IndieWireによる『この10年のベストティーンムービー15本(今のところの)』

「IndieWire」というアメリカの映画TV情報サイトがあります。インディーからハリウッド映画まで新作のレビュー、映画祭の情報など、良質な記事を日々出していますが、そのIndieWireが、5月25日付で『この10年のベストティーンムービー15本(今のところ)』という記事を出しました。この10年ということですから、2009年から2019年の間にリリースされたティーンムービーのランキングですが、「今のところ」と断りがついている通り、2019年の作品も入っているけど、今年これからリリースされる作品によってはランキングが変わる可能性がある、ということでしょう。

「ティーンムービー」というのは、その名前の通り、主人公はもちろん10代で10代ならではのストーリー、そして10代の子達が見て楽しめる内容というのがマストです。日本語だとよく「青春映画」という訳があてられますが、若干ニュアンスが違います。「ティーンムービー」は実はほとんどがコメディで、ほとんどが17歳くらいが主人公で、高校生が舞台。というわけで、好きな人と寝る、とか高校を卒業した後、みたいな話題も多いのです。ですので、例えば『君の名前で僕を呼んで』や『セッション』みたいな作品は、高校生が主人公の青春映画ですが、「ティーンムービー」ではありません。

まあ、それはともかく、さっそくリストを見てみましょうかね。ちなみにランキングにはなっていませんので、わかりやすいように番号を付けていますが、これは単純に順番であって、評価ではありません。

1.『BOOKSMART(邦題未定)』今年3月にテキサス州オースティンで開催のSXSWでワールドプレミアがありました。僕もSXSWにいたのにこれは見れませんでした。見ておけば良かったと激しく後悔。「高校生の時にできる一生ものの友情と絆の話。」という説明が、SXSWの作品紹介のページにあります。Olivia Wildeによる初監督作品。

2.『ミニー・ゲッツの秘密(原題:THE DIARY OF A TEENAGE GIRL)』は2015年のサンダンス国際映画祭で話題をさらった作品。Marielle Heller監督。僕はまだ見ていません。

3.『DOPE』も同じく2015年のサンダンスでプレミア。監督はRick Famuyiwaです。イングルウッドというLAのちょっと治安の良くないエリアを舞台に、思わぬところから大量のドラッグを手に入れてしまった優等生の話。ポップで面白いです。

4.『小悪魔はなぜモテる?!(原題:EASY A)』はエマ・ストーンが主演。けっこう前に見たのでストーリーがうる覚えなのですが、真面目な主人公が友達に「誰かと寝た」みたいな嘘をついたことから、「Slut」の烙印を押されちゃって、それを機に、いろいろな問題を抱えた男子から自分とも寝たことにしてくれ、みたいな話を持ちかけられる、という話だった気がします。挙げ句の果てに、そこには実は先生も絡んでて、みたいな感じ。まあまあでした。

5.『スウィート17モンスター(原題:THE EDGE OF SEVENTEEN)』ひどい邦題ですね(笑)これは僕はまだ見ていないので中身についてはあれこれ言えませんが、Netflixにあるので、早めに見たいと思います。

6.『EIGHTH GRADE(邦題未定)』これは2018年のサンダンスでワールドプレミア。監督はボー・バーナムで、A24によるアメリカ配給ですが、評価がけっこう高いみたいですね。これも僕は見たことがありませんが、見てみたいです。

7.『GIRLHOOD』2014年製作、セリーヌ・シアマ監督によるフランス映画。まだ見たことがありません。

8.『レディ・バード(原題:LADY BIRD)』は2017年に公開、その年のアカデミー賞作品賞にもノミネートされました。グレタ・ガーウィグのディレクティングもかなり絶賛されましたし、確かに面白い映画だと思いました。高校卒業を機に、故郷のサクラメントを出たいという女の子の物語です。今をときめくティモシー・シャラメとルーカス・ヘッジズが共演していて驚きました。

9.2018年公開の『LOVE, SIMON』は、まぎれもない名作。ニック・ロビンソンが悩める高校生を好演しました。クライマックスが最高ですが、途中のジェニファー・ガーナー演じる母親との会話がかなりぐっと来ました。

10.『アメリカン・スリープオーバー(原題:THE MYTH OF THE AMERICAN SLEEPOVER)』この作品の後、『It Follows』や 『Under the Silver Lake』などの作品を出すDavid Robert Mitchellが監督です。これも残念ながら見ていませんが、個人的に多分好きなんじゃないかなと思っています。

11.『PALO ALTO』これもまだ。見れていない作品が多いですね。

12.『ウォールフラワー(原題:THE PERKS OF BEING A WALLFLOWER)』2012年アメリカ公開。『ハリー・ポッター』シリーズ以外でエマ・ワトソンを見たのが、わりと新鮮でした。地味ですが、観た後に良い感情を残してくれる映画だと思います。

13.『THE SPECTACULAR NOW』2013年のサンダンスでプレミアとなった作品で、監督はジェームズ・ポンソルト。僕がLAでインターンをした会社で扱った作品ということで、直接関わってはいませんが、勝手に親近感を感じている作品。若きマイルス・テラーとシェイリーン・ウッドリーが眩しいですが、マイルス・テラーは女の子に悲しい思いをさせる自己中心的な野郎の役が多いな、と思いました。良い作品です。

14.『私にもできる!イケてる女の10(以上)のこと(原題:THE TO DO LIST)』これは見てませんが、確か真面目で地味な女の子が自分を変えるために、夏の間に経験したいことのリストを作って、それを実行に移す映画じゃなかったでしたっけ?友達とみたら楽しそう。(適当)

15.『TO ALL THE BOYS I’VE LOVED BEFORE』Netflixのオリジナルですね。Netflixのオリジナル映画は、似たようなティーンムービーばかりな気がしますが、気のせいでしょうか?それとも僕の好みに最適化されているだけでしょうか。これは最初の10分だけ見て止めてしまったので、ちゃんと最後まで見てみることにします。(すいません、何の参考にもならない文章で)

というわけで、最後の方になったら疲れてきて作品の紹介がぐだぐだになってしまいましたが、そもそも見ている作品があまり多くなかったのが少し残念。個人的には『ぼくとアールと彼女のさよなら』とかは入っていても良いのかなと思います。あとは、2008年公開なので10年からは外れていますが、『Nick and Norah's Infinite Playlist』をゴリ押ししたいと思います(無理矢理)。

以下は元記事(英語)なので、興味のある方はどうぞ↓

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