※本ブログは3度繰り返して読んでいただくと情報が有益なレベルにまで浸透します

見たくないものを本人が見た時、人は初めてその向こう側へ進むことができる。本やインターネット、セミナーではそれぞれの媒体から〈いいとこ取り〉することは可能だ。しかし、人生に関して人間はいいとこ取りし続けられるようにはできていないのだ。

人間は人生で必ずこれまで置いてけぼりにしてきた側面に対して向き合わされる時期がやってくる。遅かれ早かれそれは来ると決まっているのだが、それでも逃げ続ける人も多い。そういうカラクリがあると知らないのだから無理もないかもしれないが、もし、今回の文章を読んでこの辺りのことを知ってしまったら最後、その時がきたら潔くこれまで置いてけぼりにしてきた見たくないものをしっかりと見つめてあげよう。

それは何も罰ゲームでもなんでもない。その側面をあなたという結晶体が回復した後でしかアクセスできない領域があるからそれがやってくるのだ。だから表面的に都合の良いことばかり選んでいないでどんどん自分の中のタブー視してきた箇所や苦手意識のある側面に切り込んで行こう。

宇宙は無駄ものを一つも創造していない。だからすべての側面をちゃんと使うことができると、宇宙は必然的にその次の世界を私たちにプレゼントしてくるようにできている。だから素材はちゃんと使い切ることが大切だ。

昨今は好きなことをやって生きていくという風潮が強いが、実は結局、好きなことをやろうが、嫌いなことをやろうが本質的にそこに差はない。では本質的な差はどこにあるかというと、自己をどこまで拡大することができるかどうかである。仮に好きなことだけして生きていく、と言っても、あまりにも嫌いなものが多ければ、それはその嫌いなものの間を縫うような狭苦しい生活になっていく。

嫌いなことを続けていたとして、その嫌いなものがいつの間にか好きなものになっていくような取り組みができるとその人はどんなものでも自分の推進力に変えていけるだけの消化・昇華力を身につけたことになる。

好きなことを選ぶことは、一見ハッピーに見えるが、一歩間違うと遠回りになる。嫌いなことから始めた人はその日々直面させられている事象に対してかなり覚悟を迫られるので使いようによっては自己拡大が非常に早い。

あくまで〈あなたにとってのタブー〉を超えていくことが大切だ。それは嫌いものを喰って栄養素に変えてしまう行為と言っても良い。

多くの映画やアニメではおきまりのようにかつてのライバルが終盤に“一時的に”という形をとって次の戦況を打開するために仲間になったりする。つまり、あなたにとっての敵は必ずあなたが力の扱い方さえ覚えれば一番心強い味方になり得るのだ。そしてその展開は紛れもなく激アツの展開。

繰り返すが、それは〈いいとこ取り思想〉の人生では決して不可能だ。あくまで自分にとってのタブーを自ら喰らって捕食して血肉に、推進力に変えるだけの覚悟がいる。激しくぶつかってこそ、その対立構造はその次の次元を呼び込むにふさわしいエネルギーを生み出せるのである。

“敵に塩を送る”の真意が見えてきのではないだろうか。

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