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誰にも見えないものを見る

最近、就寝前にフロイトについての本を小一時間ほど読んでいる。

ジークムント・フロイト。言わずと知れた精神分析の父である。

彼の登場から深層心理学などが生まれたわけだが、
別に心理学を学んで落としたい女性がいるから勉強しているわけではない。

テクニックを利用して対象となる異性を形の上で落とせたとしても、
さらなるテクニックの持ち主にあっけなくさらわれて悲しい想いをするだけだ。

フロイトの本を読むきっかけとなったのが、
彼が婚約者に宛てた手紙の一節が素敵だったからだ。

「僕が病床の傍らに腰を下ろして患者を観察したり、まるで物を扱うように人の苦しみを扱う様をきいて、さぞかし君は嫌な想いをしただろう。
でも、それ以外に方法がないんだ。
僕には患者が
他人とは違った風に見えなければならないのだから。」

つまり精神分析者は、たいして重要視されていないような事柄、諸特徴から、
普通の人が「見ている」としていることの、
いわば残りカスのようなものから、
隠されたものを見つけ出すということなのだ。

この視点は、
メイクアップと写真にもぜひ取り入れたいと思った。

最近ビューティの撮影に乱心しているのはこのためで、
自分の視点で、その本人すら気づいていないその人の美しさの根幹や、枝葉を見つけたいのだ。
そしてそれを強調するための化粧であり、
それを記録するための写真なのだ。

この気づきで、まだまだ上手くなれると思って、とても嬉しい。


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