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第4回 造成地と特撮と小田急線
今回は僕が子供の時、仮面ライダーの「中の人」にガムをもらった話。
結論は、どんな形であれ文化に触れると現実的な対応力が増すよね。という事です。
時あたかも1970年代前半。郊外ではニュータウンの建設ラッシュが、テレビでは子供向けの特撮番組が盛り上がっていた。特撮の中でも等身大ヒーローものは、僕の周囲では巨大ヒーローに少し押されつつも、二番手人気を誇っていた。
そして正に10年計画のニュ
第3回 「カネが欲しい」という単体の願望が叶わない理由
今回の結論は「もっとカネが欲しいという願望は叶わない」ということです。あるいは叶ったとしても大きな犠牲を払うことになります。何故でしょう? それは「カネが欲しい」というのは願望の代替品であって、根源的な願望ではないからです。
まずお金=貨幣というのは、本当に欲しいもの手に入れたいものの媒介物なんですよ。だからそのお金を使って何を手に入れたいのか、ということが自分にとって切実に明らかにならない
第2回 「遊びと人間」のその奥というか前というか
今回も結論を先に書きます。
ゲーム屋界隈では基礎教養になりつつある、ロジェ・カイヨワの「遊びと人間」という研究書で、提示された遊びの4分類「アゴン」「アレア」「ミミクリ」「イリンクス」という概念ですが、この四概念の提示にあたって、言及されていないことがあります。
それは遊びを楽し感じる「黙せる受容体」の存在です。脳と神経、身体で構成される、感覚器の総体ですね。その受容体は、我々猿の子孫の性
第1回 「チーム」と「群れ」
今回の結論を先に書いてしまいます。ヒトの「群れ」こそがいじめの温床であり原因です。「チーム」型の組織に昇華するか、「群れ」を離れてどこかの「チーム」に所属するのが、自分に振りかかるいじめ被害を避け、人生の無駄遣いを避ける方法だということです。
「チーム」は、ハッキリとした目的を共有し、必要な才能を持つ人を集めて役割分担を行う組織です。それに対して「群れ」は、漫然と人が集まって時間と場所をダラ
第0回 プロローグ 猿の子孫たち
唐突ですが最初に結論を書きます、人間は猿の子孫であることから逃れられません。また、本能は既に働きを止めているため、人間が今から自然環境に帰ることは不可能です。
人間を除く動物たちは自然環境に適応し、季節と連動した天候の変化と気温に即して捕食し、生殖を行い種を継続しており、各々の個体に搭載された適応装置は、しばしば「本能」と呼ばれています。
最初に「人間以外は」と書きましたが、我ら人間の祖