見出し画像

10月17日(火)「未利用魚・コバンザメ」

今日の豊田も快晴。
朝方の最低気温は12℃台、日中の最高気温は25℃超。
爽やかな秋晴れ、ってカンジで大変キモチの良い気候になってます。良いですね、秋。さて、

昨日は旬の秋鮭を使った「漁師料理・ちゃんちゃん焼」についてお伝えしましたが、今日は先週だったかな?初めて食べた「未利用魚・コバンザメ」についてお伝えして行きたいと思います。

コバンザメ(小判鮫)。
大型のサメやらカジキやらの腹に吸盤状になった小判でくっ付いて、大型魚の食べカス等のおコボレを貪っている寄生虫ならぬ寄生ザメだと思っておられる方が多いのではないかと思います。そりゃあ、名前にサメって付いているのだから、サメのお仲間だと思い込むのも無理無いコトと思います。

が、コバンザメはサメの仲間ではなくサカナなんですよね。スズキ目スズキ亜目コバンザメ科に属するおサカナで、形状的にはスギ科のスギ(Cobia)にも似ていますかね。
このおサカナは世界中の暖海域のドコにでもいるような魚であるにも拘らず、大型魚にくっ付いて暮らす習性もあり、纏まっては獲れないコトもあって、市場ではあまり見掛けたコトがありません(この間旅した鹿児島中央卸売市場で纏まって売られてたのにはビックリでした)。
ただ、ずっと大型魚に寄生しているかと言えば、どうやらそうでもないようで、コバンザメ科の中では(って、3種類しかいないけど)、比較的自由に泳ぐコトも多いが為に定置網等に掛かるコトも多いようです(鹿児島の市場に出ていたモノは恐らくコレらなのでしょう)。

そもそも、コバンザメは白身のおサカナでありますので、刺身・焼・煮・揚・蒸などどんな料理にも合わせるコトの出来る魚です。漁師達の間でも評判の美味さらしいんですよ。
流石にスズキ目のおサカナなので、そういうコトになるのでしょう。

今回は一色さかな村の「深谷水産」さんに大体25㎝大のモノが500円で売られていたので、思わず即買い(笑)。
実際に捌いてみると、ウロコは殆ど無いに等しく、紡錘形の形だけれども、割と捌き易い。キレイな白身で、半身を刺身に、半身を煮付にしてみました
血合いは赤く白と赤のキレイなコントラストをしてて、見栄えも良いし、味の方も割と脂が乗っていて美味い刺身でした。また、煮付けの方も割とキュッキュとした歯応えのある淡白な白身なカンジで、とっても美味かったですねぇ。

肝心の吸盤(小判部分)も食えるかと思って齧ってみましたが、硬くて食えねぇ(笑)。内側にある吸盤を動かす為の筋肉だけ、辛うじて食うコトが出来ました。味は、フツー(笑)。
全国的に棲息するおサカナであるにも拘らず、上述の通りその習性から市場に出回るコトは殆どない魚でもあるので、まぁ未利用魚と言って良いのだと思います。
でも、美味いおサカナでもあるワケなので、万一ドコかで売られているようなコトがあれば、是非一度お試し戴ければと思います。将来的にお店を開き、どっかで入手出来るようなコトがあれば、お店でも出したい魚の一つになりました。

明日は、まだ見たコトも食ったコトもないのですが、「有害鳥獣・ヌートリア」についてお伝えして行こうと考えています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?