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6月8日(木) 「未利用魚ってナンだっけ?」

今日の豊田は晴れのち曇り、その後雨。
最低気温は17℃、最高気温は26℃。
気温は然程高くはなかったものの、湿度が80~90%程度あったようで、ナニやら蒸し暑い一日でした。
今度は台風3号なんだそうです。この影響で今日からこの近辺も雨。
来週中ごろ迄グズ付いたお天気が続くようですね。さて、

昨日は「『グルテンフリー』について考える」を書いてみましたが、今日は未利用魚

自分が今後やろうとしているお店の基本コンセプトの一つとして、以前お伝えした通り未利用魚の活用を掲げました。
そもそも「未利用魚」を字句通りに解釈すると、「未だ利用されていないサカナ」と言うコトになるので、「未利用魚を活用する」と言うコト自体自己矛盾を孕んでいる、と言うコトになります(笑)。
更には、チョット前にお届けした「未利用魚・カゴカキダイ」を公開した際に、水産業界のとある重鎮のお方(この場では敢えてどなたか、と言うコトは明かしません)から、「カゴカキダイは未利用魚ではなく、マイナー魚。未利用魚と言うのは全国流通に出して値のつかないものをいいます。本種はそれなりに値段がつくので、最近プロの間では(カゴカキダイは)マイナー魚でもない。」とのコメントを頂戴しました。「ナルホド~」と思うと同時に、未利用魚の正式な定義ってあるんだっけ?との疑問が湧いて来ました。
 
と言うコトもあるし、最近ではSDGs流行りと言うコトもあって、未利用魚の活用に関するテレビでの特集・ニュースや雑誌等での特集が組まれてたりして、一種の未利用魚ブームの様相を呈しているカンジが無きにしも非ず、と言う状態でもあるので、ネットで検索してみると、色々と出て来ます。大ドコロで言えば以下でしょうか。

Wikipedia
以下の理由で一般市場には出回らない魚貝類。
・    目的の漁の副産物(本来の目的の魚を捕獲する際に混獲されてしまうモノ)
・    漁獲量が少ない
・    食味が悪い
・    加工しづらい
・    鮮度落ちが早い
・    一般に知られていない

 
㈶大日本水産会 魚食普及水産センター
よく言えば「地魚」。使われないので「未利用魚」、価値がない・価値が低いので「低利用魚」、目的の魚に混じるので「混獲魚(コンカクギョ)」など、呼ばれ方含めて定義は曖昧です。
漁獲量(少ないor獲れすぎ)、手間(コストに見合わないサイズ、トゲなど)、知名度や知識(知られていない魚・さばく知識がない)等々。ある地域では高級でも、他地域では食べ方がわからない等の場合もあります。
ただ、今日売れていなくてもメディアに取り上げられて突然人気が出れば利用される魚になります。ブームとも関係する、農作物で言うとシークワーサーのような存在です。

上記以外にも具体的に、以下を未利用魚の定義?として挙げています。
①    知られておらず、売れない
②    毒やトゲが危ない
③    数が揃わず、売れない(たまにしか取れない・とれても一匹)
④    小さかったり骨が多くて食べるまでに手間がかかる
⑤    イメージが悪い
⑥    たくさん獲れすぎた
⑦    大きすぎて邪魔!
⑧    見た目が悪い・傷がついている!

NHK(地球のミライ)
「未利用魚」と呼ばれる魚たち。サイズが規格外だったり、一般に知られていないことで買われないといった理由で市場にあまり出ない魚のことを指します。
具体的な例示として以下を挙げています。
・サイズが規格外のもの
・漁獲量が十分でないもの、反対に獲れすぎて売れ残る可能性が高いもの
・一般に知られていないために不人気で売れないもの
・骨が多かったり、毒やトゲなどがあり調理が面倒なもの
・特定の地域でしか食べられないもの など

まぁ、大体似通ったようなモノ・共通する定義等もありますが、絶対的にコレ!と言うモノがあるワケでも無さそうです。
自分としては、未利用魚であれ、低利用魚であれ、或いはマイナー魚であれ地魚であっても、ホントは美味しいのに一般的でないと言うコトだけで、ほったらかしだったり、価値が低いとして食べられずに廃棄されてしまっていたり等と言うモッタイナイ状態は出来るだけ避けたい、極力その価値を皆さんにも知って貰いたいと考えて(ホントはコストが安い、と言うコトがあるのも大声では言えない要因でもありますが(笑))、基本コンセプトの一つとして「未利用魚」を掲げた訳なのであります。
未利用魚と言うコトバがややキャッチーなので、正式な定義がどうなのかは良くワカリマセンが、一般的でないサカナを未利用魚とココでは言ってしまうコトにします(笑)。

と言うことで、明日は「醗酵飲料(日本酒)・『醸し人九平次』」について書いて行こうと思います。


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