インドの世界堂。
インドの大学院の風景
インドに来て最初のスタジオ課題が終わりました。最初の課題はラッチの設計です。まず最初にメタルのラッチのドローイングを行い、そのメカニズムを理解します。そして、マテリアルを木材か竹に置き換えることによって、デザイン、メカニズム、寸法がどう変わるのか?というそれぞれのマテリアルの特徴を理解することが目的の課題です。
私が入学した大学には、木材、鉄類、コンクリートなど様々な材の加工、切断するための機械が多くあり、学生は自由にそれらを使うことができます。日本の私の大学では、安全面から許可を取るのが難しかったり、意匠系は使えなかったりしたのですが、インドでは安全面は自己責任ということなのでガンガン使えます。本当に手を切ってしまう人もごく稀にいるそうですが、、
友達の顔にはぼかしを入れています。念の為。笑
インドの世界堂
インドでマテリアルを買いに行くのは一苦労です。日本では東急や世界堂にいけば決まった品質で寸法のものが買えるのですが、インドではそうは行きません。おっちゃんがどっから集めてきたかわからない品質も寸法もばらばらのものの中から自分の目で見て買わないといけません。インド人の友達は慣れているのか、それが何の木なのか、孔の大きさ、劣化度合いなど簡単に見分けられます。私は友達に教えてもらいながら、チークの木材の品質の良いものと竹を一日かけて見つけました。
そこから自分のデザインの為に必要な寸法に切り、加工し、研磨します。スタディ模型も実際の木を使って確かめます。下の写真は全員の中間発表のスタディ模型君たちです。
謎の木材店に買いに行き、模型を作るという作業を何回か繰り返し、本模型が完成しました。決まった寸法で売ってなく、品質の悪い材が多いインドではマテリアルを自分の目で判断する力が自然と身について行く気がします。授業でマテリアルを覚えるよりも全然覚えやすい。
これは模型と最終発表の風景です。
謎のおっちゃんが営業している木材店も建築学生にとっては案外悪くないかもしれません。
美味しいカレー食べ行きます🍛