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2024年2月15日(木)「有害鳥獣(ではないですが)・キジ」

今日の東京は晴れ時々曇り。
朝方の最低気温は4℃、日中の最高気温は21℃。いやはや、暖かくなって来ました。
今日は関東北陸、そして四国でも春一番が吹いたとのニュースもありました(春一番ってのは、地方によって基準が異なるってのは初めて知りました)。
まだまだ寒くなったり、暖かくなったりを繰り返すのだとは思いますが、流石に20℃行くと春っぽさ全開ですね。花粉の飛んでますねぇ。さて、

昨日は能登半島を代表する「醗酵食品・いしるといしり」について書きましたが、本日は「有害鳥獣(ではないですが)・キジ」について書いて行きたいと思います。

キジ。
日本の国鳥(但し、日本鳥学会選定したモノで、国として指定されたモノでは無いらしい)。昔話の桃太郎の家来にもなっている位だから、要は太古の昔から日本人に馴染み深かった鳥、と言うコトですね。奈良やら平安の時代から文献にもちょくちょく登場しているみたいです。
日本の固有種であり、日本では北海道と対馬以外に棲息しており、その北海道・対馬・南西諸島でもお仲間であるコウライキジが放鳥・野生化しているとのコトなので、合わせれば日本全国ドコにでもいる鳥、とも言えそうです。

大きさ的にはオスが約80㎝、メスが約60㎝なので大き目な鳥だし、彼らは翔ぶのを苦手としており、田んぼや畑等で種子や虫などを漁っていたりするコトも多いので、田舎では見掛けるコトも多いかと思います。オスは緑色をベースとした派手な色彩を纏っているので割と見付け易いし、獲った猟師が剝製にして家の玄関に飾ったりしてるコトも多いので、見たコトあるヒトは多いのではないでしょうかね。一方メスの方は地味な茶褐色をしていて目立ちませんね。その点ではヤマドリのメスにも似てますが、ヤマドリは山や谷に棲んでいて翔ぶのが得意な鳥なので、誤射するようなコトは無いと思います(キジのメスは放鳥獣猟区以外では捕獲禁止)。

冒頭写真のキジも、奇特な猟友からのプレゼント。ホントに有り難い。
キジを自分で捌いて食うのはコレが初めて。キジ自体は焼鳥屋のランチでの雉丼や、他の場所でも食ったコトはあるのだけれど。
やっぱ、オスのキジは羽全体がキレイですね。毟ってしまうのがモッタイナイ位。尾羽やその他の羽は矢張り猟友の別の友人のフライフィッシャーマン用に確保。ソレ以外はせっせと毟ってハダカにして行きます。羽を全て毟ってしまえば、ほぼニワトリ大。アトは適宜解体。

今回はどうやって食おうかと考えたけれども、矢張りそのモノ自体を確りと味わいたいと考えたので、フレンチ等の小難しい調理方法は避け、シンプルにフライパンで塩コショウしただけの焼モノ、キジがら出汁のスープにしてみました。
キジ肉と言うのは基本的には鶏よりもアッサリとし乍らも旨味成分を多く含んだ深みのある上質な白身なので、恐らくどんな調理方法にも合うハズではあるんですけどね(だから、平安の昔から愛されて来た野鳥なのでしょう)。

うんまい。
カモ類ほどの血っぽさは無いものの、鶏(ブロイラー)ほどサッパリ感も無く、適度にジビエ的でもあり、歯応えも良く。矢張り、古の昔から愛されて来た野鳥だけある、と言ったカンジ。スープも確りとした、鶏ガラ出汁とはまた違った味わいで、旨味成分も多い。コレならば、やっぱりどんな調理方法でも美味くなる感じはあるなぁ。
他の調理方法でもヤってみたくなるお肉でしたね。

明日は「内臓料理(動物)・爆肚モツのしゃぶしゃぶ」について書いて行きたいと思います。


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