[図解] 自動運転と企業間提携(トヨタ編:1/7)

第1回目である「自動運転と企業間連携 トヨタ編」日本を代表する自動車メーカーであるトヨタは自動運転の開発を通して、どのように世界を席巻するのでしょうか。全体の解説は、こちらから!
[図解] 自動運転と企業間提携 全8回
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自動車メーカー

ライバル同士でありながら、自動車メーカーは時より協力関係を結んだり、株式を持ち合ったりする場合があります。トヨタの傘下と言える自動車メーカーは、スバル、マツダ、ダイハツ、日野、いすゞ。改めて豪華ですね笑 
車両生産コストの最適化の為に同じ工場を使用したり、要素技術で共同開発進めたりと、柔軟に対応していることが分かります。マツダとの資本提携で電気自動車開発で手を組み、スズキとの技術協力で自動運転開発を提供しつつも、スズキの持っているインド市場への圧倒的な力を手に入れようとしています。自動車メーカーとの資本提携を下に、世界の市場を牛耳る準備をしているようにも見えるかもしれません。

自動車部品メーカー

ここで注目したいのが、「トヨタ系の三社合弁会社」と「Nvidiaとの共同開発」
今まで、トヨタは海外の自動車部品メーカーとはあまり手を組まず、トヨタ系列のデンソー、アイシンがほとんどの主要部品を作ってきました。先行開発も同様に、トヨタとその家族で共に取り組んできました。自動運転開発にも、その文化は引き継がれており、最近発表したトヨタ新会社「TRI-AD」は、デンソー、アイシンとの三社合弁会社になります。社内公用語は英語であったりCEOが元グーグルであったりと、米国で立ち上げた「TRI」が派生した形のように見えますが、アイシン、デンソーとの協力関係は健在です。

一方で、国内の自動車部品メーカーにこだわっている訳ではありません。GPUの分野で一人勝ちしているエヌビディアには、しっかりと関係性を築いています。独占的に優れた自動車部品メーカーに対しては、国内、国外関係なく評価し手を組む姿勢が現れています。今回は触れてないですが、LiDAR企業で独占企業になりうるベンチャーのルミナーにもいち早く関係を築いておりその傾向は現れているのが分かります。

ネットワーク

まず、トヨタコネクティッドは、マイクロソフトも15パーセント出資し、できた合弁会社であるのは、なかなか知られない事実です。自動運転をサービス化する際に欠かせないネットワーク技術では、最初から自前開発を目指すのではなく、製品開発からクラウドサービスまで、ネットワーク関係に幅広い知識を持っているマイクロソフトと共に作り上げていく決断をしております。一方で、通信要素技術では、KDDIやNTTと協業しており、技術開発にも積極的に取り組んでいる事が分かります。

サービス

完全自動運転のその先には、様々なサービスが展開できると考えられています。それを踏まえて、トヨタは多種多彩な業界のと提携を発表しており、トヨタが提供する完全自動運転車両という巨大なプラットフォーム上でどのようなサービスが展開できるか、実現できるかを網羅的に模索しているようにも思えます。
今年のCESのイベントで豊田社長がe-Pallette Conceptと共に発表した提携先は、アマゾン、DiDi、ウーバーにピザハット。豪華!!
やはり絶対王者のトヨタは提携先も業界トップ、抜かりなくトヨタエコシステムを形成していることが分かりました。

そして、2018年10月4日にソフトバンクとMaaS向けの合弁会社設立のアナウンスもだし、サービス分野への投資を加速させています。[ソフトバンク株式会社 : 50.25% トヨタ自動車株式会社 : 49.75%]

まとめ

改めて、見るとさすがのトヨタ、非常に豪華です。。。
自動運転に関連した提携企業を4つのカテゴリーに分けて紹介しましたが、連携から見える戦略は「自動車メーカー、部品メーカーは、トヨタファミリーで基盤を固め、多種多様な業界でサービス化という出口を模索する」といった感じでしょうか笑
やはり、トヨタビジネスの基本となる車両の量産に関しては、エヌビディアのような一社一人勝ち分野ではしっかり手を組みつつも、まだまだトヨタ系列の部品メーカーの力が色濃く残っています。
一方で、ネットワーク系やサービスなど、自前で網羅しきれない分野では、その業界トップの企業と手を組む、さすがのトヨタだと感じさせます。
極度に効率化された量産モデルに恩恵を受けてきたトヨタですが、完全自動運転でのサービス化という新たな出口を見つけ、大きな舵取りをしています。その絶対王者の今後のトランスフォーメーションに期待したいですね!

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