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『これから必要な力とは』

はじめに: 先行きの見えない世の中だけれど…

最近、「個の時代になる」「終身雇用がなくなる」などという言葉を社会でよく聞くようになってきたんじゃないでしょうか。

これらの言葉が示すように、今なかなか先行きが見えない時代になってきていて、

「これからどういうキャリアを積んだらいいんだろう…」

「動き出さなきゃいけないのは分かってるんだけど、どこに向かっていけばいいんだろう…」

…と、生き方や自分の将来に不安を感じている方が多いんじゃないかなと思います。(まあ、自分もその一人なんですけど。)

そこで備忘録も兼ねてちょっとまとめておこうと思います。



結論: 自分で考えて、自分で動き続けられることが必要

『自分で考えて、自分で動き続けられることが必要』

『変化が激しく、先行きの見えない今の時代に、「自分らしく」「自由に」生きていくために必要な力とはなんなのか……?』ということを社会動向をベースに少し考えてみました。


最初に結論を言ってしまうと、『これからの時代に必要な力』っていうのを、『自分で自分の生き方を考え、自分で動き続けられる力』だと自分は考えています。

だいぶ抽象的な言葉ですが、具体的な部分は各人によって違ってくるので仕方がないかなと自分では思っています。(というか、その具体的な部分を各自で考えることが重要です。)


理由としては、下記のようなことが現状起こっているからかなと思います。

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① 『必要とされるスキルに正解がなくなってきていること』
② 『どんどん企業に依存できなくなっていること』
③ 『行動する人と行動しない人の差がどんどん拡大していくこと』


今回は上記のような「社会動向」から「今後どういったことを考えて、行動していった方が良いか」について、個人的な見解を書いていきたいと思います。

( ※ あくまで、現状の日本の社会システムで生きていくことを前提としてます。[ 詳細後述 ] )





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理由①: 『必要とされるスキルに正解がなくなってきていること』

まず、『① 必要とされるスキルに正解がなくなってきている』ということについて書いていきたいと思います。

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唯一の正解みたいなものは今までも特になかったんですが、、、世間一般的に必要だと考えられていたスキル(ロジカルシンキング・リーダーシップなど)も近年揺らいでいるということです。



せっかくなので時系列に沿って見ていくと…..

---------- (1) 昭和〜平成にかけて ---------- 

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昭和〜平成にかけては、
『データ等のファクトから未来を読むことが正解』で、
そこから導かれた目標(ゴール)に対して、KPIを設定して、いかに効率的に達成していくか』が重要でした。

(………といいますか、現時点でも日本ではこういったをかたちの企業がほとんどですが。)


この価値観の中では、「PDCAを早く回す力」「課題解決スキル」「ロジカルに考えてデータ等で裏付けする力」「KPIを愚直に達成し続ける忍耐力」のような力が一番重要だと考えられています。




---------- (2) 数年前から(AIなどが普及した頃)---------- 

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それが数年前(AIなどが普及しだした頃)からは、
『様々な情報から未来を予測し、いかに早く先読みをしてそこに合わせられるか』が重要となりました。

ここでは、先ほど言っていた力は前提として、時代に置いて行かれないために「時代に合わせて柔軟に変化する力」「必要なスキルを予測する力」「そのスキル (The Future of Skillのようなもの) を学習し続ける力」などが重要だと考えられています。



---------- (3) 最近 ---------- 

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そして、最近言われ出しているのが、”VUCA”という言葉を聞いたことがある人も多いとは思いますが、最近では「いろんな情報を持ってしても、未来は予測できない」という考え方をする人が増えてきています。

その考え方では、『変化が早く、予測できない未来に自分を合わせ続けるよりも、自分の価値観からくる問いに合わせて、目標(ゴール)を設定し、行動していくことの方が重要』だと言われております。


というのも、先ほど話したようなスキルももちろん大切なんですが、ただ世間で必要だと考えられている力をつけていくだけでは、不十分だということです。 (本当にとんでもない時代ですよね。。)



..........つまり、ここで言いたいこととしては、

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”外的要因”(社会・所属集団など) によって、ある程度「正解」というか、社会人として「必要なスキル」が決まっていたものが、
『自分の価値観のような "内的要因” によって、各自が決めていかなければいけなくなってきている』ということです。

まあ要は、「個人の必要スキル」の決定要因が、『外的なものから内的なものになってきている』ということであり、
その『内的な要因を見出す力』がより重要になってきているということです。



注意点としては、ただ内的要因だけが重要と言っている訳ではなく、今までは外的要因のみだったので、これからは内的な要因をベースにして、外的要因も踏まえて考えていくことが重要だということです。

(決して、外的要因がどうでもいいわけではありません。バランスが重要だと思います。)





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理由②: 『企業に依存できなくなっていること』

2つ目の『②企業に依存できなくなっていること』というのは、

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今まで企業に所属していれば、ある程度キャリアパスが見え、給与・地位・スキルもステップアップしていきましたが、

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企業自体の存続が不確かな時代となってきていたり、外部からの人材登用が増えていることからも、今までのように1つの企業に居続けることは逆にリスクになってきています。



