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LiDAR技術1分でまとめ[8]

どうも、阿蘓です。
有用な自動運転関連の技術・ビジネス・ニュースを1日1回1分程度で読める記事にして配信する「1日1分自動運転ブログ」
今回はLiDARについて。
#自動運転  #AI #電気自動車 #IoT

自動運転関連のニュースを見ている人はほとんど知っているかと思いますが、LiDARは、光を用いたリモートセンシング技術のひとつ。

正式にはLight Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging「光検出と測距」ないし「レーザー画像検出と測距」)といいます。

この技術のどこが優れているのか、簡単に紹介ですー。

添付してあるのは、LiDARの分野で最も先進的な企業のVelodyneという会社の動画です。

VLP-32Cというのは、32層からなる光レーザーを物理的に360度照射させ、その反射をセンサー自身で受け取ることで、反射強度、対象物までの距離、を測定することができます。

何が強いかというと、
・誤差数ミリ単位で測定可能
・物体の形状が把握できる
・自己位置推定が可能

自動運転用のセンシングには、主にカメラ、LiDAR、ミリ波レーダーが用いられており、その中でもLiDARは高精度地図の作成や自己位置推定などかなり重要な役割を担っていますが、それぞれ強みと弱みがあります。

カメラ
○ 物体検知
○ 人物認識
△ 高精度での距離測定
△ 夜間に弱い
ミリ波レーダー
○ 長距離での物体検知
○ 雨天に強い
△ ボヤッとしか物体が見えない
LiDAR
○ 高精度距離測定
○ 昼夜無関係
△ 雨天に弱い

LiDARは、技術以外にも製品自体の値段が高いため(Velodyneの低価格センサーでも50万円ぐらい)、市場に浸透するまでにもう少し時間がかかりますが、MEMSを利用した方法やSolid stateなど物理的に鏡をスピンさせる方法以外の技術で出てきてLiDARの低コスト化が急激に進んでいます。

数年で一気に普及する可能性は十分あると思ってます。

ちなみに、自動運転とは関係ないですが、森林の構造測定や地形データの収集にもLiDARは使われており、応用方法は結構多岐にわたってるのがわかりますね。

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