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8月17日(木)「醗酵飲料(ウィスキー)・Ardbeg」

今日の豊田は曇りのち晴れ。
最低気温は25℃、最高気温は32℃迄しか?上昇せず。
やっと台風の影響からは脱した感あり、やっと落ち着いた天気になりましたかね。さて、

昨日は、磯臭くて毒針を持つが故に敬遠されている「未利用魚・アイゴ」についてお伝え致しましたが、本日はアイラモルトの南岸三兄弟のトリをつとめる「醗酵飲料(ウィスキー)・Ardbeg」についてお伝えして行きたいと思います(冒頭写真はコチラからお借りしました)。

Ardbeg。
アイラモルト好きならば聞いたコトあると思いますが、以前ご紹介したLagavulinLaphroaigと並ぶアイラ島南岸三兄弟、キルダルトン三兄弟の3番目?で、200年超の歴史のある蒸留所で造られているのが、このアイラモルトです。
この名前は、ゲール語の「An Àird Bheag」(小さな岬)に由来するとのことですが、この蒸留所のあるトコロには小さな岬は見当たらないんですけどねぇ(笑)。昔は小さな岬のトコロにあって、現在の場所に移転したのかな?ソレはさて置き。

3兄弟は何れも強烈な個性を持ち合わせているのですが、このArdbegも中々に個性的です。個人的には前2者ほど愛飲しているワケではありませんが、好きですよ、この重々しいピート香とスモーキーさも。
この強烈なスモーキーさとピート香の元となっているのは、一つに使用している仕込水が蒸留所近くにあり、ピート層を通って来たウーガダール湖(Uigeadail)のモノであること。もう一つには、通常のアイラモルトはピートを使用する際にはピートを焚いた煙で麦芽を乾燥させて麦芽に燻した香りを付けるのですが、この蒸留所では麦芽を乾燥させる際の燃料としてピートを使うことで、麦芽にピートの香りを吹き込むと言うやり方を採っていること。更に言えば、アイラ島では唯一となる蒸留機に精留器(Purifier)を取り付けているコトと、通常は冷却濾過をするところ敢えてNon-Chilfilterdと言う冷却をせずに常温で濾過する製法を採ることで酒の旨味を逃がさずに閉じ込める?コト。コレらが相俟って、あの重々しいスモーキーさと強烈なピート香を醸し出しているとのことです

その代表的な銘柄で、Ardbegの定番商品と言えばArdbeg TEN
ヨードチンキ臭、磯の香り、フルーティで奥深い甘さ、なんて表現されるコトが多いようですね。個人的にはLagavulinホドの旨味、Laphroaigホドの力強さみたいなモノは無いような気はしますが、濃い目のガツン系アイラモルトであるコトは間違いないですね。
その次にメジャーかな?と思うのは、上述記載の取水地ともなっているウーダガール湖の名を冠したArdbeg UIGEADAIL
コチラは、TENほどの荒々しさはなく、ややお上品なカンジで、TENよりも旨味が強い印象がありましたね。ただ、昨今の原料高やら円安進行やらで価格高騰著しく、1本1万円弱もしてしまうので、中々手が出ないと言うのが実情でありますかな。
Ardbegではコレら以外にも可也多くの商品も出してますし、毎年限定版的なモノも出しているようですので、ご興味ある方は是非。

と言うことで、Ardbegについては以上。
明日は、「有害鳥獣(番外編)・モンゴルオオカミ」について書いて行こうと思います。


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