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天使のように大胆に、悪魔のように繊細に

何に置いても二面性を持ち合わせている存在に興味を惹かれるのは僕だけではないと思う。

そんなわけで今日は二面性について。

僕はもう仕事でシャッターを切ることはなくなり、毎日髪を切っている。

髪は伸びる。メイクは落とす。
生身の人間に施すことを生業としているので、
作品を残すために最近は写真を撮っている。

ただライフワークとして、ただの自分の楽しみとしてもたまにシャッターを切る。

それはひよぴと和装の撮影をするときだ。

ひよぴとの出会いがきっかけで日本の伝統文化に興味を持ち、
撮影の前は喜多川歌麿の美人画を見続けている。

この間、ある人に
「りりこちゃんって、どんなモデルさん?」
と聞かれて

「タンチョウとヒヨコを足して2で割らないような人」

と答えたら

「化け物じゃねーか」

となってその話は終わった。


タンチョウの無二性のある優美さと、
ヒヨコの悪魔的可愛さが同居しているということを言いたかったのだけど。


写真によっては迫力がでる。

ふと少女のようにも見える。

今度は雪女を撮りたい。

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