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怪我にはパワーパッド(完全防水)がいい

滅多にはないが、怪我をすることが有る。2021年9月27日のことである。左手をバッチリやっちまった。ドンドン血が出てくる。しびれるように痛い。

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キズパワーパッドを愛用している。何よりも痛くないのである。全面が粘着テープのように、傷の上にもぺったりと張り付いてくれる。

完全に密閉して外気から遮断するのでカサブタも出来ないし痛くもない。

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10年以上前から、傷には「消毒も一般的なガーゼも絆創膏」も厳禁だと知った。

消毒は治ろうとする身体の細胞生命を殺す。これはがん治療が「ガンか生命自身か」の見境なく生命を破壊するのと同じだ。

ヒトは皮膚と粘膜に包まれた「細胞のコロニー」である。「皮膚と粘膜」自身も細胞で出来上がっている。

「タイトジャンクション」と呼ばれる強い結合で横につながった脂質とタンパク質のシート(細胞の中が抜けて=脱核して細胞膜と膜タンパクだけが残ったもの)が皮膚なのだ。おおよそ30日で外に押し出されて滑落する。内部に受け入れることは得意ではない。粘膜は生命のパーツを内側に迎え入れて、皮膚は生命の情報を外に押し出す。無論、皮膚からコロニーに入り込む場合(脂質・ステロイド系)もあるが、内部の制御外になるためにトラブルを引き起こす。アトピー薬のステロイドや人にかぶれを起こすウルシ、を考えればわかる。

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その皮膚が壊れたのだから、同じ働きをする防水のシートを当てればいい。カサブタは乾燥から守るための身体の反応だが、乾燥は生命にとって最大の脅威である。カサブタは幾度も破綻しては作り直されていく。

粘膜の最大の役割は「外部」を受け入れることだ。粘膜上で免疫系が外部からの生命のパーツを「同化・破壊・不活性(ダンス)」して取り込んでいく。

吸収と分泌

粘膜のシートは細胞の構造を保ち続ける。皮膚のように脱核してシートになっては(細胞の機能がなくなって)吸収や分泌が出来ない。吸収は外部側の細胞膜を通過して、一旦細胞内にとどまり、内部側に排出される。分泌は逆である。凄いことである。

どこかに穴が開いていてそこから分泌されるのではない。細胞にチャネル・トランスポーター(特定の物しか移動させない)があってそこを通じて様々なものは移動する。

そうでなかれば、細菌が身体の内側に入り込んできて大騒ぎになる。「尿道炎・膀胱炎・口内炎・各種粘膜上のポリープ」いずれも、細菌が問題ではない。粘膜や皮膚を作る食事こそが問題である。皮膚も粘膜も外側には「常在菌」と言われる細菌がいることはよく言われる。腸の中には乳酸菌などはたくさんいるが問題は起こらない、肺の中にもブドウ球菌やレンサ球菌(肉を腐敗させる細菌)が多くいるが、免疫が破壊(ダンス)して身体の内に取り込んでいる。2017年に肺炎のガイドラインが変わった。若年の肺炎は抗菌剤などで叩くことが推奨されるが、老人は良いもの食って安静にしろだる。つまり、どこにでもいる菌は敵ではないのだ。そもそも、生命には敵も味方もない。

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粘膜は生命のパーツを受け取る。免疫の最大の役割は、外部からの生命のパーツをコロニーの内側で「悪戯」をしないところまで「調教・教育」することである。インスリンと言う短い鎖のタンパク質を免疫は不活性にして、体内で利用する。豚の膵臓を食って低血糖になっては洒落にならない(1980年代までは豚の膵臓から抽出していた)。

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この時期(2010年当時)、江部医師&夏井医師に相当入れ込んで大喜びで本を買ったが、今では全く価値を見いださない。素晴らしいと思っていた自分が恥ずかしい。


生命に対しての考え方が、貧弱なのだ。身体を自動車のような道具のように扱っているのだ。また、医療制度に対しての改革的なことも言っているが、今の僕から見ると全く貧弱な論理である。細胞生命が主体であると考える「幸運な病のレシピ」とは相容れない(笑)。まあ、あの二人のおかげで「良い医者・悪い医者」に関しての論考は進んだが。

怪我をした時にキズパワーパッドを使ってみると、身体が細胞で出来上がっていること、皮膚というシートが「細胞の集まりである身体というコロニー」と、外部を区切っていることを実感する。これはすごい体験であるのだ。

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この時(2016-02-28)は、マユにバッチリ噛まれた。

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この時(2010-12-03)がすごかった。全く痛くなかった。

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なので、我が家にはパワーパッドが常備している。

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あんまりきつく張ると痛むので軽く抑えるように張る。傷からは透明の液が出るのでそれを大事にする。あまり変えないと傷以外のところがふやけで来るので

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なんと、同じ手の別な場所に火傷もしていた。ピザストーンにくっつけたのであろう。そういう感じの火傷だ。

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傷が完全に密閉されて、傷の上に「間質液」細胞と細胞を満たす液が充満して保護しながら再生する。

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かなりの深手である。普通ならものすごく痛い。

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この絆創膏は火傷に実に良い。完全防水なので怪我をしたその日から水仕事ができる。

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10月5日には、指先の切り傷も、火傷も、もうほとんど痛くないので貼るのをやめられた。

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包丁ネタはこちら。

やっぱ刃物持って、考え事してはいけない。しかし,よく研げているので「すっぱり」いった。

なんかこうやって見ると怪我ばっかしておる。おかしいなあ。

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#江部康二

#うるおい療法

#夏井睦

厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。