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2024年2月22日(木)「未利用魚・ギンメダイ」

今日の東京も終日小雨。午後遅くからは曇りになりましたが。
朝方の最低気温は6℃、日中の最高気温は更に下がって5℃と、完全に冬の陽気に逆戻り。しかしまぁ、寒暖差が激しいなぁ。コレも三寒四温の一環で已む無しか?明日からの3連休も更に冷え込む模様で、雪予報もあるようですね。さて、

昨日は「醗酵食品・酒粕」について書いて行きましたが、本日は「未利用魚・ギンメダイ」について書いて行きたいと思います。

ギンメダイ。
キンメダイは知ってるけど、ギンメダイなんているの?ってのがフツーの方々の反応かな?と思います。いるんですね、コレが。ただ、ドウメダイと言うサカナはいません(笑)。
ギンメダイは、昔はキンメダイと同じ仲間(科・目・属)だと分類されていたようですが、昨今は独立した(?)グループを構成しているようです。日本で確認されているギンメダイ属には4種がいるようですが、オカムラギンメ等他3種は希少種(珍魚系)ですが、このギンメダイは然程の珍魚度(?)は無いようです。
ただ、水揚げのあるトコロは、所謂深海底引網をやっている愛知県や静岡県等の地域くらいだし(釣りでは他の地域でも獲れるようですが)、滅法美味いおサカナと言うワケでもないので、豊洲市場等の中央卸売市場で見掛けるコトは殆どありません。自分も、以前一色西浦で見掛けた程度で、他で見た記憶は無いように思います(そう言えば、築地場外市場丸集さんで一度だけオカムラギンメを見たコトありましたが)。

今回は、小田原のクイーンズマートヤオマサに入っている魚政サンでその日に獲れた鮮度の良いモノが1匹100円で売られていたので、即ゲット。この魚政サンは小田原市場から近隣の定置網業者が水揚げした未利用魚・珍魚系の一般販売に力を入れておられ、スーパーの魚屋さんと言ってもオモシロいモノが沢山あるので、不定期パトロールをせねばならんトコロの1つなんです(笑)。

ギンメダイはキンメダイと同様に150~650m程度の深海に棲息しているおサカナで、所謂深海魚ですね。日本では北海道や北の東北以外の場所にはいるみたいです。従い、然程珍しいワケでは無いようなのですが、上述のように深海底引網漁をやっている地域での水揚げがあるか、深海魚釣りの外道として釣り上げられる程度なので、決してメジャーなおサカナではありません。価格的にも、30㎝大のキンメ1匹買う値段で、20㎝大のギンメは10~20匹程度買えてしまう程度ですから。

でも、味的にソコ迄落ちるかと言えば、全然そんなコトは無いと思います(飽く迄も、個人的な意見ではありますが)。深海系なので、身にはある程度脂を溜めているし(と言っても、キンメほどではありません)、割と素直な白身魚でもあるので、刺身でも良し、焼いて良し、煮ても良し。全くクセはない身質なので、基本的にどんな料理にも合わせられると思います。
こう言うマイナーな魚(まぁ獲れる地域以外では未利用魚ですかね)は、安い割にソコソコ美味いと思うので、カゴカキダイのように世間的にその旨さが認知され、マイナー魚・未利用魚からややメジャー魚・利用魚に昇格(?)されるようになれば良いな、と考えています。
自分もソレに一役買えたらエエな、と思ってます。

と言うコトで、明日は「内臓料理(魚)・キモ(魚類・軟体類・甲殻類・貝類など)」について書いて行きたいと思います。


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