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今日は「改革」と称する取り組みをしている際に感じることをつらつらと。
幼少期に聞いた坂本九さんの歌にもあるように、人にはそれぞれ「素敵なタイミング」があります。特に「改革」と銘打った「周囲巻き込み系」の取り組みをする場合には、その人にとって「何がうれしいか」というマーケティング的な要素に加えて、それを打ち出してデリバリーする「タイミング」がとても重要だと感じています。
そりゃあ、お腹がいっぱいの時にどんなにおいしそうな料理を提供されてもなかなかそそられないですし、逆にのどがカラカラの時には、水分であれば何でもおいしく感じられるのはある意味当たり前のこと。

でも、意外と色々な施策を打ち出す時って、こういう観点が忘れられがち。
特に仕事柄、人や組織に関する取り組みを行う際には、どうしても「一斉に」「一律に」展開を考えがち。確かに物事を大きく広げていくためには、そういう観点が必要なのは理解できるものの、それって多様性をかなり無視したアプローチであって、「やりました」というアリバイ作りにはいいかもしれないれど、本当に効果的な取り組みをするためにはあまりにも乱暴な進め方かなと。

なんとなく「改革する人=正義」「反対する人=悪」みたいな構図が出来がちですが、その場合って往々にして反対する人のタイミングを無視していることが多いと思います。「いいものを提供すれば、みんなが受けて入れてくれる」というのは20世紀型の製造業モデルに基づいた一つの効果的なアプローチであるものの、働き方や価値観がこれだけ多様な時代には、その人にとっての「素敵なタイミング」をできるだけ意識していきたいものです。
しかし坂本九さんの歌をこんなことで思い出すとは。。。坂本九さんありがとうございます。
(若い方はわからないと思いますので、ググってみてください)

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