また、その会社では通用していたこと・スキル が、社会で見ると全く役に立たないものだったり、その会社では常識だったことが、他社では非常識になったりします。

1箇所に身を置いているだけでは、その変化に対応できなくなってきていると言えるんじゃないかと思います。


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そして、先ほどの内容とも少しかぶりますが、組織でも内的要因を踏まえた問題設定が重要となってきているにも関わらず、

現状の組織の経営層には、そういった意思決定を経験したことのない人がほとんどであり、「筋の悪い経営目標」を定めがちです。


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ここでいう ”筋が悪い” とは、様々な情報からロジカルに出したものであることが多く、そう言ったものは根拠はあり、もっともらしく聞こえますが、だいたい他の企業も行うため、レッドオーシャンとなるのも早く、価格競争になりがちです。こうなってしまうと、資本があって、それを使える企業しか勝てません。


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そうした”筋が悪い” 経営目標では、マネージャー層がどんだけしっかり方法論を考え、どんだけ一般社員が頑張って行動しても、大抵の場合報われず徒労感が残るだけのケースが多いですし、今後よりそういった状況は増えていくんじゃないかなと思います。


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こうしたことより、『その企業に身を委ね、その企業で頑張り続けてもなかなか今後の自分自身のためにはならない状況になっている』ということです。

『所属集団に依存せずに、自分の身は自分で守らなければいけなくなってきている』とも言えるかもしれません。




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理由③: 『行動する人と行動しない人の差がどんどん拡大していくこと』

3つ目の『③ 行動する人と行動しない人の差がどんどん拡大していくこと』というのは、

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以前までは、何か実現したいことがあったとしても、手堅く企業の中で権力を手に入れた後行うか、一念発起して起業するなどでなければ、なかなか自分がやりたいことというものはできない社会環境でした。


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しかし、ここ数年で、「AI」「3Dプリンター」「クラウドサーバー」「クラウドファンディング」「SNS」「5G」など多くのテクノロジーがものすごい勢いで発展しており、一般の人でも安価に利用できるように整備されてきてます。 (まあ、現段階では学習コストが高いものもありますが……。)


その流れとともに市場も発展し、商品・サービスにもよりますが、今までのような大手のマスプロダクトを買うよりも、想い(ストーリー)のある製品などを購入する人々が増えており、逆に想い入れのないマスプロダクトを購入する人は今後より減ってくると思います。


また、社会的評価としても行動力が評価されるようになっており、失敗しても行動したこと自体が価値を持つようになっております。

(海外とかだと、失敗した起業家でも他の会社で活躍したりして、改めて起業したりするエコシステムができてたりするそうです。)


そして、働き方改革の中の「副業解禁」や「残業削減」の流れで、業務外で挑戦するということも増え、挑戦する方法も多様化してきており、一般の人でも行動できる環境が整備されつつあります。


こういったことから、、、

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「テクノロジーの発展」や「社会の環境変化」によって、想いがあって行動したい人は行動できるような環境になってきており、今後さっき話してきたような変化がさらに加速すると考えられます。

そうなると、「自分の目標・想いがあって行動できる人」はどんどん行動していき、その経験を元にさらにスキルアップしていくことができてしまうので、「何も考えずに行動しない人」との差が今まで以上に大きくなっていくと思います。



( ※ 前提として、「現状の日本の社会システム(資本主義)では、その人の市場価値がその人の資本となりやすい(そして、資本が生活水準に繋がり、またそれが精神的余裕に繋がりやすい)」ということがあるため、今回のような内容となっております。
違う社会システムであったり、「社会システムに捉われない」or「資本はどうでも良い」ということであれば、別に「差ができても構わない」ということもあると思いますし、個人的には別に「行動すべき・頑張るべき」とは思いません。各々が納得した上での行動であることが重要だと思います。)




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【まとめ】

.........ということで、今まで言ってきたことを簡単に1文にまとめてしまうと、下記のように言えると思います。

『今までみたいに所属集団に依存できないし(②)、現状の社会システム上、行動した方が市場価値も高まるし(③)、正解のない環境なので(①)自分で自分の方向性を考え、選択し、行動していった方が良い』


これを簡単にまとめて、

『これからの時代に必要な力』
 =『自分の生き方を自分で考え、自分で動き続ける力』

だと自分は考えております。


また、考えやすくするためにこれをさらに2つに分けて言い換えると、下記のようになるかなと思います。

「自分で自分の生き方を考える」
 =『自分の価値観を理解し、そこから拡大し、自分で問い(方向性)を設定して、意思決定する力』
「自分で動き続ける力」
=『自分で考えたものを自分で形にする力』
  (これは、『誰かを巻き込む力』なども含みます)


この2つ力を自分のベース
として、色々なスキルをつけていくことで、
先行きが見通せない不安定な時代でも、より自分らしく、どんな時代・環境でも生きていける力がつくんじゃないかなと自分は考えております。


『ちょっと一息。』 (今日の名言)

The only thing we know about the future is that it is going to be different.
The best way to predict the future is to create it.

(将来についてわかっている唯一のことは、今とは違うということだ。)
(未来を予言する最良の方法は、創りだすことだ。)

ピーター・ドラッカー / Peter Drucker (1909-2005)



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