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[レポート] 中国最大配車サービスDiDiを北京にいるついでに使ってみた。[6]

先日、ソフトバンクとDiDiが合弁会社を作り配車サービスで日本市場に進出すると報道か出たばかりですが、丁度、中国の北京に2週間滞在中なので、実際使っているDiDiについてまとめます。

会社概要

DiDiとは、2012年に設立された北京に本社を置く配車サービスの会社です。この分野で一番有名なのがUberですが、現在、DiDiは5億5,000万人のユーザーを抱えており、もはや世界最大の配車サービスになります。

サービス

ということで、せっかくなのでどういったサービスなのかまとめます。
簡潔にいうと、地図上にで乗車位置と目的地をアプリに入力すれば近くにいるドライバーとマッチングして連れて行ってくれるアプリです。まあ、Uberの事知っていれば、ほぼほぼ同じです。

アプリを開くと出てくるのはマップです。「Luxe, Express, Premier, Taxi」と4つから車のタイプを選ぶことができます。

Expressが一番ウジャウジャ。
そして、目的地を選び、リクエストするとすぐにドライバーがやってきます。(Premierを選びました)

待っている間は、ドライバーと誤解なきようにチャット(自動翻訳付き)でコミュニケーションも取れます。

話す内容はテンプレ化されているので、特に面倒くさくは全くないですね。「もう着いたよー、早く来てよー」程度です(笑)

同じナンバープレートを見つけたらもう後は乗って帰るだけ。

Premierを選べば、ドライバーはシャツを着ており、水も用意されています。とても快適。
そして、決済(ここが凄い!)

決済は、多岐にわたり対応しています。中国のキャッシュレス化は、相当進んでおり、そのほとんどに対応しています。外国人用にはクレジットカードが対応しています。
ちなみに、2週間、中国人の同僚と共にいますが、一度たりとも現金を出したところを見たことがありません。使っているのは、クレジットカードではなく、WeChatAlipay。「クレジットカードは対応していない、現金を出すと嫌な顔をされる」店に数件当たりましたが、決済システムだけ言うと、Suicaに現金をチャージしてピッピしている日本人(自分の事)にとっては、日本の遅れを改めて実感しました。

到着したら決済はその場で終了。ドライバーとのまどろっこしいやり取りはなく、完全に自動決済です。スクショが決済完了の瞬間が取れず汗。

もちろん領収書も発行できます。ビジネスで使う人もこれで一安心。

あとはレビューを送信して終了です。

中国市場

中国には、DiDiを始め、シェアリングサービスとスマホ決済システムが凄く浸透しています。

人口より多いんじゃないかってぐらいシェアバイクが多い。。。
背景にあるのは、交通インフラの不完全さです。もちろん北京には電車もありバスも走っています。ですが、東京ほど張り巡らされている訳ではなく、バスも時間通りに来るなんてありえません。タクシーは、さらに悲惨です。ピークを迎える夜9時以降になると、路上に止めて休んでるタクシーがほとんどで、稼働率は本当に少なくなります。そういった基本的なインフラが整っていない事が、DiDiをはじめとするシェアリングサービスが一気に浸透した理由になっているのではないかと思いました。

自動運転への投資
DiDiは、中国とアメリカに拠点を構え、自動運転開発にも乗り出しています。無人配車サービスへと展開していくのが理由です。

日本への展開
そして、ついにDiDiモビリティジャパンとして日本市場にも進出しようと動き始めました!これは非常に楽しみですね!

まとめ

良い点
・PointToPointで運んでくれるので便利
・Premierでも1000円前後で安い!
・Premierは清潔感はある

悪い点
・Expressのドライバーはうるさい
・朝と夜は、マッチングがしにくく、30分以上待つ場合も。
・ドライバーの質がまちまち

Uberのパクリじゃん、って中国をよく非難する声を聴きますが、もはや、それ以上のサービスを中国全土で展開しています。移動も食も物も、スマホと3つ程度のアプリがあれば、全てできてしまいます。
シェアリングサービス&決済システムの一点においては、世界のどの国よりも浸透していると確信するほどです。

北京は、大気汚染で空が薄暗く、少し脇道に入ると下水の臭いがしたりと、ここで暮らしたいとは思えませんが、効率化と利便性を求める中国は、シェアリング&決済サービスの分野では、日本よりもよっぽど先進国なんだなと感じます。
時間があれば、観光というよりは視察として、来て体感してほしいなと感じました(笑)

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