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オーシャンズ11のようなプロジェクトベースの働き方が増えていく

今後、オーシャンズ11みたいなプロジェクトベースの仕事の仕方が増えてくるんじゃないかという話です。
いや、決してベラージオの金庫を狙うという話ではないです。

プロジェクトの形として、ジョージ・クルーニーのような人が大きな仕事の山を引っ張ってくる。
ブラッド・ピッドのような人と自分がもつ人材リストの中から
「あいつはどうだ?」「あいつは死んだ」
「こいつはどうだ?」「そいつは忙しいからどうかな?」
みたいな会話をしつつ、プロジェクトに必要な専門性をもつ人材をピックアップし、5~10人くらいのチームを組成。そのチームで半年〜3年程度で成果を求めに行く。
そんな働き方が増えてくるんじゃないかと考えます。

実際スタートアップや新規事業ではそのように立ち上げることを見かけますし、僕の周りでもそんな働き方をしている、ツヨツヨな人達が増えてきました。

先が見えない時代の中で、新しいことへのリスクとハードルが高まる企業

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先の読めない時代の中で新規プロジェクトを立ち上げるためには、ハイスキルな人材でチームを組んで立ち向かう必要があります。

ただ、企業が社内のハイスキル人材を集めて新規プロジェクト立ち上げようとしても、”イノベーションのジレンマ”は起こり、決済者の直下で”スカンクワークス”を組成することが望ましい。

スカンクワークスとは?
スカンクワークスとは、小規模でときには破壊的な組織単位であって、技術的イノベーションの開発を先導するために大企業の組織内部に創造される。組織内での日常業務から離れて、少数の人々が新しいアイデアを綿密に計画立てるのを支援する意図的な方法。
(出典)インベーションの普及より

ですが、企業が自前で”スカンクワークス”を作ってもそこで働く社員にはリスクが大きく、ならば、自前でスカンクワークスを抱えるのではなく、オーシャンズ11のような傭兵部隊にスカンクワークスとして新規プロジェクトを任せてしまうのがよい、となっていきます。

さらに、企業側も業務委託として外部の方を活用するケースが増えていますが、より大きな仕事を任せようとした際に一人の業務委託では対応できず、チームを組んでいく流れになります。

ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピッド/スペシャリスト それぞれの役割

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じゃあプロジェクトにおいてどのような役割があるのか考えていきます。

①ジョージ・クルーニー
案件を引っ張ってくることが一番の役割。
企業相手にきちんと契約を巻き、プロジェクト全体を立ち上げます。
彼の役割にとって大事なのが、案件を引っ張ってくる独自の情報網、契約をまとめ上げるリテラシーとお金周り。
実際映画でも、ジョージ・クルーニーがルーベンを口説き落とし、パトロンとして初期費用を出させます。
報酬と契約はきちんとしておかないと後々揉めますので、きれいに巻く経験と知識が必要です。

②ブラッド・ピッド
彼はプロジェクトに必要な専門性をもつ人材のリストを持ち、彼らを引っ張ってチームを組成していきます。
ブラッドピットは強い専門性は持たないもののオールマイティに仕事はこなす。
ただ、ジョージ・クルーニは私情に走ったり、詳細を伝えなかったりするので、ジョージ・クルーニーとメンバーに橋渡しやメンバーへのこまめなフォローに入り、チームをまとめ上げていく。彼がいないとチームが空中分解します。

③スペシャリスト
プロジェクトに必要な高い専門性をもつ。映画では情報屋、ドライバー、ハッカー、スリ、詐欺師などでしたが、例えばweb系のプロジェクトであれば、エンジニア、デザイナー、マーケター、事業開発、ファイナンス、PRなどでしょうか。
彼らはみなそれぞれがプロフェッショナルでハイレベルかつ、少人数のため仕事は円滑に進みます。

こんな人材が集まってチームで、半年〜3年程度と期間を区切って大きな山を狙いに行きます。ゴールが曖昧だったり、プロジェクトが長期に渡るものは彼らはやりづらいでしょう。
失敗するリスクも大きいが、成功したらしっかりとしたリターンがでるプロジェクト。
彼らは決してそのプロジェクトを継続させてやろうというつもり一切なく大きな仕事を終えた後はあっさり解散。
そして必要があればまた互いに声をかけられ、プロジェクトを進めていく。
そんな仕事のやり方が日本でも進んでくんじゃないかと考えるのです。

オーシャンズ11の仕事観での個人の生存戦略

じゃあ、これを個人の生存戦略としてどう捉えるべきか。

まず一つは自分自身がジョージクルーニーのように仕事を引っ張ってくること。
契約とお金周りをきれいに巻ける経験、パトロンを引っ張ってくる交渉力はもとより、案件を引っ張っ来るだけの独自のネットワークを個人で持つ必要があります。

次にブラッドピットのようにチームを組成し、マネジメントする役割。
独自の人的リストを抱え、チームを組成する能力に長けていなければなりません。
これは今までのマネージメントとは異なり、どちらかと言うとプロジェクトマネージメントに近い、またはよりコミュニケーションに重きを置いた役割となるでしょう。

そして、専門性をもち、スペシャリストとしてチームに参加する。
これはスペシャリストとしてスキルと経験、評判を上げるとともに、どうやってブラッドピットから声がかかるリストに入りこむかということを考える必要があります。
そこにはセルフブランディングの必要性や業界での評判、そしてブラッドピッドとつながることが大事。

これらの役割は固定化されたものではなく、プロジェクトに応じて役割は流動的になるでしょう。
あるプロジェクトではジョージクルーニー、あるプロジェクトではブラッドピットの役割などなど。

このようなプロジェクトベースな働き方が当たり前の時代がすぐそこにあります。

そうなったときに、このような働き方が向いている人、向いたいない人。このような仕事の仕方を許容できる会社、できない会社、色々でてくるんじゃないでしょうか。

https://twitter.com/hoshinomasaya


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