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2024年4月3日(水)「未利用魚・シロカサゴ」

今日の東京は曇りのち雨。
朝方の最低気温は10℃、日中の最高気温は16℃弱迄しか上がらず。東京の桜は明日が満開予報となってますが、あまり気温が上がってないので、少々ズレ込むのかな?週末には散り始めてますかね?さて、

昨日は「漁師料理・各種貝類のがんがん焼」についてお届けしましたが、今日は「未利用魚・ シロカサゴ」について書いて行きたいと思います。

シロカサゴ。
多分、聞いたコトのあるヒトの方が少ないのではないでしょうかね。タダのカサゴならば知らないヒトはいないと思いますが、シロと付いただけで知った人が激減すると言うオモシロい魚です。しかも、冒頭写真でも分かると思いますが「ドコにシロがあるんだよ!」と思わずツッコミを入れたくなるような真っ赤なカサゴ。このサカナが何故シロカサゴと言われるのかと言うと、別の種類であるアカカサゴよりも白いから??との説があるようですが、写真を見る限りに於いては、シロカサゴの方が赤いじゃん!と更なるツッコミを入れたくなるような色合いで、何故コレがシロカサゴと命名されたのかが益々分からなくなると言うモノです。

このおサカナは、日本では常磐以南の太平洋沿岸等に、国外では太平洋・大西洋・インド洋の暖海域の比較的深い(200~400m)海に棲息している、所謂深海魚です。
従って、日本では深海底引網漁をやっている地域で水揚げがある程度であって、全国的に流通するようなメジャー魚ではなく、産地のみで細々と流通するマイナー魚なのであります。
量的に沢山獲れないコト、めちゃめちゃ美味いと言うワケでも無いコト、更にはエラ近くに刺さると痛いトゲがあるコト等から、漁師さんにはあまり好まれておらず、従って値段も安いと言う魚です。

我がホームグランド市場である西浦鮮魚マーケット一色さかな村は深海底引網漁をやっている船が多いので(特に西浦かな)、ちょくちょく出てますね。そして、矢張り安い。20cm前後のモノが多いのですが、1匹100円するコトは無いホドの値段ですね(因みに、冒頭写真のは8匹で300円でした…あれ?1匹40円弱??)。
かと言って、ソレほどマズいワケではないので、総菜魚(オカズ)としては中々に役に立ってくれるおサカナの一つでもあります。

やや水っぽくはあるものの透明感のある白身なので、刺身にしても美味いし、水気を取るならば昆布締めなんかにしたら旨味も増す。この手の魚は塩焼にするよりも、煮付けたり汁物にしたりすれば、十分に美味く戴けます。
と言うコトで、このサカナも入荷出来ればお店でも出したい魚の一つですね(仕入価格1匹50円だったら、幾らで売るのがエエんですかね?500円で出したらオコられますかね(笑))。

本日はコレにて。
明日は「二十四節気・清明(せいめい)」について書いて行きたいと思います。


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