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11月7日(火)「未利用魚・ハシナガハモ」

今日の東京は朝方は雨で大風の荒れ模様、そののち晴れ。
朝方の最低気温は22℃(!)、日中の最高気温も雨降ってたにも拘らず25℃超え。
もう、一体どうなっちゃってんの!と言う暑さですね。
ただ、明日は二十四節気立冬でありまして、流石に気温は低下していくようです。週末には最低気温も10℃割れするみたいなので、寒暖差が大きくて体調崩すヒトも出て来そうな気温の変化ですね。皆さま、ご自愛下さりませ。さて、

昨日は「漁師料理・どぶ汁」についてお伝えしましたが、本日は「未利用魚・ハシナガハモ」について書いて行きたいと思います。

ハシナガハモ。
コレは珍魚ですねぇ。今回の一色さかな村での魚屋修行(?)時に初めて見付けたおサカナでありまして、ネットで調べてみてもマトモにヒットするのはぼうずコンニャクの「市場魚貝類図鑑」だけ。ただ、ハシナガアナゴで検索してみると、もうチョット出て来るかな。でも、その図鑑でさえも、多くの情報は掲載されていないし、調理方法も紹介されていないホド(こう言うサカナは珍しいですね)。

と言う珍魚を、一色で見付けてしまったので、ついつい購入。
購入したお店では「アナゴの仲間らしいよ」と言っていたので、そのつもりで調べていたらハモ科の魚であると判明した次第。
確かに、カオはハモ的なのだけれども、カラダの方はドチラかと言えばギンアナゴにも似ている感じ。

捌いてみると、意外に身は薄くて捌き易い。ハモのように肉厚ではないし、マアナゴのように確りとした身質ではなく、ギンアナゴのように水っぽくて軽いカンジ。ハモ科ではあるものの、骨切りをせねばならぬホド、ホネが硬いワケでも無い。
開いた感じはペラペラ。脂も然程乗ってはいない。

塩焼と煮付にしてみた。
塩焼は焼き過ぎてカリカリになってしまったけれども、煮付けの方は割とアナゴ的に完了。
食べてみたら、ギンアナゴに近い感じで、マアナゴ程の旨味はないけれども、食感もギンアナゴに似てました。ただ、矢張りハモ科のサカナだけあって、骨が気になる。骨切りせねばならん程ではないにせよ、このホネはナンとかしないと次回食う気にはなれんかな(味的には決して悪いワケでは無く、ホネ問題さえ解決すればブラインドで出したらアナゴと勘違いするヒトもいるかも)。

と言う珍魚で、一色以外の市場では入手困難だと思われるので、幾ら未利用魚だと言っても、お店で出せるようなモノでは無いかも知れません。マニアからのリクエストがあり、一色のお店にお願いして取り寄せられるようであれば、お出しするコトもあるかも知れませんが(笑…出せなさそうなモノを紹介するなよ!とのご批判は甘んじてお受け致します(笑))。

明日は「二十四節気・立冬(りっとう)」についてお届けしたいと思います。


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