※本ブログは3度繰り返して読んでいただくと情報が有益なレベルにまで浸透します。

観察することが大切というよりは、どのように観察しているか？自体を観察することができるかがポイントになってくる。

観察というのは対象を見つめる行為だ。そして〈何かを見つめる〉という行為自体が実は対象と自分との間に紛れもない関係性を生じさせているのである。そして一度あなたが特定の観察スタイルでその対象を見つめると、その瞬間からあなたとその対象との関係性はあなたの観察スタイルによって規定される、定義される。

子どもの頃に感じた印象と大人になってから感じる印象がたとえそれが同じ対象であったとしても異なるのは、あなたという観察者が変化しているからだ。あなたが変化すれば、観察対象はそれがいかなるものであっても同じように変化せざるおえない。

だからこそ、自分が見出したその観察対象からの印象と別の側面を発見したり、抽出するためにはまずはあなた自身が自分に対しての定義付けを流動的に変化させられなければいけない。「自分は〜という人間である、自分は〜に所属している、私の主義・やり方は〜」というのが固定化されていればいるほど、人はその軸に沿って外の世界に対して切り込んでいくことになる。それは時には有効であり、また逆も然りだ。

だからこそ、観察することや関わりが主軸なのではなく、観察スタイル・関わり方を自在に選べるのだ、という主軸を養うことが最重要になってくる。

シャーマニズムの世界では主に外丹派と内丹派いう二つの流派が存在している。外丹派はハーブや宝石を使って外部にある素材を用いて自分を変性意識へと導く内分泌物質を作り出す人々だ。彼らは自然と繋がり、非常に特殊な調理法なども識っている。

内丹派と言われる人々もまた薬草の類は用いるが、決定的に異なる点は彼らは宇宙にあるあらゆる物質はまた自分の体内にも全て含有されている、と確信している点である。だから彼らは自分が変性意識に入るために必要な物質を植物などの外部に頼ることなく、自らの体内で調合し生成するための各種の瞑想法を識っているのである。

全ての主導権が自分の中に隠されており、それを開くことさえできれば秘密は秘密でなくなる、という思想がここにはある。

ここでさらにポイントになってくるのは、ではあなたは〈外部派か、内部派か〉ということに行きがちだが、実はそうではない。ポイントは、あくまで自分は自分の中に全ての素材がある、と知りながら、その検証や確認作業として外部の素材を照らし合わせに使っていこうとするスタンスを持てるか、ということである。

外部検証から内部検証へつまり、〈自分の観察スタイルの検証へ〉とプロセスが移行していくに連れてあなたは自分本来の力を取り戻していくことになる。自分自身の中から自在に力を引き出せるようになっていくのだ。

汝自身を知れ、という格言は伊達に数千年間言い伝えられてきた象徴言語ではない。そしてその真価はいつの時代もそれを求める人々には開示されてきたのである。

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