日本から「ハリウッド俳優を目指す！」と夢を持つ人が、ハリウッドのあるロサンゼルスへ行くべきか、それとも世界の最先端と言われるニューヨークへ行くべきか。
迷う方もいるんじゃないかなぁーと思います。

一般のイメージ的には

ハリウッド＝映画
ニューヨーク＝舞台（ブロードウェイ）

ですよね。

やっぱりハリウッド映画って言うくらいなんだからハリウッドに行った方がいいでしょ？

ところがそう言う事でもないんです。

もちろんロサンゼルスでもいいんですが、実は最初からロサンゼルスを選ぶとリスクもあるんです。

理由が幾つかあります。ニューヨークと比べてみます。

まず、ロサンゼルスはデッカい！
え、そこ！？笑
土地も広いし、道も広い、物凄く開けていて1ブロックが長い。そして中心部以外は電車もないので、住むなら車が必要不可欠。
とにかく一つ一つの場所に行くのに時間がかかります。
例えばオーディションに行くのにも1日に何個か行くのに滅茶苦茶時間がかかる。人に会いに行くのもそう。渋滞凄いし...。でも開けててのんびりしてて、とっても気持ちがいいですよね！

ニューヨークはと言うと、狭い中に高層ビルが沢山あって色んなものが物凄い凝縮されています。電車もバスもだいたい通ってるし、何なら歩ける。なので次から次へと色んな所へ行きやすいのです。電車やバスが時間通りに全く来ないのは問題だけど...。
人にも会いやすい。ガチャガチャしたのが嫌いな自分には街に人は多過ぎるのは辛いですが...。

そして広さと反比例してのコミュニティなどの繋がり。
ロサンゼルスは広い分コミュニティがニューヨークに比べて少ない様に思えます。というかニューヨークが凄く多い！
とにかく、ニューヨークはジャンルを問わず凄く横の繋がりが作りやすいです。自分はこのコネクションというのが本当に大切な事を深く思います。

前にも書いたかな？実力だけではキャリアアップ出来ないのが現実です。
実力の上に強い運とコネクションが必要。
説明するまでもないでしょう。

人との繋がりを大切にして、人を大切にする事。

僕自身沢山の方の支えで俳優が出来てるなぁーと心から、もう痛感しております。
周りの人がアドバイスをくれ、時には仕事オーディションの話をくれ、また時には食べ物をくれて。
実際繋がりから取れた仕事が幾つもあります。

繋がりがロサンゼルスに強くあれば、ロサンゼルスの方がいいかもしれません。ただ僕にはあまり無くて。だからニューヨークに居ることにしました。

それと関係して、ロサンゼルスでやるなら強いエージェントやマネージャーが付いていなければ仕事を取るのが難しいです。
ニューヨークには学生映画を始め、インディペンデントのプロジェクトがゴロゴロしていますが、ロサンゼルスにはもっと大きな仕事がゴロゴロあります。そしてその大きな仕事となると殆どユニオン(労働組合)の仕事です。つまりエージェンシーが無いと話にならないでしょう。なので個人的には最初のキャリアアップにはニューヨークの方が良いと思っています。

「ハリウッドには、強いエージェントが付くか、仕事を取ってから行け」ということを聞きます。

次はアジア人の数と仕事の数。
もちろん映画界世界一のハリウッドですから、アジア人の役の仕事の数も他と比べて多いようです。しかし、カリフォルニアはアジア人の人口が物凄く多いのです。
つまり競争率が激しい！

そこを見てニューヨークでは、アジア人俳優の数で言うとカリフォルニアより少ないので競争率が下がります。

最後にニューヨークはハリウッドに比べて圧倒的に演技を学べる学校やクラスが多いです。
劇場が多く舞台が盛んなニューヨークだからですね。俳優が演技のスキルを高めるということを多くの俳優が常にしています。この為、ニューヨークでキャリアをあげる俳優は「ニューヨークアクター」というブランドで呼ばれるほど。
つまり劇場の三階席まで届く声とパワーを持ち、ライブで1時間半から3時間ずっと舞台上で役として生き続けられることの出来る実力を持つ舞台俳優の事です。
ロサンゼルスにもクラスがない事はないですが、やはり実力が如実に出る舞台俳優の集まったニューヨークとは比べものになりません。
ロサンゼルスは、ハリウッドスターなどの個人指導のプライベートコーチが多いイメージがあります。あくまでイメージですが。

最後に、結局なんかニューヨークの方がいいの？って感じですが、そんなことはありません。

自分のコネクション次第！情報量次第！あとフィーリングです！笑

僕はちなみにロサンゼルス行ってみて、ここに住みたい！と思って、ニューヨークに住んでいて「物価高い、臭い、汚い、寒い、人多い、電車信用出来ない、早く逃げ出したい！」と思っています。笑

じゃあ何でいるんだよ！？

ズバリ、僕の場合はこっちの方がコネクションが強いからです。これだけ！でも一番大事！