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タブーとの邂逅・対話

※本ブログは3度繰り返して読んでいただくと情報が有益なレベルにまで浸透します。

私の文章には“推進力”という単語が頻繁に出てくる。これはなぜかと言えば、いちいち細かいことを気にするよりも、大きな勢いにどのようにして乗っていくか、を把握しておいた方が断然に人生が面白くなっていくからだ。人生を“神の勢い”と書いて“神勢”と表記す ることができるように私はとにかく勢い、生命のダイナミズムを底上げしていくことを伝えている。

この人生をより神勢化していくことの必須条件が“統合化”という概 念で、これは分離・差別・距離をとっていた対象との邂逅を意味し ている。なぜなら神は全てだからだ。この神は全てということを瞑想の世界ではよく、「子宮の中で子は母との一体感を味わいながら無限の力を得ていた、しかしそこから自我感覚を使って敢えて自分を危険に晒してでも独立してみよう試みた結果、この世に生まれてきた、と言われる。そうして人はその後、母を超えたもっと大きな意味での大宇宙との合一を目指して生涯を旅していくのだと」

ここで“敢えて母から分離した”ということは誕生日は自分の独立記念日と同時に、最弱記念日でもあった、という認識も必要になってくる。私たちは皆弱く、その弱さとどう向き合っていくか?ということがポイントになってくるということだ。

そしてその弱さに対する捉え方として現代人の多くは強さというものを対極に据えて弱さから→強さへ、というベクトルで人生を設計していく。これが実はあまり合理的な考え方ではないのではないか?ということだ。

人は敢えて弱さを選んできた、ということが大前提ならば、それは同時にすでに強さも持っているということが二元性の鉄則だからだ。 表を選べば裏も付いてくる、光の前に立てば影もついてくる。それがこの世の二元性の法則だ。

つまり、赤ちゃんとして生まれてきた時点で実は表面的なか弱さの背後にしっかりと強さが既に宿っているということだ。だから人は弱いままで良いし、既に持っている強さをまるで犬が自分の尻尾を追いかけるように追い求めなくて良いということだ。

そうして人は自分の弱さと強さを同時に認めた時、外に向かうエネルギーが変化していることに気がつく。

内側に2つの真反対のベクトルが同居できるようになってくると、急に外からプレゼントがやってくるからだ。そのお待ちかねのプレゼントとは何か?と言えば、 それがそう、あなたにとってのタブーだ。 

あなたが自分の中の弱さを認め、自分の中の強さを認めた時にやってくるのは、自分がこれまで忌み嫌ってきたタブー。

こんなことがあっていいのか?と思うかもしれないが、これが宇宙に充満している統合化の法則である。ある人にとってはリンゴはとても嫌な思い出のある憎っくき果物かもしれない。柿やイチゴは大好きでもリンゴだけは生涯食べたくもないと思っているかもしれな い。そんな人にはしっかり的確にリンゴが届けられるようになっている。

なぜなら柿やイチゴは既にその人の意識には統合されており繋がっているからやってくる必要はない。しかし、リンゴはまだその人に全体性の一部としてのパワーを注入できる立場にあるので勝手に引き寄せされてくるのだ。これは実際のパターンでは主に金銭や性に関してもっとも如実に現れてくることが多い。本人が嫌で避けて通ってきたものほど、その人の人生が統合化されていくに従って舞い戻ってくる。

それはせっかくそれまで嫌いなものを避けて心地よく安全な環境を作ってきた“低次の自己”からすれば堪ったものではものでない。しかし、その奥で進化を希求する本心からすれば、そのかつて絶交したはずの対象が戻ってくることは紛れもないプレゼントであるし、 それを受け取ることで(認識を改めることで)確実にあなたは更なる推進力を手に入れることができるということだ。

これはもちろん、アレルギーのある物も食べなくては統合化できない、と言っているわけでは無いことはわかるだろう。そのような身体的に受け付けられない物もときに何らかのブロックがあることもあるが、そうではなく、あくまで自分がこれまで何かしらかつての経験によって“その対象物との関係性が穿ったままの固着状態になっている物”がまた目の前に返ってくる、という意味だ。

だから、自分が瞑想を始めて数ヶ月くらいたったある日、そんな自分の感情を揺さぶられるかつての宿敵が現れたら、それを両手を開いて受け取ってみよう。何も大好きにならなくても良い、でも拒絶することなく、触れてみよう。それはあなたに始めはものすごい嫌悪感を引き起こすかもしれないが、その後に訪れるのは、その対象があなたに本当は愛してもらいたかった、という片思いの感情に対する理解であり、その新しい視点によるタブーとの対話が統合化の引き金となるのだ。

個人的に私たちがタブー視している対象は非常に多いが、それをゆっくりで良いから1つずつ再統合していくことで私たちの人生は神勢化していく。そうして私たちの意識が神器に適う速度に達した時、 さらに大きなソサエティは私たちに接触してくるのだ。

私たちは弱くも強くもある。その両極の中で嫌いながら愛していくことで、推進力の高い充実した人生にしてゆこう。


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