見出し画像

日本人俳優(アーティスト)とアメリカのビザ -ステータスによって出来る仕事-

私は演劇学校終了後にOPT(Optional Practical Training)という就労期間をいただいて、その後O1ビザ(アーティストビザ)を取得しました。

このOPTという期間は永住権(グリーンカード)保持者と同じくらいの効力で働く事が出来るのです。

このOPTというやつ、なんとアーティストビザよりも効力が強いのです。 1年だけだけど。

何故かって?

多分(俳優の場合)スポンサーが無くても働けるからだと思います。逆にアーティストビザはスポンサーありきなので縛りが出るからか、大きなプロダクションからは嫌がられる傾向があります。

このOPTという凄いやつは、大学や専門的な学校を卒業した留学生に与えられる「一年間現場に出て学んだことを実践してみていいですよ」という移民局から出る有り難い期間なのです。世界中の多くの留学生がこれを使ってスキルアップとキャリアアップを目指します。自国で仕事をするにしても、アメリカに移住して仕事をするにしてもです。

言わば世界の留学生の留学の目的の大きな一つなのです!

**「実践してみていい」と書いたのは、辞退することも出来るからです。それに加え、申し込みが出来るのは学校の卒業を控えた最後の数ヶ月間のみ。その期間に手続きをしなければなりません。更に、申し込んだからと言って必ずOPTがおりるとも限りません。理由はそれぞれだと思いますが、稀に却下されることもあります。

自分の場合は、アル・パチーノやウーピー・ゴールドバーグ、サラ・ジェシカパーカーなども通ったHBスタジオの2年間の留学生プログラムを終え、無事OPTを取得する事ができました。

因みにHBスタジオでは、アメリカの有名な演技メソッドの一つ、ウタ・ハーゲン アクティングテクニックというのをベースに学びます。


ビザの種類によって俳優がどんな仕事ができるのかを書いてみたいと思います。つまり、どういう段階を踏めば自分の目標のところまで行けるかの目安になるかと。

観光ビザ(ESTA)-90日

観光のみの目的のための許可なので、働いてはいけないビザです。

しかし、情報やつながりを得るためにセミナーやイベントに行ったり、ワークショップなどを受けて先に繋げたり、運よく個人で映画を作っている人などと繋がれたらボランティアで出演したりすることは出来ます。

続きをみるには

残り 1,261字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートありがとうございます。いただいたサポートや有料記事の売り上げは、ある程度貯まったら、これからアメリカでの俳優活動に挑戦する方の為になることに使わせていただきます。それと、僕自身にもちょっと贅沢なコーヒーを一杯くらい。