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2024年4月5日(金)「内臓料理(魚)・めふん」

今日の東京は午前中に小雨、午後からは曇り。
朝方の最低気温は9℃、日中の最高気温も10℃迄しか上がらず。東京の桜はほぼ満開に近い状態になっているトコロが多いようですが、週末も曇りや雨やらでスッキリとしたお花見日和にはならなさそうですねぇ。さて、

昨日は「二十四節気・清明(せいめい)」について書きましたが、本日は「内臓料理(魚)・めふん」について書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

めふん。
北海道の郷土料理で、サケの血合い(腎臓)の塩辛ですね。居酒屋なんかであんまり置いているトコロはないので、知らない方もおられるのではないかと思います。所謂、珍味系ですね。
この一風変わった名前は、アイヌ語の腎臓=「メフル」から来ているのだそうですが、世界各地の醗酵食品やら内臓食品やらを見て来てますが、腎臓+塩のみで作られた食品ってのは、他では見たコトがないですね。その意味では、ホントの意味で珍味です。

自分としても、瓶詰で売られているモノしか食べたコトは無いのですが、メフンの作り方としては、サケの中骨の内側についている血合い(腎臓)を掻き取って塩に漬けるだけなので、サケを一本買ったら自作も全然出来るシロモノですね。秋に偶に安く売られているメスのサケがあれば、一本買いして筋子イクラを作って、残った(?)身は塩鮭にでもしたり、チャンチャン焼にしたりして食えば良いのですが、その際には血合いも取れるハズなので、ソレでトライする手はあります。が、wikipediaには何故か「オスの鮭の中骨に沿って付いている血腸(腎臓)」を使うと記載されてるのが不思議。メスにも腎臓あるハズなので。調べてみたら、どうやらメスの血合いは柔らかくて分解し易いので、分解しにくいオスの血合いの方が作り易いと言うのが理由のようでした(でも、メフンなんて元々どろどろした食いモンなので、分解したモンだって問題は無さそうだけどな…)。
また、イクラを取る為のサケってのは、通常母川回帰する前の沖で獲られたモノが良いのですが、コレまた何故かwikipediaには「川を遡上中の「ぶなざけ」と呼ばれるサケの腎臓が材料として良い」とも記載されてますねぇ。ブナは市場にはあまり出回らないので、コレを原材料としてめふんを作るとなれば、どっかの川に釣りに行かなきゃイケませんね。でも、海のサケと川のサケの腎臓にそんなに違いがあるのかな?淡水のお水を飲むと腎臓の成分(?)も変わって行って、味にも影響するのだろうか?腎臓だから、ソレはあるかも知れないけれど…。

とは言え、腎臓+塩で作るシンプルなモノなので(中には、醤油やら刻み生姜を加えて作るレシピもあるようですが)、塩気の強いツマミでありまして、塩分の過剰摂取がダメなヒトや生臭さを嫌うヒトには少々キビシイ食い物かも知れません。流石に血合いが主原料である為、レバー的な味わいもあるので、ソチラ系がダメなヒトもダメかも知れません(って、エラいハードルの高いツマミか?)。ただ、コレが酒に良く合うんですねぇ。酒飲みにはタマランつまみです。
ただ、ソレだけ塩味が強くて旨味もあるモノなので、調味料的な使い方もアリのようで、パスタに混ぜたり、お握りの具材に使ったりしても良いようです。言ってみれば、アンチョビの代用品的な使い方が出来る食材とも言えるでしょう。

通販なんかでは割と売られており、比較的容易に入手可能なようなので、興味ある方はどうぞ。
と言うコトで、今週はコレにて。
来週は「醗酵飲料(ウィスキー)・尾鈴山蒸留所OSUZU MALT Cedar Barrel」について書いて行きたいと思います。
あまりお天気の良い週末では無さそうですが、良い週末をお過ごし下さりませ~!

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