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最近流行のアジャイルとは何か

ビジネスの現場では最近よくアジャイルという言葉を耳にします。

アジャイルはその名の通り、英語のAgileからきており、意味としては以下のように「機敏」とか「すばしっこい」という意味です。ようは、昨今のテクノロジーの隆盛の中、(特に日本企業に見られるような)のろのろとした意思決定ではなく、機敏に対応できる組織になろうというコンセプトです。

(動きが)機敏な、はしっこい、(…に)機敏で、はしっこくて、頭の回転の早い、機敏な、明敏な

https://ejje.weblio.jp/content/agile

具体的にどういうことをするのかは様々な流派があり、コンサルタントの飯のタネになっているのが現状ですが、私なりに「ようはこういうこと」というポイントを整理したいと思います。

1. 小さなクロスファンクショナルチーム

従来の部門別組織では、部門間の調整に時間がかかりすぎました。

そこでアジャイルでは、部門間調整をなくすために、全機能から代表を出した統合チームを作ることを目指しています。

エンジニア、プロダクトマネージャー、マーケティング、オペレーション、リスクコンプラ、等々から一人ずつというようなイメージ。あるいは京セラのアメーバ経営みたいな感じですね。

2. 各メンバーが自律的に動く

ただ単に、各組織から代表が出ただけでは、物事は進みません。

アジャイルの次のポイントは、各人が「自分で仕事を進めることができる」そして「自分の領域に関する意思決定権限をゆだねられている」ことです。

勿論、仕事内容はプロジェクトマネージャーやチームの話し合いで決まることや変わることもありますし、アドバイスを求めることもあります。あるいは、重要な意思決定はチームや上層部に仰ぐこともあるでしょう。

それでも、PDCAサイクルを回すためにも、仕事はそれぞれ専門性を有する各人が自律的に進めていくことがアジャイルの大前提になります。

3. 100%をじっくり作るのではなく、最小限を早く作る

アジャイルの中でも一番有名かつ重要なコンセプトで、よくMVP(=Minimum Viable Product)を作れなどと言われています。

アジャイルの根本思想は、「自分たちでじっくり考えて練るよりも、とにかく早くサービスを市場に出して顧客と対話して改善したほうが良い」ということにあります。

もちろん「何が新サービスのコアと思っているのか」「顧客から何を聞きたいのか」を理解した上で必要最小限の開発は必要ですが、「早く市場にものを出して高速PDCAを回す」ということに重きを置くのがアジャイルの特徴です。


アジャイルは言うは易し。行うは難し、そして怖い…

私はアジャイルの根本は上記の3つだけだと思っています。

アジャイルスプリントだとか、毎朝のスタンドアップだとか、スラックやG-Suiteを使おうとか、細かい流派・お作法は色々ありますが、逆に言うと上の3つを体現せずにやり方だけを変えても効果はありません。

そして上記の3つをちゃんと実現するのはなかなか難しいのが日本企業の現状としてあります。

・クロスファンクションチームを作ったはいいが、各代表が元々いた部署にいちいち議題を持ち帰る/部門長が口を出すために物事が進まない
・各代表の専門性が低い、あるいは仕事が遅い
・MVPという名の下に、とりあえずサービスをローンチするが、検証する仮説がなく、ローンチ後の方向性を見失う

仕事の性質上アジャイルという言葉はよく耳にしますが、かくいう私はアジャイルにびくびくしています。

専門性もなく、だらだらと仕事をしてきた私にはアジャイルは恐ろしくて仕方ないのです…アジャイル時代にも生き残っていけるスキルを身に着けたいものです。

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