見出し画像

海外から学ぶマーケティング(とデザイン)

私はクリエイティブディレクターとして勤めていましたが、当然ですがマーケディレクターとチームを組むことも多かったのでなんとなく思い出の話です。私の経験の場合、主に中国とシンガポールになります。

日本から、海外(外資系)に行くマーケターさんはいるのでしょうか?
私はあまりあったことがありません。そもそもクリエイティブもいないですが。。エンジニアさんはいる気がします。

タイトルの通り、海外で私を含めた外国人がマーケティング活動のどこに苦戦をしているのかをシェアして、おやつ程度の学びにしてもらえたらと思います。
マーケティングは意味が広いのですが、『物を売る活動全般』として、日本国内だとテレビや新聞などのメディアに芸能人などと載せる王道的活動が、
海外だとどう変容するのか
、などを書いてみます。

そもそもバイイングで利益がないケース

国内だとメディアを抑える=先に買ってクライアントに譲渡するなどで十分利益は出ますが、海外の場合は出ないどころかそれ自体が赤字になるケースがあります。

なぜなら、広告活動が急に活発になり始めている国というのは、国自体に勢いがあり、金利より、メディアバイイングに関する利益が下回るケースがあるからです。
その場合、金が儲けたくて仕事をしているのであれば、銀行に預けた方が儲かるということになります。

名声、人の関係は土着的である

海外の有名人を見てもなかなか感動することはできません。なぜなら知らないからです。
外国の人々は日本の有名人をあまり知らず、外国人として、私が海外に行く時にもまた、わからず感銘を受けません

では、その国の有名人を雇えばいいではないか?となるわけですが、それがグローバル戦略ならどうなるだろう?国ごとで雇うのか?とキリがなります。その有名人、インフルエンサーが本当にイケてるのかもよくわらないのです。

そういった場合は、だいたいクリエイティブで、どの国のどの宗教の人も納得するようなコンセプト、メッセージングにして制作費を抑えて弾数を作るという感じでした。


そもそも数字が信じらない→そこからのリカバリーがすごい

某外国人マーケディレクターが、現地の人々の前で、
『だからこの国の数字は信じられないんだ』
と怒って、
場が凍った
ことがあります。


理由は、一つの資料の中で、大事な数字がぶれており、どっちが本当かあるいは両方とも偽物かがわからなかったためです。
(多分両方偽物です、、感覚的に)
大人気ないようですが、外国人として高給を得るということは、短期で結果を出さないとクビになり、就労ビザも無くなるので、わからなくはないです。
で、リカバリーですが、結局自分でメディアを開拓に行きました。営業です。
その国で今はメディアとして売られておらず、そこに載せることができれば、確実にクライアントを満足させられる
その宛を見つけ出し、現地の言葉で、パートナーを手に入れることで打開していました。
もはやグロースハックやその先に近い動きなのかもしれません。

運用フェーズは、AI

海外で、でかいクライアントの安定した商品の運用フェーズを行う場合は、当然の事AI・テックを基礎としたシステムで解決します。
聞いた話でありますが、そのシステムは大変よくできており、扱うにはクライアント側も、受託側も専門性はいらないそうです。ただしマージンはかなり取られるとか。

まとめ

海外のマーケは、基本の数字が信じ難く、インフルエンサーなども値段に対して、しっかり期待もできにくい
その時に、あくまでも攻めのブランディングブティック、クリエイティブエージェンシーなどは、グロースハック的にクリエイティブとセットで動き、なんとか物事を解決に向かわせるという感じ。
ということです。ちなみに上記のケースは、誰でも知ってる飲食のローカライズのプロジェクトです。

今回はデザインというよりマーケでした。
またなんか思いついたら書いてみます。では
:)