2016年ベスト・ブック20


僕は音楽を中心にいろいろ書かせてもらってるのですが、3〜4年くらい前に、音楽に詳しいだけじゃ音楽を深く理解することはできないと気づきました。それ以来、音楽に関する書物はもちろんのこと、音楽とはあまり関係ないように思える本もたくさん読むようになりました。特に海外の作品は音楽以外の要素も多く含んでいるので、それを解読する際にも、音楽以外の書物から得た知識やアイディアはとても役に立ちます。今回は日本語で読めるものだけに絞り、洋書などは除外しました。漫画は、今年連載が始まったばかりで単行本は出ていない作品も対象にしています。




1 大今 良時『不滅のあなたへ』

漫画



2 鹿島田 真希『少年聖女』

小説



3 クレア・ビショップ『人工地獄 現代アートと観客の政治学』

現代美術



4 松尾 匡『自由のジレンマを解く』

経済学/政治学



5 小川佐和子『映画の胎動 : 1910年代の比較映画史』

映画史



6 ジョナサン・ウルフ『「正しい政策」がないならどうすべきか』

哲学



7 梅田 阿比『クジラの子らは砂上に歌う』

漫画



8 ソ・ジヨン『京城のモダンガール 消費・労働・女性から見た植民地近代』

世界史/ジェンダー



9 稲葉 振一郎『不平等との闘い ルソーからピケティまで』

経済学



10 森 千香子『排除と抵抗の郊外 フランス〈移民〉集住地域の形成と変容』

世界史/社会学



11 赤石 路代『エンジェル・トランペット』

漫画



12 宮本直美『コンサートという文化装置 交響曲とオペラのヨーロッパ近代』

音楽論



13 セルジュ・ポーガム『貧困の基本形態 社会的紐帯の社会学』

社会学



14 松尾 匡 橋本 貴彦『これからのマルクス経済学入門』

経済学



15 パニコス・パナイー『近現代イギリス移民の歴史』

世界史



16 松木 直也『[アルファの伝説] 音楽家 村井邦彦の時代』

音楽



17 原口 剛『叫びの都市 : 寄せ場、釜ヶ崎、流動的下層労働者』

社会学



18 ウェンデル・ウォラック『人間 VS テクノロジー』

科学



19 押田 信子『兵士のアイドル 幻の慰問雑誌に見るもうひとつの戦争』

日本史/ジェンダー



20 ハワード・S・ベッカー『アート・ワールド』

芸術論


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