『Pianist』誌のアマチュアピアノコンクール

まだブリュッセルにいた今年の7月、『Pianist』というピアノ雑誌がヤマハのイギリス支社と組んで行ったアマチュアピアノコンクールにエントリーしていたのですが、先日結果が出ました。

このコンクールは動画を自分で撮って送るオンライン形式で、ジャズや現代曲などをメインとするモダン部門と、いわゆるクラシック音楽がメインのクラシック部門の2つのカテゴリーがありました。

僕は当然クラシック部門に応募したわけですが、結果は残念ながら上位3人には入れなかったものの、ショートリスト入りは果たせました。

今の時代、アマチュアといえどもコンクールが多数ある中で、そのレベルというのはピンからキリまでさまざまですが、大人になってから誰かに演奏を見られる初めての機会で、この結果は悪くはないかなと思います。

クラシック部門は、異なる時代区分に属する曲を二曲以上、15分以内で、という指定があり、僕はバッハの『パルティータ 第2番』からシンフォニアと、ショパンの『バラード 第3番』の2曲を弾きました。 

自宅には電子ピアノしかないので、ブリュッセル市内にグランドピアノを時間単位で借りられる場所を見つけ、そこで録りました。やはり一発勝負ではないので、納得いくまでやり直せるのが最大の利点です(とはいえ、時間切れになるまでに納得のいく演奏はできませんでしたが、それは自分の実力不足ということで)。

実は今回選んだ2曲は、このために新しくさらった曲ではありません。もちろん人に聴いてもらうだけの質にするために、錆びついた部分(ほとんど)を改めて練習しましたが、以前から曲の構成などはある程度頭に入っている状態だったので、再度暗譜することの苦労はありませんでした。

というわけで、また別のコンクールを受ける心の準備もついたので、次回からは過去の貯金に頼らないプログラムに臨みたいと思っています。