[図解] 自動運転と企業間提携(グーグル ウェイモ編:2/7)

第2回目である「自動運転と企業間連携 グーグル ウェイモ編」世界のグーグルがGoogle Xのプロジェクトとして自動運転開発を始めてから9年、Waymoとして子会社化し、業界トップの影響力を持っているのは明らかです。そんなウェイモは今、企業間連携を通して何を成し遂げようとしているのでしょうか。「自動車メーカー」「自動車部品メーカー」「ネットワーク」「サービス」をカテゴリーとしてまとめようと思います。全体の解説はこちらから![図解] 自動運転と企業間提携 全8回

自動車メーカー

ウェイモにとってはここがすべてかもしれません。初期の頃は、自前で車両を製作し、公道テストを行っていましたが、現在はフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のパシフィカ、ジャガーの電気自動車アイペースを使用し、数万台の無人タクシーの導入を目指しています。「車両はまさに箱」といっても過言ではないかもしれませんが、自動車メーカーとの連携の真の目的は、量産技術による車両の低コスト化にあると思います。また、自動運転技術を自動車メーカーに売るサプライヤーというポジションではなく、自動運転サービスを提供するサービス会社というポジションを選んだのは提携企業から見れば明確なのが分かります。サプライヤー希望であれば、生産台数の多いトヨタやVWを選ぶはずですしね。

自動車部品メーカー

提携という形で発表している部品メーカーは、インテルのみです。おそらく、グーグルの手に掛かれば、半導体技術の開発もできなくはないかと個人的には思います。ただ、半導体、つまり、すべての情報処理を行うチップですので、機能性以上に安全性と信頼性が問われます。そういう意味で、長年の経験のあるインテルと組むほかなかったんだと考えられます。また、インテル傘下のモービルアイも自動運転用の画像処理技術に長けていますので、組むには申し分ないですね。

ネットワーク

見ての通り皆無です笑
やはり、世界トップのIT企業グーグルの傘下ですので、ネットワークに関係するすべてのものは、安価に揃ってしまいますね。「自動運転と企業間連携」の編集をしていて、改めてこの白紙は鳥肌ものでした。

サービス

最後に、サービスです。非常に興味深い提携です。「トヨタ編」の時は、ウーバーやピザハットアマゾンにDiDi。配車、配達だったり物流だったり多岐に及んでサービス化を模索しているのが印象的でした。しかし、ウェイモは全く異なり、「無人配車サービスを実現するための必要要素揃えるための提携」です。例えば、AutoNationとは自動運転車両の保守修理の部分での提携で、無人配車サービスを本気で始める構えが感じ取れますし、提携先を保険までのばしているあたりは、トロッコ問題などを解消する為の現実的な解決策を提示しているようにも思えます。
正直、「Trov??Avis??あーアメリカ行った時に空港レンタカーショップでなんかあったなー」のように、あれどこだっけ?っという企業が多いかと思います。しかし、「話題の企業と大々的な提携」にこだわらず、サービスの現実化に向けたウェイモが考える本当に必要な歯車を揃えているんだなと感じます。

まとめ

どちらがよいのか悪いのかは別にして、トヨタ編と見比べると違いは顕著に現れています。非常にシンプルで見やすいですね。まとめると「自動車メーカーの量産技術でコストを抑え、世界一の無人配車サービスで必ず収益を出す!」といったところでしょうか笑
やはり、サービスの提携先をみると、「実証実験やってますー」とお茶を濁すレベルとは少し違うのかなと感じてしまいます。

ウェイモは2018年下旬に無人配車サービスを始めるとアナウンスしています。本当に完全自動運転が現実のものとなるのか楽しみですね!

自動運転と企業間連携
【図解 1/7】自動運転と企業間提携 トヨタ編 =絶対王者=
【図解 2/7】自動運転と企業間提携 グーグル ウェイモ編 =破壊的な開発力=
【図解 3/7】自動運転と企業間提携 エヌビディア編 =半導体一人勝ち=
【図解 4/7】自動運転と企業間提携 インテル モービルアイ編 =イスラエルからの刺客=
【図解 5/7】自動運転と企業間提携 VW編 =もう一人の絶対王者=
【図解 6/7】自動運転と企業間提携 中国編 =電気自動車先進国=
【図解 7/7】自動運転と企業間提携 完結編
【図解 番外編】自動運転と企業間提携 =アップルは今=
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