永遠のきらめき 〜 スーパーカー『スリーアウトチェンジ』(1998) 〜



 言わずと知れた、スーパーカーのファースト・アルバム。実を言うとこのアルバムは、10歳の誕生日プレゼントに友人がくれたもので、初めて聴いたのは貰った翌日。「これはシューゲイザーといってね」とか、「ジーザス・アンド・メリー・チェインに通じてるんだよ」とか、周りの大人たちがいろいろ言ってくるなかで聴いてました。

 一番好きな曲は「333」。この曲に登場するフレーズが耳に届いたときの衝撃は、いまも心の奥深くに刻まれている

《みんな一緒なんてスリルないんじゃないの?》(「333」)

 このフレーズがキラキラとしたメロディーに乗って飛びだしてきた瞬間、目の前の景色がガラリと変わった。

 “音楽にはすげえ力があるんだな”って思わせてくれたのは、スーパーカーが初めて。もしこのバンドに出会っていなければ、ここまで音楽にハマることはなかったかもしれません。


初出 : クッキーシーンのFacebook企画『DISC of the DAY』。2013年10月16日執筆。


※本稿は、クッキーシーンのFacebook企画『DISC of the DAY』に寄稿した記事に加筆・修正を施したものです。

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