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10月12日(木)「醗酵食品・柚子胡椒、酢橘胡椒」

今日の豊田も、晴れ。
朝方の最低気温は14℃、最高気温は25℃。
引き続き、清々しい日が続いています。秋らしいですねぇ。
こうなって来ると、「食欲の秋」・「実りの秋」・「収穫の秋」・「スポーツの秋」・「読書の秋」・「芸術の秋」等と言うコトバも思い浮かんで来ますが、自分に当てハマるのは最初の方のヤツだけかと思うと、ウレシイやら悲しいやら(笑)。さて、

昨日は「二十四節気・寒露(かんろ)」についてお伝えしましたが、今日は「醗酵食品・柚子胡椒、酢橘胡椒」についてお伝えして行きたいと思います(冒頭写真は「椿坂農場」の中村さんから戴いた生の青と赤の「よのみ」です)。

柚子胡椒。
元々は九州北部、大分辺りで日常的に使用されていた和の伝統的な調味料の一つで、1950年代頃に全国的に広まって行ったモノらしいです。確かに、自分も大学行くために東京に行った1980年代に初めて口にした記憶があります(ソレ迄の実家暮らし中には食べたコトなかったと思います)。
一般的にはフンドーキンの小さくて長細い瓶に入ったモノや、今ではS&Bハウスなんかからもチューブ入りのモノがスーパー等でもお手軽に入手出来るようになってますね。

ただ、自分は数年前から自作しているのですが、一旦自作のモノを口にしてしまうと、もう既製品のモノは食う気がしなくなるホド、自作のモノは柚子の香りが鮮烈で、美味い。
作り方的には至ってカンタン。ネット等で作り方を検索し、色々と試してみて自分なりに行き着いた作り方は、青柚子をおろし金で削り、ソレと同量の青唐辛子をヘタと種取って微塵切りにし、その合計量の約20%の塩をフードプロセッサーなんかで混ぜ合わせて、おしまい。ソレを消毒した瓶に入れて熟成させれば完成。熟成期間はお好みで。長くすればするほど、青唐辛子の辛さが円やかになって行くのだと思います。

あるヒトは、「あれ?柚子胡椒って言ってるのに、胡椒入ってないの??」との疑問を抱いているかと思いますが、九州地方では唐辛子のコトを「胡椒」と呼んでいるので、胡椒は使わずに唐辛子使ったヤツの名前もそうなっている、と言うワケです(実際、今回九州を旅していて、道の駅なんかで農家さんが売っている唐辛子の表記は「こしょう」となってました)。

コレ、ホントに万能調味料なので、通常の使い方として鍋食う時のポン酢に入れたりするだけではなく、刺身食う時のワサビ代わりに使ったり、ステーキに付けたり、和え物に混ぜて柚子胡椒風味にしたりと、ナンにでも使えます。

この間は、柚子が入手出来なかったので、近くに沢山あった酢橘(スダチ)と激辛唐辛子で作ってみましたが、唐辛子が辛過ぎてとても食えんかと思いきや、矢張りある程度時間を掛けて熟成させたら、辛味もやや落ち着きつつあり(と言っても、まだ相当辛いのですが)、段々と美味くなって来ているようです。レモンの皮で作るヒトもいる位なので、柑橘系であれば似たようなモノは出来るようですね。

また、その際のハナシをfbに載せてたら、以前にも訪問した滋賀県は余呉湖で「よのみ」と呼ばれる幻の唐辛子を生産されている「椿坂農場」の中村さんからご連絡戴き、「だったらウチので柚子胡椒作ってみてよ!」と言われて生よのみの青と赤の2種類をお送り戴きました。
激辛青唐辛子よりも多少はマイルド乍ら、ソレでも結構カプサイシン発散で結構涙目で擦り下ろしました。
出来上がりは、やっぱ美味いっすね。適度な辛さ、鮮烈な香り、味わい深い旨味が揃ってて、青と赤も微妙に味が異なる。ホントは赤の方は黄柚子でヤリたかった気はしないでもありませんが、贅沢は言っておられません。
コレは十分に商品化するに値するモノだと思いました。ただ、市販の柚子胡椒を試してみる限り、時間の問題なのか、はたまた加工の問題なのかはワカリマセンが、やっぱりあの鮮烈さがどうしても消えてしまうみたいなので、個人的には自作をおススメします。
まぁ、騙されたと思って一度やってみて下さい。

コレから開店しようとしているお店では、常備薬味確定な逸品だと思ってます(在庫量調節が難しそうではありますが)。
と言うことで、明日は「醗酵飲料・?(現状未定…)」についてお届けしたいと思います。


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