を置くと、実際のテニスのラリーにあわせて、ボールのバウンドの振動が手に伝わってくるようになっています。

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目が見えない視覚障害者の方に、触覚でラリーの様子を体感してもらい、テニスの臨場感を伝えようという試みです。他にも布を互いに握って柔道の組み手を伝える、大量のスピーカーでゴールボールの音のみの世界を伝える、などの紹介が行われていました。

海外ではサッカーのスタジアムで、視覚障害者への方へのサポートとして手を使ってボールの行方を伝え、口頭で状況を説明する取組みがあるそうです。東京パラリンピックを来年に控え、今まで知らなかったスポーツ観戦の在り方を学ぶ機会が増えそうですね。

お台場を後にした私は、渋谷で乗り換えて飛田給に向かいました。思ってたよりも早くに味スタに到着したので、早々にブラジル料理店“キボン”のMIX弁当を購入。

ブラジルの肉料理はしっかり味付けがされていて、さらにお酢のソース“モーリョ・ヴィナグレッチ”が絶妙な味わいなんですよね!試合開始前になると長蛇の列に並ぶことになるので、早めに購入できて良かったです。

開門後は特にすることもないので、あらかじめ用意していた雑誌を取り出しました。『MUNDIAL JPN(ムンディアル・ジャパン)ISSUE02』。ル・マン時代の松井大輔選手の表紙に目を奪われます。ちなみに裏表紙は2018シーズンのフリエのユニをまとった松井選手が映っています。

ツイートに書いたように、松井選手の他、東京ヴェルディの林陵平選手、ファジアーノ岡山の喜山康平選手、大宮アルディージャの大前元紀選手、京都サンガの加藤順大選手、レノファ山口の三幸秀稔選手の記事が掲載されていて、J2サポーター必携の一冊です。

マラドーナの特集も組まれているのですが、写真はもちろんあらゆるページがハイセンスでカッコ良いです。カルチャー、ライフスタイルの観点からサッカーの魅力を伝えようとする製作者の心意気がイカしてますね。

公式ウェブサイトの他、蔦屋書店代官山や蔦屋書店湘南T-SITEで購入できるようです。おそらく一般の書店では扱っていない、知る人ぞ知る幻の一冊ですぞ。

さて、東京ヴェルディとの試合は19時にキックオフしたのですが、その前に驚いたのが試合前の選手紹介の演出。これは新しい胸スポンサー、アカツキさん効果なのだろうか。横浜駅直結の場所に今年オープンした“アソビル”も、アカツキさんのプロデュースなんだよなあ。

試合の方は、37:MF松尾佑介選手のドリブルでのチャンスメイクからの10:FWイバのゴール、40:MFレアンドロ・ドミンゲスのゴラッソ、5:DF田代真一選手の豪快ミドルで3得点。

2失点はいただけませんが、元フリエの22:DF永田拓也選手からの19:MF小池純輝選手のゴールは、ちょっと嬉しかったですね(勝ったから言えることですけど)。

レアンドロのゴールは、DAZN週間スーパーゴールに選出。でも、他の2ゴールだって選ばれてもおかしくないくらい素晴らしいものでした。

ちなみに、選手の表記で「背番号:ポジション、名前」という書き方をしているのは、この一冊の影響です。

『J2ですが何か!?』

J2サポーター有志で製作されているファンブックも今年で刊行9年目。サポーター目線で書かれた、試合・選手・スタジアム・グルメ・イベント等についての情報は、貴重なアーカイブと言えます。

実は私は、昨年と今年、フリエの執筆担当として参加させて頂いております。つまり宣伝です。これが、今回久しぶりに投稿するきっかけになったもう一つの理由であります。夏のコミケや“とらのあな”「#Jサポ書店」のハッシュタグでおなじみのサクラ書店高村店や松本市の興文堂で販売される予定です。

表紙のイラストは漫画家の高田桂先生。熱烈なヴェルディサポである高田先生は、マッチデープログラムにて「東京みどりちゃんノート」を連載中。実は試合後に先生と合流して餃子を一緒に食べたのだけど、試合結果もあって先生の口数は少なく…こちらはついつい饒舌に…スイマセン。

ここまでご紹介した雑誌や同人誌は、サポーターが主体的に動いて作られているもの。クオリティや好みで評価は分かれると思いますが、尋常ではない熱量で製作されています。販売する店舗にも熱烈なサポーターがいて、仲間を募って情報発信をしています。

こういったJリーグを愛する熱心なファンが、Jリーグの魅力を広めてその価値を高めていく可能性がある、そんな考え方を「ファンベース」と言います。ちくま新書『ファンベース』にその詳細が記されていますし、おりしも冒頭で紹介した松本雄一さんが、noteでその話題に触れてらっしゃいます。

つい先日、京都サンガの中田一三監督が、他人を罵る声が響くスタジアムを憂い、「Jリーグは本当に必要なの?」と疑問を呈していらっしゃいました。

残念ながらSNSでもマナー違反やトラブルの報告、ブーイングの是非や応援に対する姿勢についてのかみ合わない議論を多く目にします。誰のための何のためのJリーグなのか。“愛チーム無罪”の愚を犯さぬよう自省が必要なのは確かだと思います。

でも私はそこまで悲観的ではありません。立場は違えど、それぞれの得意を活かして自分たちが愛するJリーグを楽しく盛り上げようとする人たちを何人も何人も知っているからです。

個人では何かを変えるのは難しくても、自分なりにちょっとした行動を続けていると理解・共鳴してくれる隣人が現れるかもしれません。SNSは、そういった時に役立つこともあります。

リオパラリンピックの閉会式の時に流れた曲『東京は夜の七時』。ピチカート・ファイヴの野宮真貴さんによれば、“ちょっとしたこと”の積み重ねによって「素敵だな」と思ってもらえるものだそうです。

私にもできる“ちょっとしたこと”は、とりあえず10日の天皇杯・仙台大学戦を観に三ツ沢へ向かうことかな。そして審判のジャッジに声を荒げた過去が何度かありますので、そこを戒つつ応援を楽しみたいと思います。それでは皆さん、三ツ沢でお逢いしましょう!


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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